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2026年8月9日

難しい問題から離れられない子へ|テストで解ける問題を先に取る練習

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この記事の内容

テストで一つの難しい問題に時間を使い、後ろにある解ける問題が空欄になる子がいます。分からない問題を飛ばすことは、諦めることではありません。解ける問題を先に確実に取り、残った時間で難しい問題へ戻るための判断と練習について、ときわの塾が解説します。

「難しい問題をずっと考えていたら、時間がなくなった」

「後ろに解ける問題があったのに、そこまでたどり着けなかった」

テストが終わったあと、お子さんからこのような話を聞くことはないでしょうか。

答案を見ると、途中にある難しい問題には何度も式を書いている。

しかし、その後ろにある問題は空欄になっている。

空欄になっている問題を一緒に解いてみると、本当は解ける問題だったということもあります。

このような場合、問題を解く力だけが足りないとは限りません。

一つの問題から離れ、解ける問題へ先に進む判断ができていない可能性があります。

最後まで考え続けることが、いつも正しいとは限りません

普段の学習では、分からない問題をすぐに諦めず、考えることが大切です。

少し考えただけで、

「分かりません」

と答えを聞いてしまえば、自分で試す力は育ちません。

しかし、テストには制限時間があります。

一つの問題だけを学習する時間と、限られた時間で複数の問題を解くテストでは、必要な行動が違います。

テスト中に難しい問題を考え続けた結果、後ろにある解ける問題へ進めなかったのであれば、取れるはずだった点数まで失っています。

最後まで考え続けることが、いつでも努力になるとは限りません。

今は考え続ける場面なのか。

いったん離れて、ほかの問題へ進む場面なのか。

その判断も、テストで力を発揮するために必要です。

難しい問題から離れられない理由は一つではありません

一つの問題で止まり続ける子にも、それぞれ理由があります。

例えば、次のような場合です。

  • 問題は最初から順番に解かなければならないと思っている
  • 飛ばすことを諦めることだと考えている
  • あと少しで解けそうな気がして離れられない
  • すでに時間を使ったため、途中でやめるともったいないと感じる
  • 何分考えたら次へ進むのかを決めていない
  • 飛ばしたあと、どの問題へ戻ればよいか分からなくなる
  • 難しい問題を解けることの方が大切だと思っている

「もっと早く次へ進みなさい」と伝えるだけでは、こうした考え方までは変わりません。

なぜ、その問題から離れられなかったのかを確認し、次に行う判断を具体的に決める必要があります。

「あと少しで解けそう」で時間を使い続けることがあります

難しい問題を考えていると、

「もう少し考えれば解けそう」

と感じることがあります。

実際に、少し考えれば解ける場合もあります。

しかし、その「もう少し」が何度も続くと、一つの問題に多くの時間を使ってしまいます。

ここで確認したいのは、問題を解くための手がかりが増えているかどうかです。

  • 使う式が決まった
  • 図を描くことで条件を整理できた
  • 途中まで計算が進んだ
  • 求めるものが明確になった

このように前へ進んでいるのであれば、もう少し考える意味があります。

一方で、

  • 同じ問題文を何度も読んでいる
  • 同じ式を書いては消している
  • 何を求めるのか分からないまま止まっている
  • 手を動かさず、考え続けている
  • 前に進んでいることが何も増えていない

