中学受験の宿題が多すぎる子へ|量を増やす前に確認したいこと
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中学受験では、学年が上がるにつれて宿題の量も増えていきます。しかし、終わらせることだけが目的になると、宿題に時間をかけても力につながらないことがあります。宿題の量を減らすか増やすかを決める前に確認してほしい、子どもの取り組み方を、ときわの塾が解説します。

「中学受験の塾から出される宿題が多く、毎日追われています」
「宿題を終わらせるだけで精いっぱいになっています」
「これだけ勉強しているのに、テストの点数につながりません」
西宮市で中学受験を考えている保護者の方から、このようなご相談をいただくことがあります。
中学受験では、学校で習う内容よりも広く、難しい問題に取り組みます。
授業を聞くだけで身につけることは難しいため、家庭で復習し、問題を解く時間も必要です。
そのため、宿題が多いこと自体を問題だと決めることはできません。
その量が必要な子もいます。
一方で、宿題を終わらせるために答えを書き写したり、分からない問題を何時間も考え続けたりしているのであれば、量をこなしても学習効果は上がりません。
大切なのは、宿題が多いか少ないかだけではなく、その宿題によって何ができるようになったかです。
宿題は出された量を終わらせることが目的ではありません
宿題には、本来それぞれ目的があります。
授業で習った解き方を自分一人でも使えるか確認する。
覚えた知識を忘れないように練習する。
間違えやすい問題を繰り返す。
次の授業に必要な内容を準備する。
テストに向けて、時間内に解けるようにする。
宿題を終わらせることは、そのための手段です。
しかし、宿題の量が多くなり、期限までに提出することだけを考え始めると、目的が入れ替わることがあります。
問題を理解するためではなく、空欄を埋めるために答えを見る。
間違えた原因を確かめず、赤ペンで正解を書き込む。
一度も自分で解き直さないまま、丸がついた状態にする。
分からない問題に長時間止まり、ほかの復習ができなくなる。
このような状態では、宿題のページは進んでも、できる問題は増えていません。
宿題をしているのに伸びない子に見られる取り組み方
同じ量の宿題に取り組んでも、身につき方は子どもによって異なります。
特に確認したいのは、次のような取り組み方です。
解説や答えを書き写している
分からない問題の解説を読むことは必要です。
しかし、解説をそのままノートへ写しただけでは、自分で解けるようになったとは限りません。
書き写したあとにノートを閉じ、もう一度最初から解けるかを確認する必要があります。
丸がつくまで答えを変えている
計算問題や選択問題で、正解するまで数字や記号を変える子がいます。
最後には丸がつきますが、なぜその答えになるのかは分かっていません。
偶然正解した問題を「できた問題」に含めると、本当の苦手が見えなくなります。
分からない問題に長時間止まっている
考えることは大切です。
ただし、必要な知識や解き方を知らない状態で、何十分も考え続けても解けるようになるとは限りません。
五分考えても何も試せないのであれば、教科書や例題を確認する、印をつけて先生に質問するなど、次の行動へ移る必要があります。
間違えた原因を確認していない
答え合わせをして正しい答えを書くだけでは、同じ間違いを繰り返します。
問題文を読み違えたのか。
計算方法を間違えたのか。
必要な知識を覚えていなかったのか。
解き方そのものが分からなかったのか。
原因によって、やり直す内容は異なります。
得意な問題も苦手な問題も同じ回数繰り返している
すでに一人で解ける問題を何度も解くことが必要な場合もあります。
しかし、限られた時間の中ですべてを同じように繰り返すと、本当に練習が必要な問題へ使う時間が足りなくなります。
宿題の量が多いと感じるときは、問題数だけでなく、どの問題に時間を使っているかも確認する必要があります。
「何時間勉強したか」だけでは判断できません
宿題に三時間かかったと聞くと、たくさん勉強したように感じます。
しかし、その三時間の中で、
問題を解いていた時間。
分からないまま止まっていた時間。
答えや解説を書き写していた時間。
集中が切れて手が止まっていた時間。
保護者の方と言い争っていた時間。
これらが混ざっていることがあります。
勉強時間が長いことと、学んだ内容が多いことは同じではありません。
反対に、必要な問題を選び、間違いの原因を確認しながら取り組めば、以前より短い時間でも身につくことがあります。
宿題が多すぎるかどうかを判断するときは、かかった時間だけではなく、その時間の中で子どもが何をしていたのかを見ることが大切です。
すべての宿題を同じ重さで扱わないことも必要です
中学受験の勉強では、すべての問題を完璧にすることが理想に見えるかもしれません。
しかし、現在の学力や志望校、テストまでの期間によって、優先して取り組む内容は異なります。
まず一人で解けるようにしたい基本問題。
時間をかければ解けるようになりそうな問題。
今は解説を聞かなければ難しい問題。
現時点では優先度の低い難問。
