大人数の授業で本当に見てもらえる?|中学受験の塾選びで確認したいこと
この記事の内容
大人数の授業でも、分かりやすい説明を聞き、周囲と競いながら伸びる子はいます。一方で、授業を聞いているように見えても、理解できないまま進んでしまう子もいます。中学受験の塾を選ぶときに、人数だけでなく確認してほしいことを、ときわの塾が解説します。

「中学受験をするなら、大手塾へ通わせた方がよいのでしょうか」
「大人数の授業で、うちの子が理解できているかまで見てもらえるのでしょうか」
「授業中に分からなくなっても、自分から質問できないと思います」
西宮市で中学受験を考えている保護者の方から、このようなご相談をいただくことがあります。
大手塾には、多くの受験情報や教材があり、同じ目標を持つ子どもたちと競いながら学べる環境があります。
集団授業を聞いて内容を理解し、授業後に自分で復習できる子にとっては、力を伸ばしやすい環境です。
しかし、保護者の方が心配されているのは、大手塾か個人塾かという名前の違いだけではありません。
集団の中で、わが子が本当に理解できているのか。
分からないままになったとき、誰かに気づいてもらえるのか。
この点ではないでしょうか。
席に座って授業を聞いていても、理解しているとは限りません
授業中、先生の方を向き、ノートもきれいに書いている。
見た目には、きちんと授業を受けているように見えます。
しかし、実際に問題を一人で解かせてみると、手が止まることがあります。
「先生の説明は分かった?」
と聞くと、
「分かった」
と答えます。
ところが、
「では、どうやって解くの?」
と聞いても説明できません。
授業中に先生が解く様子を見て、その場では分かったように感じていても、自分で解けるようになったとは限らないからです。
説明を聞いて分かることと、自分一人で解けることは別です。
その違いは、授業を受けている姿だけでは分かりません。
説明を聞いたあとに、実際に子ども自身が問題を解くところまで見て、初めて確認できます。
大人数の授業が合う子もいます
大人数の授業がよくないということではありません。
先生の説明から要点をつかめる。
分からなかったところを自分で覚えておける。
授業後に質問できる。
宿題を使って、自分で復習できる。
間違えた問題の原因を確かめ、必要な部分を練習できる。
このような行動ができる子は、集団授業の中でも学んだことを自分の力に変えていけます。
周りの子が問題を解く速さや、テストの結果が刺激になる子もいます。
一方で、授業中に分からない箇所があっても、そのまま聞き続けてしまう子もいます。
どこから分からなくなったのか、自分でも分からない。
質問したくても、何と聞けばよいのか分からない。
授業後には、分からなかったこと自体を忘れている。
そのような子の場合、大人数の授業を受けるだけでは、つまずきが少しずつ残っていくことがあります。
大切なのは、集団授業と少人数指導のどちらが優れているかではありません。
その環境の中で、子どもが教わったことを自分の力に変えられるかどうかです。
授業についていけているように見える子ほど気づきにくいことがあります
授業中に騒いだり、まったく問題を解かなかったりすれば、困っていることに気づきやすいかもしれません。
しかし、中には分からなくても静かに座り、黒板の内容をそのままノートへ写す子がいます。
宿題も空欄にはせず、何とか提出します。
そのため、授業についていけているように見えます。
ところが、宿題の内容を確認すると、
- 例題と数字が変わると解けない
- 解説の式をそのまま写している
- 答えが合うまで計算をやり直している
- 間違えた理由を説明できない
- 前に習った方法を別の問題で使えない
という状態になっていることがあります。
真面目に取り組んでいるからこそ、「できているように見える」ことがあります。
テストの点数が下がってから初めて、以前から理解できていなかったことが分かる場合もあります。
「質問できますか」だけではなく「質問できなくても気づいてもらえますか」
塾を選ぶときに、
「分からない問題は質問できますか」
と確認する保護者の方は多いと思います。
もちろん、質問できる環境は大切です。
しかし、子どもが自分から質問できるとは限りません。
分からないことを恥ずかしいと感じる子もいます。
授業を止めてはいけないと思う子もいます。
そもそも、何が分からないのかを整理できない子もいます。
そのため、本当に確認したいのは、質問できるかどうかだけではありません。
子どもが質問しなくても、先生が手の止まり方や解き方を見て、困っていることに気づけるか。
ここまで確認することが大切です。
ときわの塾でも、すぐに質問できる子ばかりではありません。
問題を見たまま動かなくなる子。
同じ計算を何度も繰り返す子。
鉛筆は動いていても、見当違いの方法を続けている子。
答えだけを書いて、途中の考え方を残さない子。
こうした様子を見ながら、必要なときに声をかけます。
少人数だから自動的に見てもらえるわけでもありません
