勉強しているのに成績が伸びない子へ|必要なのは勉強量より「学ぶ土台」
この記事の内容
勉強時間を増やしても、教わったことを自分の力に変える行動が身についていなければ、成績につながらないことがあります。
問題文を最後まで読む。説明を聞く。間違えた原因を確かめる。教わった方法を使い、もう一度自分で解く。
ときわの塾を開いてから10年間、子どもたちの成長を見て分かった「学ぶ土台」について、ときわの塾が解説します。

2026年10月3日、ときわの塾は開いてから10年を迎えます。
西宮市でときわの塾を開いてから10年間、幼児期から中学生まで、さまざまな子どもたちの成長を見てきました。
低学年の頃は、椅子に座って話を聞くことが難しかった子。
問題文を最後まで読まず、分からなくなると手遊びを始めていた子。
間違えることを嫌がり、答えを直すことさえ避けていた子。
勉強しているのに、なかなか成績につながらなかった子。
そうした子どもたちが、少しずつ学び方を身につけ、自分で考え、自分の力で問題に向き合えるようになる姿を見てきました。
なかには、幼い頃から通い続け、中学受験や高校受験を迎えた子もいます。長い子では、成長を7年ほど見守ってきました。
その変化を見てきたからこそ、今ははっきりと分かることがあります。
成績が伸びる子と伸びない子の違いは、才能だけでは説明できません。
大きな違いは、教わったことを自分の力に変えるための「学ぶ土台」が育っているかどうかです。
分かりやすく教えるだけでは成績が伸びないことがあります
ときわの塾を開く前の私は、
「できるだけ分かりやすく説明すること」
「質問されたことに正確に答えること」
が、塾の先生の大切な役割だと考えていました。
もちろん、今でも分かりやすく教えることは必要です。
しかし、10年間、一人ひとりの子どもを長く見てきて、それだけでは成績が伸びないことも分かりました。
こちらが丁寧に説明すると、その場では「分かった」と言います。同じ問題をもう一度解くと、正解できることもあります。
ところが、数日後に少し形を変えた問題を出すと、また解けなくなってしまうことがあります。
そのたびに同じ説明を繰り返しても、なかなか自分の力にはなりません。
教え方の工夫だけで伸ばせる部分は、私の感覚では全体の3割程度です。
そして、その3割で大きく伸びる子の多くは、すでに教わったことを自分の力に変えるための行動が身についています。
問題文を読む。
説明を最後まで聞く。
教わった方法を使ってみる。
間違えた原因を確かめる。
もう一度、自分で解く。
こうした行動があるからこそ、教えた内容がその子の中に残っていくのです。
成績の違いは、学習中の行動に表れます
成績が伸びる子を見ると、理解力や記憶力が特別に高いように感じることがあります。
もちろん、子どもによって得意なことや成長の速さは違います。
しかし、実際の学習中の様子を見ていると、成績の差は能力だけから生まれているのではありません。
成績が伸びる子は、次のような行動を積み重ねています。
- 問題文を最後まで読む
- 何を聞かれているのかを確認する
- 説明を最後まで聞いてから手を動かす
- 間違えた理由を確かめる
- 教わった方法を次の問題でも使ってみる
- 分からない部分をそのままにしない
一つひとつは、特別なことではありません。しかし、これらを毎回続けることは簡単ではありません。
一方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる子には、次のような行動が見られることがあります。
- 問題文を途中まで読んで解き始める
- 説明を聞く前に自己流で進める
- 答えを直しただけで終わる
- 分からなくなると考えることをやめる
- できなかった問題を避ける
- 前に教わった方法を使わず、毎回最初から悩む
これは、その子が怠けているからとは限りません。
「どう勉強すれば、自分でできるようになるのか」を、まだ知らないだけの場合もあります。
何度も「しっかり読みなさい」「復習しなさい」と注意するだけでは、簡単には変わりません。
必要なのは、注意の回数を増やすことではなく、学ぶために必要な行動を一つずつ身につけることです。
勉強習慣は、机に向かうだけでは身につきません
「勉強習慣を身につけてほしい」
