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2025年2月7日

国語のテストで時間が足りない子へ|設問を先に読む練習

ときわの塾先生のブログ

この記事の内容

国語のテストで時間が足りない原因は、読む速さだけではありません。初めて読む文章が出る入試や模試では、設問を理解してから本文を読み、探す内容を明確にする方法があります。設問を短く整理し、必要な情報を探しながら本文を読む練習を、ときわの塾が解説します。

「国語は最後まで読めませんでした」

「時間が足りなくて、後半はほとんど解けませんでした」

「文章を読んでいるうちに、何を聞かれていたのか分からなくなったようです」

中学受験や高校受験、実力テスト、外部模試などで、このようなお話を保護者の方から伺うことがあります。

国語のテストで時間が足りなくなる原因は、一つではありません。

  • 文章を読むスピードが遅い
  • 知らない言葉が多く、途中で止まる
  • 同じ部分を何度も読み直す
  • 設問の意味を理解するまでに時間がかかる
  • 答えがありそうな場所を探して、本文を行き来する
  • 一問に時間をかけすぎる
  • 記述問題で何を書けばよいか分からず止まる

この中で、ときわの塾が確認していることの一つが、

「本文を読む前に、何を探すのか分かっているか」

です。

本文を最初から最後まで読んだあと、初めて設問を見る子がいます。

この方法で時間内に解ける子もいます。

しかし、読み終わったあとに設問を見て、

「どこに書いてあっただろう」

と本文を最初から探し直しているなら、読み方を工夫できる可能性があります。

この読み方は入試や模試などの初めて読む文章に使います

今回紹介するのは、主に次のような試験で使う読み方です。

  • 中学受験
  • 高校受験
  • 実力テスト
  • 外部模試
  • 初めて読む文章が出題される試験

学校の定期テストでは、教科書やワークで文章の内容を事前に学習していることがあります。

本文の内容や授業で扱った点を理解したうえで受けるテストなら、最初から本文を読んでも時間内に解ける場合があります。

一方、入試や模試では、その場で初めて読む文章が出題されます。

限られた時間の中で、

「何について書かれた文章なのか」

「設問では何を聞かれているのか」

「答えの根拠はどこにあるのか」

を見つけなければなりません。

そこで使える方法の一つが、設問を理解してから本文を読む方法です。

探すものを知らずに読むと、大切な情報を見落とします

例えば、長い商店街を端から端まで歩いたとします。

歩き終わったあとに、

「パン屋さんはどこにありましたか」

と聞かれても、すぐには思い出せないかもしれません。

商店街を歩いているときには、パン屋さんを探していなかったからです。

では、歩き始める前に、

「あとでパン屋さんの場所を聞きます」

と言われていたらどうでしょう。

歩きながら、パン屋さんを意識して探します。

店の場所だけでなく、看板の色や隣の店まで覚えているかもしれません。

国語の読解にも、これと似たところがあります。

何を聞かれるのか分からないまま本文を読むと、設問を見たあとに答えを探し直すことになります。

先に設問の内容を理解していれば、

「主人公の気持ちが変わったところを探そう」

「この行動を取った理由が書かれているところを探そう」

と、目的を持って本文を読めます。

ただ文字を追うのではなく、必要な情報を探しながら読むことができます。

設問を先に見るだけでは意味がありません

設問を先に見ても、内容を理解していなければ、何を探せばよいのか分かりません。

設問に目を通しただけで本文を読み始めると、長い問いを覚えられず、途中で忘れることがあります。

大切なのは、設問を先に「見ること」ではありません。

設問が何を聞いているのかを理解することです。

例えば、

「傍線部について、○○と言われたときの△△さんの気持ちを、本文中の言葉を使って答えなさい」

という設問があったとします。

この文を、そのまま覚える必要はありません。

探す内容を、

「言われたときの△△さんの気持ち」

と短く整理します。

理由を聞く問題なら、

「この行動をした理由」

と整理します。

言葉の意味を聞く問題なら、

「この言葉が表す内容」

と整理します。

設問を短く言い換えられれば、本文の中で何を探すのかが明確になります。

ときわの塾で練習している基本の流れ

設問を理解してから本文を読む練習は、次の順番で進めます。

1.本文をすべて読まなくても解ける問題を確認します

最初に、漢字、語句、文法など、本文全体を読まなくても解ける問題があるかを確認します。

すぐに答えられる問題であれば、先に取り組むことで点数を確保できます。

ただし、漢字を本文中から書き抜く問題や、前後の意味を確認しなければならない接続語の問題などは、本文を読んでから答えます。

問題の種類だけを見て決めるのではなく、本文を読まずに本当に答えられるかを確認します。

2.最初の設問を最後まで読みます

設問を途中まで読んで、すぐに本文へ移ってはいけません。

  • 誰について聞いているのか
  • どの場面について聞いているのか
  • 理由、気持ち、内容のどれを答えるのか
  • 本文中の言葉を使うのか
  • 書き抜くのか、自分でまとめるのか
  • 何文字以内で答えるのか

