子どもの成績が伸びないのは親のせい?|自分を責める前に確認したいこと
「先生、結局、私がだめな親なんですね。」
お子さまの成績が伸びなかったり、勉強のことで親子げんかになったりすると、保護者様はご自身を責めてしまうことがあります。
しかし、「親が悪い」「子どもが悪い」と決めても、今起きている問題の原因は分かりません。
自分を責める前に、何が起きているのか、どこで困っているのか、次にどの行動を変えればよいのかを、どのように確認すればよいのでしょうか。ときわの塾が解説します。

テストの点数が思うように伸びない。
家では勉強のことで親子げんかになってしまう。
何度言っても、子どもが勉強を始めない。
保護者様も支えようと頑張っているのに、なかなか状況が変わらない。
そんな日が続くと、
「私の育て方が悪かったのでしょうか」
「もっと早く気づくべきだったのでしょうか」
と、ご自身を責めてしまうことがあります。
でも、私はそのたびにお伝えしています。
「親がだめだから」と決めても、今起きている問題の原因は分かりません。
必要なのは、保護者様を責めることでも、お子さまを責めることでもありません。
まずは家庭で何が起きているのかを、一つずつ事実に分けて考えることです。
「私が悪い」と考えると、原因が見えにくくなります
「私がだめな親だから」
という言葉には、勉強や生活、親子関係など、さまざまな悩みが一つにまとめられています。
しかし、実際に起きていることを分けてみると、それぞれ必要な対応は違います。
例えば、成績が伸びていない場合でも、
- 授業の内容を理解できていない
- 宿題を終わらせることが目的になっている
- 間違えた問題を解き直していない
- 基本が定着しないまま難しい問題へ進んでいる
- テストになると問題文を読み飛ばしている
など、さまざまな可能性があります。
子どもが家で勉強を始めない場合も、
- 何から始めればよいか分からない
- 宿題が難しすぎる
- 疲れていて集中できない
- 失敗することが怖い
- 親に注意されると思い、勉強そのものを避けている
ということがあります。
「親が悪い」「子どものやる気がない」と決めてしまうと、このような具体的な原因が見えにくくなります。
まず三つの事実を確認してください
お子さまの勉強で困ったときは、次の三つを確認してみてください。
何が起きたのか
「成績が悪い」だけではなく、
- 算数の点数が下がった
- 宿題を始めるまでに一時間かかった
- 間違い直しをせずに終わった
- 勉強の話をすると言い合いになった
というように、実際に起きたことを具体的にします。
どこで止まっていたのか
- 問題文を読むところで止まった
- 解き方を思い出せなかった
- 間違いの原因を見つけられなかった
- 宿題の量を見て、始める前から諦めていた
止まっている場所が分かれば、必要な支援も考えやすくなります。
次に変えられる行動は何か
すべてを一度に直そうとする必要はありません。
- 問題文の条件に印をつける
- 分からない問題には印をつけて先生に質問する
- 宿題を始める時間だけ決める
- 間違えた一問を、翌日にもう一度解く
このように、次に変える行動を一つだけ決めます。
必要なのは、誰かを悪者にすることではありません。
次に何を変えるかを見つけることです。
私も失敗しながら学んできました
私も、塾を始めた頃から何もかもうまくできたわけではありません。
どう説明すれば伝わるのか。
どのように声をかければ、子どもが前を向けるのか。
どこまで手を貸し、どこから自分で考えさせるのか。
保護者様へ、子どもの様子をどのように伝えるのか。
思うようにいかず、やり方を見直したことが何度もあります。
今の指導があるのは、これまで出会った子どもたちや保護者様から、多くのことを学ばせていただいたからです。
失敗した経験があるからこそ、
「何がいけなかったのだろう」
だけで終わらせず、
「次は何を変えればよいだろう」
と考えるようになりました。
子育ても同じではないでしょうか。
大切なのは、一度も間違えないことではありません。
間違えたことに気づいたとき、関わり方を見直せることです。
言いすぎたときは、やり直せます
勉強のことで感情的になり、強く言ってしまう日もあると思います。
その一度だけで、親子関係のすべてが決まるわけではありません。
落ち着いてから、
「さっきは言いすぎたね」
「心配だったけれど、伝え方がよくなかった」
「どこで困っているのか、一緒に考えさせて」
と伝えることはできます。
謝ることは、親としての立場を失うことではありません。
自分の行動を振り返り、必要ならやり直す姿を見せることも、子どもにとって大切な学びになります。
ご家庭だけで解決しようとしなくて大丈夫です
保護者様がご家庭で、勉強の原因をすべて見つけ、教え方まで考える必要はありません。
ご家庭では、お子さまの様子を見て、起きた事実を先生や塾へ伝えてください。
例えば、
「家では勉強しません」
だけではなく、
「算数の宿題を始めても、文章題になると20分ほど手が止まります」
「解説を読むと分かったと言いますが、翌日は一人で解けません」
「間違いを指摘すると、答えだけを書き直して終わります」
と伝えていただくと、原因を考えやすくなります。
指導方法や問題の選び方は、学校や塾と一緒に考えられます。
保護者様が一人で、先生と親の両方の役割を背負う必要はありません。
「大丈夫です」だけでは終わらせません
私は、保護者様に安心していただきたいと思っています。
しかし、「大丈夫ですよ」という言葉だけで終わらせても、困っている状況は変わりません。
だから、ときわの塾では、
- 実際に何が起きているのか
- どこで学習が止まっているのか
- 今のお子さまが一人でできることは何か
- 次に変える行動は何か
を一緒に確認します。
そして、変える行動を一つ決め、実際にできるかを見ます。
うまくいかなければ、また原因を考え直します。
これは、保護者様やお子さまを責めるためではありません。
お子さまに合う方法を見つけるためです。
自分を責めるより、次の一歩を考えてください
お子さまの成績が伸びないとき、親子げんかが増えたとき、保護者様が自分を責める必要はありません。
子育ても教育も、いつも予定どおりに進むものではないからです。
大切なのは、
「誰が悪かったのか」
を決めることではありません。
「今、何が起きているのか」
「どこで困っているのか」
「次に変えられる行動は何か」
を考えることです。
失敗は、親として失格だという証拠ではありません。
やり方を見直すための手がかりです。
ご家庭だけでは整理することが難しいときは、一人で抱え込まず、学校や塾へ相談してください。
ときわの塾も、お子さまだけでなく、保護者様と一緒に原因と次の一歩を考えます。
ときわの塾は、「できた!」を積み重ね、学ぶ土台を育てる塾です。
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