これは、保護者の方からよく伺うご相談の一つです。
一般的に勉強習慣というと、毎日決まった時間に机へ向かうことをイメージするかもしれません。
もちろん、学習時間を確保することは大切です。
しかし、机に向かって問題を解いているだけでは、必ずしも学力につながりません。
問題文を十分に読まないまま答えを書く。
分からない問題を飛ばしたままにする。
間違えた答えを赤で書き直して終わる。
教わった解き方を確認せず、また自己流で解く。
このような勉強を繰り返していると、学習時間は増えても、できることがあまり増えない場合があります。
大切なのは「どれだけ勉強したか」だけではありません。
その時間の中で、昨日できなかったことが今日できるようになったか。
ときわの塾では、これを大切にしています。
ときわの塾が考える「学ぶ土台」
ときわの塾が考える「学ぶ土台」とは、教わったことを自分の力に変えるための学習行動です。
例えば、次のような行動です。
- 問題文を最後まで読む
- 何を聞かれているのかを確認する
- 分かっていることと分からないことを分ける
- 説明を最後まで聞く
- 教わった方法を使ってみる
- 間違えた原因を確かめる
- できなかった部分だけを練習する
- 別の問題でも同じ方法を使えるか確かめる
- 最後は先生の助けなしで解く
こうした行動が身につくと、同じ学習時間でも得られるものが変わります。
反対に、学ぶ土台が整っていない状態で宿題や難しい問題を増やしても、「分からないまま進む時間」が増えてしまうことがあります。
問題をたくさん解いたことと、できることが増えたことは同じではありません。
難しい問題に進む前に、教わったことを自分の力に変えられる学び方を身につける。
それが、その後の算数・国語、中学受験、高校受験にもつながっていきます。
今日できたことを、明日も一人でできるようにする
ときわの塾では、「その場で正解したこと」だけで、できるようになったとは判断しません。
今日できたことを、明日もできる。
教わった問題だけでなく、少し形が変わった問題でも使える。
先生が隣にいなくても、自分で考えて進められる。
この状態を「再現できるようになった」と考えています。
例えば、算数の文章題を一問解けたとしても、先生の誘導に従って答えにたどり着いただけなら、まだ自分の力になったとは限りません。
問題文から条件を見つけ、自分で整理し、教わった考え方を使って別の問題も解けるようになって、初めて学力として残ります。
そのため、ときわの塾では、次の過程を大切にしています。
- 必要な考え方を教える
- 子どもが自分で解く
- どこまで一人でできるかを見る
- できなかった原因を確かめる
- 必要な部分だけを改善する
- もう一度、自分で解く
答えが合っているかだけではなく、次も自分でできる状態になったかを確認します。
学習行動は、注意するだけでは変わりません
「問題文を最後まで読みなさい」
「間違えた問題は解き直しなさい」
「分からなければ質問しなさい」
大人にとっては、どれも当たり前に思えることです。
しかし、できていない子に何度伝えても、すぐに行動が変わるとは限りません。
長く続いてきた行動には、その子なりの理由があります。
問題文を読んでも、意味がつかめない。
間違いを確認すると、自分ができないことを突きつけられるように感じる。
質問したくても、何が分からないのかを整理できない。
考えてもできなかった経験が多く、最初から諦めている。
こうした状態の子に、正しい行動だけを求めても、うまくいかないことがあります。
まず、その子が今どのように問題へ取り組んでいるのかを観察します。
次に、起きている事実を整理します。
そして、できない原因を確かめ、今のその子が改善できる行動を一つ決めます。
一度に大きく変えようとはしません。
一つの行動を繰り返し、「これなら自分にもできる」という感覚を育てます。
小さな「できた」が次の行動を変えます
自分で問題文を読めた。
自分で解き方を思い出せた。
前に間違えた問題を、今度は自分で解けた。
教わった方法を、別の問題でも使えた。
こうした小さな「できた」が積み重なると、子どもの中に、
「やっても、どうせできない」
ではなく、
「やり方を確認すれば、自分にもできるかもしれない」
という予感が生まれます。
その予感が、次の行動を変えます。