という状態であれば、いったん離れる判断が必要です。

考えた時間の長さだけではなく、その間に何が進んだのかを見ることが大切です。

問題を飛ばすことは、諦めることではありません

分からない問題を飛ばすことに抵抗を感じる子がいます。

「飛ばしたら、その問題はもう解けない」

「途中でやめたら負けたような気がする」

と考えていることもあります。

しかし、テストで問題を飛ばすのは、その問題を捨てることではありません。

いったん順番を変えるだけです。

先に解ける問題を終わらせてから、残った時間で戻ります。

一度離れることで、気持ちが切り替わり、戻ったときに別の考え方ができることもあります。

分からない問題に印を付けておけば、戻る場所も分かります。

飛ばすことは、

「この問題は解きません」

という決定ではありません。

「今は次へ進み、あとからもう一度考えます」

という時間の使い方です。

最初に解ける問題を見つける練習をします

テストでは、問題の番号が早い順に、必ず簡単になっているとは限りません。

途中に難しい問題があり、その後ろに解ける問題があることもあります。

そのため、テストが始まったら、最初からすべてを詳しく解き始める前に、問題全体を短く確認します。

そして、次のように分けます。

  • すぐに解き方が分かる問題
  • 少し考えれば解けそうな問題
  • 解き方がすぐには見えない問題

まずは、すぐに解き方が分かる問題から取り組みます。

次に、少し考えれば解けそうな問題へ進みます。

解き方が見えない問題には印を付け、ほかの問題を終えてから戻ります。

最初から完璧に分けられる必要はありません。

普段の問題演習から、

「これは、すぐに始められる問題かな」

「今の自分では、少し時間が必要な問題かな」

と判断する練習を重ねます。

次へ進む基準を決めておきます

テスト中に、

「そろそろ次へ進んだ方がよいかな」

と毎回迷っていると、その判断にも時間を使います。

そこで、普段の練習から次へ進む基準を決めておきます。

例えば、次のような基準です。

  • 問題を読んでも使う方法が思い浮かばない
  • 図や式を書いても、次に何をすればよいか分からない
  • 決めた時間を過ぎても前へ進んでいない
  • 同じところを何度も読み直している
  • 同じ計算を繰り返している

この状態になったら、問題番号に印を付けて次へ進みます。

何分で次へ進むかは、学年やテストの問題数によって変わります。

大切なのは、すべての問題に同じ時間を設定することではありません。

前へ進んでいるか、止まったままなのかを自分で判断できるようにすることです。

飛ばした問題へ戻る方法も決めておきます

問題を飛ばせるようになっても、戻る場所が分からなくなれば、結局そのまま終わってしまいます。

そのため、飛ばすときの印を決めておきます。

例えば、

  • 問題番号に丸を付ける
  • 問題用紙の端に印を付ける
  • 少し考えれば解けそうな問題と、難しい問題で印を分ける

といった方法があります。

ほかの問題を解き終えたら、まず「少し考えれば解けそうな問題」から戻ります。

難しい問題から戻るのではありません。

残った時間の中でも、正解できる可能性が高い問題から取り組みます。

どの問題へ戻るのかまで決めておくことで、飛ばすことが単なる放置ではなくなります。

ときわの塾では問題の解き方だけを見ません

ときわの塾では、子どもが一つの問題で止まっているときに、答えが出るかどうかだけを見ているわけではありません。

  • 問題文のどこを見ているか
  • 何を求める問題か分かっているか
  • 図や式を書いて前へ進んでいるか
  • 同じところを繰り返していないか
  • どれくらいの時間、鉛筆が止まっているか
  • 自分で次の問題へ移れるか

といった行動を見ています。

普段の学習であれば、考え方を整理し、必要なところまで戻って理解します。

時間を決めたテスト形式の練習では、解ける問題を先に取り、残った時間で戻る判断も練習します。

学習中とテスト中では、同じ問題でも取り組み方が変わります。

問題を解く力だけでなく、今は何を優先する場面なのかを判断する力も育てます。

ご家庭では短いテスト形式で練習できます

問題を飛ばす判断は、本番のテストだけで身につけるものではありません。

ご家庭でも、短いテスト形式で練習できます。

例えば、難しさの異なる問題を5問ほど用意し、時間を決めて取り組みます。

始める前に、次の約束を確認します。

  • すぐに解ける問題から始める
  • 手が止まった問題には印を付ける
  • 進まない場合はいったん次へ移る
  • 解ける問題を終えたら印を付けた問題へ戻る

終わったあとに、点数だけを見るのではなく、時間の使い方を確認します。

「どの問題で止まった?」

「その間に何か前へ進んだ?」

「次へ進む判断はできた?」

「飛ばした問題には戻れた?」

このように振り返ることで、問題を飛ばす判断を具体的な行動として練習できます。

解けなかった問題は、テスト後に学び直します

テスト中に難しい問題を飛ばしたからといって、その問題を分からないままにしてよいわけではありません。

テスト中は、限られた時間で解ける問題を確実に取ります。

テストが終わったあとには、飛ばした問題へ戻り、

  • 問題文の意味が分からなかったのか
  • 使う考え方を選べなかったのか
  • 式を作れなかったのか
  • 計算の途中で止まったのか
  • 必要な内容を理解できていなかったのか

を確認します。

必要であれば、できるところまで戻って学び直します。

テスト中に一度離れることと、分からない問題を放置することは違います。

取り組む順番と時間を変えただけです。

解ける問題を先に取ることも、テストで必要な力です

一つの難しい問題を最後まで考えようとする姿勢は、悪いことではありません。

普段の学習では、その粘り強さが必要な場面もあります。

しかし、制限時間のあるテストでは、後ろにある解ける問題まで含めて、時間を使う必要があります。

難しい問題を飛ばすことは、逃げることでも諦めることでもありません。

解ける問題を先に確実に取り、残った時間で難しい問題へ戻るための判断です。

まずは普段の問題演習で、

「この問題では前へ進めているか」

「いったん次へ進む場面ではないか」

を確認してみてください。

問題を解く力と、限られた時間でその力を使う判断の両方を育てることが、テストで本来の力を発揮することにつながります。

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