これらを分けず、すべての問題へ同じ時間をかけると、宿題を終わらせるだけで一日が終わってしまいます。
難しい問題に挑戦することは大切です。
ただし、難問に長時間を使った結果、授業で習った基本問題の解き直しができなくなるのであれば、取り組む順番を見直す必要があります。
宿題の範囲を勝手に減らすという意味ではありません。
塾の先生に、どの問題を優先するのか、どこまで自力で取り組むのか、分からない問題をどの状態で持っていけばよいのかを確認することが大切です。
保護者の方が横について教え続ける状態にも注意が必要です
宿題が終わらないと、保護者の方が横について教えることがあります。
問題文を読み直すように声をかける。
どの例題を見ればよいか一緒に探す。
勉強を始める時間を決める。
このような支えが必要な時期もあります。
一方で、毎回解き方を説明し、次に書く式まで指示しなければ宿題が進まない状態になると、誰の宿題なのか分からなくなります。
保護者の方と塾の教え方が異なると、子どもが混乱することもあります。
また、家庭で教える時間が長くなるほど、
「さっき教えたでしょう」
「どうして分からないの」
「早く終わらせなさい」
という言葉が増え、宿題が家庭での言い争いの原因になることがあります。
家庭では、正解まで教えるよりも、
「どこまでは分かったの?」
「教科書や例題に似た問題はない?」
「分からないところに印をつけて、先生に聞こう」
と、次の行動を促す程度にとどめる方がよい場合があります。
宿題を完成させることより、分からない状態を正しく塾へ持っていくことも大切です。
宿題が多すぎると感じたときに確認したいこと
宿題を減らすかどうかを考える前に、次の点を確認してみてください。
- どの教科に時間がかかっているか
- どの問題で手が止まっているか
- 解説を読んだあと、一人で解き直しているか
- 答えを書き写すことが増えていないか
- 間違えた原因を確かめているか
- 基本問題より難問に時間を使っていないか
- 集中が切れたまま机に向かい続けていないか
- 保護者の方が教えなければ進まない状態になっていないか
- 塾の先生が宿題の取り組み方まで確認しているか
- 現在の学力や志望校に合う優先順位になっているか
子どもが怠けているから宿題が終わらないとは限りません。
理解できていない。
取り組む順番が分からない。
一問に時間をかけすぎている。
全部を完璧にしようとしている。
集中できる量を超えている。
宿題が終わらない理由を具体的に分けると、必要な対応が見つけやすくなります。
ときわの塾では宿題の量より取り組んだ結果を確認します
ときわの塾では、宿題を提出したかどうかだけで判断しません。
どの問題を一人で解けたのか。
どこで手が止まったのか。
間違えたあと、何をやり直したのか。
解説を読んだ問題を、何も見ずにもう一度解けるのか。
教わった方法を、別の問題でも使えるのか。
こうした点を確認します。
宿題をすべて埋めていても、書き写しただけなら、できるようになったとは言えません。
反対に、分からない問題へ印をつけ、試した式や考えた跡を残していれば、どこから説明すればよいのかが分かります。
大切なのは、きれいに完成した宿題を持ってくることではありません。
できる問題と、まだ一人ではできない問題を分けて持ってくることです。
その状態から必要な説明と練習を行い、最後は一人で解けるかを確かめます。
宿題を減らすことが目的ではありません
宿題が多いと感じたとき、単純に量を減らせば解決するとは限りません。
必要な練習まで減らせば、理解した内容を身につける機会がなくなります。
反対に、できていないからと宿題をさらに増やしても、取り組み方が変わらなければ、答えを書き写す量や家庭で言い争う時間が増えるだけになることがあります。
必要なのは、現在の取り組み方を確認したうえで、
優先する問題を決める。
一問に使う時間の目安を決める。
分からない問題の残し方を決める。
解説を見たあとの解き直し方を決める。
できなかった原因に合わせて練習する。
という整理をすることです。
宿題の量は、その子が正しく取り組める範囲で決める必要があります。
宿題で確認したいのは「終わったか」ではなく「できるようになったか」
中学受験では、一定の学習量が必要です。
簡単な問題だけを少し解いて、合格に必要な力を身につけることはできません。
しかし、たくさんの宿題を終わらせること自体が、中学受験の目的ではありません。
宿題を通して、
授業で教わった方法を一人で使えるようになった。
間違えた原因を見つけられるようになった。
分からないところを質問できるようになった。
同じ考え方を別の問題でも使えるようになった。
このような変化が生まれているかを確認することが大切です。
宿題に追われ、家庭での言い争いが増えているときは、子どもの努力不足と決める前に、その量と取り組み方が合っているかを見直してみてください。
ときわの塾では、宿題を終わらせるための指導ではなく、教わったことを自分の力に変えるための学び方を大切にしています。
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