少人数の塾であれば、必ず一人ひとりを細かく見てもらえるとは限りません。
人数が少なくても、全員が同じ説明を聞き、同じ問題を解くだけなら、子どものつまずきが見過ごされることはあります。
反対に、ある程度人数のいる授業でも、確認テストや質問対応などによって、理解度を確かめる仕組みが整っている場合もあります。
そのため、「一クラス何人ですか」だけで判断するのではなく、実際に何を確認しているのかを聞くことが大切です。
例えば、次のような点です。
- 説明後に一人で解けるかを確認しているか
- 間違えた答えだけでなく、途中の考え方も見ているか
- 手が止まっている子に、先生から声をかけるか
- 宿題をしたかだけでなく、どのように取り組んだかも見るか
- 理解できていない場合、前の内容まで戻って確認できるか
- 子どもが自分の言葉で説明する機会があるか
- 教わった方法を、別の問題でも使えるかを確認するか
塾の人数は、判断材料の一つです。
しかし、もっと大切なのは、先生が子どもの何を見て、その後どのように指導しているかです。
ときわの塾で見ているのは正解したかどうかだけではありません
ときわの塾は、算数・国語を中心に、8名程度の少人数で一人ひとりに対応しています。
同じ教室で学習していても、全員が同じ問題を同じ速さで進めるわけではありません。
現在の学力や志望校だけでなく、その子がどこでつまずき、どのような学び方をしているかを見ながら進めます。
算数であれば、答えだけでなく、
問題文を最後まで読んだか。
必要な数字や条件を整理できたか。
教わった方法を使っているか。
途中式を残しているか。
間違えた原因を見つけられるか。
国語であれば、
文章を最後まで丁寧に読んだか。
誰の行動や気持ちについて聞かれているか分かっているか。
答えの根拠を本文から探したか。
質問に合う形で答えを書いているか。
こうした学習中の行動を確認します。
問題に正解していても、偶然や勘で答えたのであれば、次も解けるとは限りません。
反対に、間違えていても、考え方が途中まで合っていれば、必要な部分だけを直すことで一人で解けるようになることがあります。
正解か不正解かだけを見るのではなく、そこに至るまでの行動を見ることが、次の問題を一人で解く力につながります。
すぐに教えることが「よく見てもらえる」ではありません
子どもの手が止まるたびに先生が解き方を教えれば、その場では問題を先へ進められます。
しかし、それだけでは先生がいないと解けない状態になることがあります。
ときわの塾では、手が止まっている理由を見ます。
問題文を読んでいないのか。
言葉の意味が分からないのか。
前に習った内容を忘れているのか。
解き方は分かっているが、計算で困っているのか。
間違えることが怖くて書き始められないのか。
理由によって、必要な声かけは異なります。
問題文をもう一度読むだけで進める子に、最初から解き方を教える必要はありません。
前の学年の内容でつまずいている子に、今の問題だけを説明しても解決しません。
子どもの様子をよく見ることは、すぐに助けることではありません。
一人でできるところと、手助けが必要なところを見分けることです。
体験授業では子どもの変化を見てください
塾の説明を聞くだけでは、実際の指導が子どもに合うかどうかまでは分かりません。
体験授業を受ける場合は、「楽しかったか」だけでなく、授業中や授業後の子どもの様子も見てください。
- 分からないまま終わった問題はなかったか
- 先生からどのような声をかけられたか
- 間違えたときに、もう一度考えようとしていたか
- 教わったあと、自分で解き直していたか
- 子どもが自分の言葉で「何を教わったか」を説明できるか
- 次も行ってみたいと思えているか
一度の体験ですべてが分かるわけではありませんが、子どもがその環境でどのように学ぶのかを見ることはできます。
ときわの塾でも、塾の考え方だけを聞いて決めるのではなく、実際に子どもが学習する様子を見たうえで、合うかどうかを確かめていただきたいと考えています。
子どもを見てもらえる塾かどうかを確かめてください
中学受験の塾を選ぶとき、大人数であることだけを理由に不安になる必要はありません。
少人数であることだけを理由に、安心する必要もありません。
確認してほしいのは、人数そのものよりも、
子どもが理解できているかを、どのように確かめているのか。
理解できていないときに、どこまで戻って見てもらえるのか。
教わったあと、一人で解けるところまで確認してもらえるのか。
ということです。
中学受験では、学年が上がるにつれて学習内容も宿題も増えていきます。
早い段階で、分からないことを残さず、教わったことを自分の力に変える学び方を身につけることが大切です。
ときわの塾では、集団の中で見えにくくなりやすい子どもの手の止まり方や考え方まで確認し、最後は一人で解ける状態を目指します。
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