【漫画で解説】第31話【西宮市】何度教えても同じところでつまずく子へ|「勉強に向いていない」と決める前に
ときわの塾 塾長の学び漫画

「何度教えても、同じところで間違えます」
「昨日はできたのに、今日はまた分からなくなっています」
「この子は、勉強に向いていないのでしょうか」
西宮市で子どもたちを指導していると、保護者の方からこのようなご相談をいただくことがあります。
同じ問題で何度もつまずく。
説明を聞いた直後はできても、一人になると解けない。
前にも注意した学習行動を、また繰り返している。
その姿が続くと、保護者の方が「能力の問題ではないか」と不安になるのも無理はありません。
しかし、「何度教えてもできない」という結果だけでは、その子が勉強に向いていないとは判断できません。
大切なのは、できなかったという結果ではなく、どこで、どのようにつまずいているのかを見ることです。
同じところでつまずいても、原因が同じとは限りません
例えば、算数の文章題で同じように間違えている子が二人いたとします。
一人は、問題文を最後まで読まず、目に入った数字だけで計算しています。
もう一人は、問題文は読めていますが、数量の関係を正しく整理できていません。
どちらも結果だけを見れば「文章題ができない」です。
しかし、必要な改善は異なります。
問題文を読んでいない子に必要なのは、難しい文章題を増やすことではありません。まず、何を求められているのかを確認してから解き始める習慣です。
数量の関係が分からない子には、図や表を使って、分かっていることと求めるものを整理する練習が必要です。
同じ間違いに見えても、その原因まで同じとは限りません。
「できない」は原因ではなく、結果です
「計算ができない」
「文章が読めない」
「集中できない」
「勉強しても覚えられない」
これらは、子どもの状態を表す言葉ではありますが、まだ原因を説明したことにはなりません。
例えば、計算ミスが多い場合でも、考えられる原因はいくつもあります。
- 計算方法そのものが定着していない
- 数字を小さく書き、読み違えている
- 途中式を省いている
- 繰り上がりや繰り下がりを書き残していない
- 問題を急いで終わらせようとしている
- 見直しの方法が分からない
「計算が苦手だから」とまとめてしまうと、何を練習すればよいのか分かりません。
しかし、どこで間違えたのかを確認すれば、改善する行動が見えてきます。
ときわの塾は、子どもではなく行動を見ます
同じところでつまずく子に対して、
「やる気がない」
「話を聞いていない」
「勉強に向いていない」
と、子ども自身を評価しても、次に何を変えればよいのかは分かりません。
ときわの塾で見ているのは、子どもを決めつける言葉ではなく、実際の行動です。
- 問題文をどこまで読んだのか
- 何を聞かれているか確認したのか
- どこで手が止まったのか
- 途中式に何を残したのか
- 説明を聞いた後、同じ方法を自分で試したのか
- 間違えた原因を確認したのか
こうした事実を一つずつ見ます。
すると、「できない子」という曖昧な見方が、
「問題文の条件を一つ見落としていた」
「解き方は知っているが、途中式を省いたために間違えた」
「先生と一緒なら解けるが、一人では手順を思い出せない」
という具体的な状態に変わります。
状態が具体的になれば、改善する内容も具体的になります。
教えた直後にできても、身についたとは限りません
子どもが説明を聞いた直後に正解すると、
「もう分かった」
と思ってしまうことがあります。
しかし、先生の言葉や例題が目の前にある状態で解けたことと、一人で解けることは同じではありません。
ときわの塾では、説明した後に、もう一度一人で解いてもらいます。
さらに、数字や聞かれ方が少し違う問題でも、同じ考え方を使えるか確認します。
- 次の問題でもできるか
- 少し形が変わってもできるか
- 先生の助けがなくてもできるか
ここまで確認して、初めて教わった内容が自分の力になり始めたと考えます。
同じところで何度もつまずく場合は、「一度正解したか」だけでなく、一人で再現できるところまで練習できていたかを確認する必要があります。
繰り返し練習する前に、何を間違えているか確認します
同じ問題を繰り返せば、できるようになることもあります。
しかし、原因を確認しないまま問題数だけを増やすと、同じ間違いを繰り返すことがあります。
例えば、問題文を最後まで読まない子に、文章題を10問解かせても、読み方を変えなければ、10回同じ間違いをするかもしれません。
途中式を書かないためにミスをする子も、計算問題を増やすだけでは改善しないことがあります。
必要なのは、できなかった問題を何度も最初から解かせることではありません。
つまずいた部分を見つけ、その部分に必要な練習をすることです。
ときわの塾が考える「寄り添う」とは
ときわの塾が考える「寄り添う」とは、ただ優しく見守ることではありません。
次の順番で、できない原因を具体的にします。
観察する
→事実を整理する
→原因を確認する
→改善する
→一人でもできるか確かめる
例えば、文章題で手が止まったなら、
「文章題が苦手」
で終わらせません。
どこまで読めたのか。
何が分からなかったのか。
必要な計算はできるのか。
問題を小さく分ければ考えられるのか。
一つずつ確認します。
そのうえで、必要な部分だけを練習し、最後にもう一度一人で解いてもらいます。
できない理由を決めつけるのではなく、改善できる行動を探す。それが、ときわの塾の考える寄り添い方です。
家庭では「どこが分からないの?」だけで終わらせないでください
お子さんが同じところでつまずいたとき、
「どこが分からないの?」
と尋ねても、
「全部」
「分からない」
と答えることがあります。
子ども自身も、どこから分からなくなったのかを整理できていないからです。
その場合は、質問を小さくしてみてください。
- 問題文は最後まで読めた?
- 何を求める問題か分かる?
- 最初に使う数字はどれ?
- 計算方法は分かる?
- 前に解いた問題と、どこが違う?
- どこまでは一人でできた?
全部を一度に教え直すのではなく、できている部分と分からない部分を分けます。
そして、以前できなかったところが一つでもできたなら、
「ここまでは一人でできたね」
と事実を伝えてあげてください。
ただし、家庭で何度も説明するうちに親子ともに苦しくなる場合は、無理に教え切る必要はありません。
どこでつまずいているかだけ確認し、難しそうならいつでもご相談ください。
「勉強に向いていない」と決める前に確認したいこと
何度教えても同じところでつまずくと、能力や向き不向きの問題に見えることがあります。
もちろん、理解する速さや得意不得意には一人ひとり違いがあります。
しかし、「できなかった」という結果だけで、その子の可能性を決めることはできません。
問題文を読めていないのか。
考え方を理解できていないのか。
一人で手順を思い出せないのか。
練習する場所がずれているのか。
原因によって、必要な働きかけは変わります。
子どもを「できる子」「できない子」に分けるのではなく、今は何ができていて、次にどの行動を変えればよいのかを見る。
その積み重ねが、教わったことを自分の力に変える「学ぶ土台」につながります。
ときわの塾が大切にしている学習行動については、こちらで詳しくお伝えしています。
勉強しているのに伸びない子へ|ときわの塾が育てる「学ぶ土台」


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