ここまで確認します。

読解を苦手とする子ほど、本文より先に設問を読み間違えていることがあります。

本文を正しく読めても、聞かれていることを間違えれば点数にはなりません。

3.設問を短い言葉にまとめます

長い設問を、そのまま頭に入れておく必要はありません。

何を探せばよいのかだけを短く整理します。

例えば、

  • 「△△さんの気持ち」
  • 「この行動をした理由」
  • 「筆者が最も伝えたいこと」
  • 「この言葉が指す内容」

という形です。

自分で短く言い換えられない場合は、設問の意味をまだ理解できていない可能性があります。

その場合は、本文を読み始める前に、設問をもう一度確認します。

4.探す内容を意識して本文を読みます

設問を短く整理したら、その内容を意識しながら本文を読みます。

主人公の気持ちを探すなら、

  • 表情
  • 会話
  • 行動
  • 場面の変化
  • 気持ちを表す言葉

に注意します。

理由を探すなら、

  • 「なぜなら」
  • 「ため」
  • 「ので」
  • その行動の直前に起きた出来事
  • 登場人物が考えていたこと

などを確認します。

答えに関係しそうな部分が見つかったら、線を引いたり印を付けたりします。

これにより、設問を見たあとに本文全体を探し直す時間を減らせます。

5.答えを書いたあと、問いに合っているか確認します

答えが本文に書かれている内容と合っていても、設問への答え方がずれていれば点数になりません。

理由を聞かれているなら、「~から」「~ため」と答えているか。

気持ちを聞かれているなら、気持ちを表す言葉で終わっているか。

書き抜きなら、指定された文字数や範囲を守っているか。

最後に、設問と自分の答えを読み比べます。

6.次の設問を確認してから続きを読みます

設問の順番と本文の流れが対応している問題では、一問答えたあとに次の設問を確認し、本文の続きを読みます。

次に何を探すのかを短く整理してから、読み進めます。

ただし、すべての問題が本文の順番どおりに並んでいるとは限りません。

文章全体の内容や筆者の主張を問う問題は、最後まで読んでから考える必要があります。

問題の種類によって読み方を変えます。

最初からすべての設問を覚える必要はありません

設問を先に読むと聞くと、本文を読む前にすべての設問を読み、内容を覚えようとする子がいます。

しかし、設問が多ければ、すべてを覚えておくことは簡単ではありません。

設問を読むことに時間がかかり、かえって本文を読む時間が減ることもあります。

そのため、読解に慣れていない子には、最初からすべての設問を覚えるようには求めません。

まず一問目の設問を理解する。

何を探すのか短く整理する。

その内容を意識して本文を読む。

答えたら、次の設問を確認する。

この順番から練習します。

慣れてきたら、文章全体を読む前に設問をどこまで確認するのが自分に合うのかを調整します。

この方法がすべての子に合うわけではありません

国語の文章を読む方法は、一つではありません。

本文を最初から最後まで読んだほうが、文章全体の流れを理解しやすい子もいます。

設問を先に見ることで、文章の内容へ集中しにくくなる子もいます。

先に設問を読みすぎて、かえって時間が足りなくなる子もいます。

そのため、ときわの塾では、

「設問を先に読む方法が正しい」

と決めて、全員へ同じ方法を求めることはしません。

実際に問題を解く様子を見ながら、

  • 本文を読んだあと、何度も最初へ戻っているか
  • 設問の意味を理解せず答え始めていないか
  • 答えの根拠を探すことに時間がかかっていないか
  • 設問を先に読むことで探す内容が明確になるか
  • どの順番なら時間内に解けるか

を確認します。

その子がどこで時間を使っているのかを見つけ、読み方を調整します。

読み方の工夫だけでなく、読むための基礎体力も必要です

設問を先に読む方法を覚えても、本文そのものを読めなければ時間は足りません。

知らない言葉が多い。

文のつながりを理解できない。

文章を飛ばしながら読む。

読み終わっても、何が書かれていたのか説明できない。

このような状態では、テストの解き方だけを変えても限界があります。

読む力を育てるには、普段から文章を丁寧に読む時間が必要です。

ときわの塾では、毎日5ページ程度の小説を、内容を飛ばさず精読することを勧めています。

ただ速く読むのではありません。

一文ずつ意味を取りながら読む。

分からない言葉や漢字を、そのままにしない。

誰が何をしたのか、どのような気持ちなのかを考える。

この積み重ねが、初めて読む文章を理解するための基礎体力になります。

設問を先に読むことは、時間を使う場所を工夫する方法です。

毎日の精読は、その文章を正確に読む力を育てる練習です。

どちらか一方だけではなく、両方が必要です。

国語は読み方と解き方を練習できます

国語について、

「読むのが遅いから仕方がない」

「国語はセンスだから伸ばしにくい」

と思われることがあります。

しかし、国語のテストには練習できる行動があります。

設問を最後まで読む。

何を聞かれているのか短く整理する。

探す内容を意識して本文を読む。

答えの根拠になる部分へ印を付ける。

自分の答えが問いに合っているか確認する。

そして、普段から文章を丁寧に読む。

こうした行動を繰り返すことで、本文と設問の間を何度も行き来する時間を減らし、必要な情報を見つけやすくなります。

ときわの塾では、問題の答えを教えるだけではなく、その子がどこで時間を使い、どのような順番で読めば力を出しやすいのかまで確認しています。

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