以前より問題文を読もうとする。
分からなくても、すぐに諦めなくなる。
間違えた理由を確かめようとする。
教わった方法を思い出そうとする。
行動が変われば、できることが増えます。できることが増えれば、自分に対する見方も変わります。
価値観が行動をつくり、行動が成功体験を生み、その成功体験が新しい価値観と行動につながる。
ときわの塾が育てたいのは、この循環です。
点数を追いかけるのではなく、点数につながる行動を育てる
もちろん、学校のテストの点数や志望校への合格は大切です。
塾である以上、結果から目をそらすつもりはありません。
しかし、目の前の点数だけを上げようとすると、答えの覚え方や、そのテストにだけ通用する解き方を教えることになりかねません。
それで一時的に点数が上がることはあります。
ただし、学び方そのものが変わっていなければ、問題が変わったときに、また同じところでつまずきます。
ときわの塾は、点数を追いかける塾ではありません。
点数につながる行動を育てる塾です。
問題文を読む。
条件を整理する。
使える知識を探す。
間違えた原因を確かめる。
必要な部分を練習する。
もう一度、自分で解く。
こうした行動の変化は、すぐに点数として表れないこともあります。
それでも積み重ねることで、テストの点数だけでなく、中学受験や高校受験、さらに進学後にも使える学び方になっていきます。
ときわの塾を開いてから10年、子どもたちは少しずつ変わってきました
低学年の頃は、椅子に座って学習することも難しかった子が、何年か後には自分で学習の順番を考えるようになりました。
分からない問題が出ると、すぐに手が止まっていた子が、問題文に戻り、分かっている条件を探せるようになりました。
間違いを指摘されることを嫌がっていた子が、自分から「どこが違っていますか」と聞けるようになりました。
教えてもらうことを待っていた子が、自分で改善する方法を考えられるようになりました。
こうした変化は、一日や二日で起きたものではありません。
何度も同じことを伝え、何度も練習し、改善できた行動を認めながら積み重ねてきた結果です。
子どもは、急に別人のように変わるわけではありません。
小さな行動の変化が積み重なり、やがて学び方そのものが変わっていきます。
長い期間、一人ひとりの成長を見守れる小さな個人塾だからこそ、この変化を大切にしたいと考えています。
ときわの塾を開いてから10年、これからも大切にしたいこと
この10年間で、私自身の指導方法は何度も変わりました。
教材も、教え方も、子どもたちへの声のかけ方も変わりました。
しかし、変わらず大切にしてきたことがあります。
それは、目の前の子どもをよく見ることです。
今、何ができているのか。
どこで止まっているのか。
なぜ同じ間違いを繰り返しているのか。
次に、どの行動を改善すればよいのか。
子どもの様子を観察する。
起きている事実を整理する。
できない原因を確かめる。
必要な行動を改善する。
その積み重ねが、ときわの塾の指導です。
成績が伸びないとき、すぐに「能力がない」「やる気がない」と決める必要はありません。
まだ、教わったことを自分の力に変える方法を知らないだけかもしれません。
ときわの塾はこれからも、問題の解き方だけを教えるのではなく、子どもが自分で学べるようになるための「学ぶ土台」を育てていきます。
西宮市で、勉強しているのに成績が伸びないとお悩みの方へ
ときわの塾は、2016年に西宮市で開いた、算数・国語を中心に指導する少人数個別対応の学習塾です。
「勉強しているのに成績が伸びない」
「問題文を最後まで読めない」
「同じ間違いを繰り返してしまう」
「教えてもらった問題はできるのに、一人になると解けない」
こうした場合、勉強量だけではなく、教わったことを自分の力に変えるための「学ぶ土台」が関係していることがあります。
ときわの塾では、一人ひとりの学習中の行動を観察し、起きている事実とつまずいている原因を整理したうえで、必要な部分から改善していきます。
まずはご自宅で、問題文を最後まで読めているか、間違えた理由を自分の言葉で説明できるかを確かめてみてください。
ご家庭だけでは改善が難しそうな場合は、いつでもご相談ください。

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