中学受験をやめるか迷ったら|諦める前に見直したいこと
「中学受験は続けたいのですが、このままでよいのでしょうか」
「以前は頑張っていたのに、最近は勉強を嫌がるようになりました」
中学受験を続ける中で、このような迷いが生まれることがあります。
宿題が毎日終わらない。
親子げんかが増えた。
成績が思うように伸びない。
習い事や睡眠の時間まで減っている。
この状態が続けば、「中学受験をやめた方がよいのでは」と考えるのも当然です。
しかし、受験を続けることと、現在のやり方をそのまま続けることは同じではありません。
受験そのものを諦める前に、何が親子を苦しくしているのか、何を変えれば続けられるのかを考える方法について、ときわの塾が解説します。

「続けるか、やめるか」だけで考えなくてよい
中学受験が苦しくなると、選択肢が二つしかないように感じることがあります。
一つは、今の生活や勉強方法を変えずに頑張り続けること。
もう一つは、中学受験そのものをやめることです。
しかし、実際にはその間にも選択肢があります。
例えば、
- 宿題の優先順位を変える
- 分からなくなった内容まで戻る
- 家庭で教える時間を減らす
- 習い事の回数や曜日を調整する
- 志望校に必要な問題へ学習を絞る
- 授業の進度や学習環境を見直す
- 現在の塾へ学習状況を相談する
といった方法です。
受験の目標を残したまま、そこへ向かう方法を変えることはできます。
「中学受験を続ける」と決めたからといって、今のやり方を最後まで変えてはいけないわけではありません。
最初に本人の気持ちを確認します
まず確認したいのは、お子さま自身が今も受験を望んでいるかどうかです。
勉強がつらいときに「もう受験したくない」と口にすることはあります。
その一言だけで、すぐに本人の本心だと決める必要はありません。
本当は志望校へ行きたいけれど、宿題が終わらないことが苦しいのかもしれません。
授業が分からないまま進むため、塾へ行くことが嫌になっているのかもしれません。
成績が下がり、「自分には無理だ」と自信をなくしていることもあります。
反対に、周囲に勧められて始めただけで、本人は受験する理由を持てていない場合もあります。
「受験を続けたい?」
と結論だけを聞くのではなく、
「今、一番つらいのは何?」
「志望校へ行きたい気持ちは今もある?」
「何が変われば続けられそう?」
と、受験の目標と現在の負担を分けて確認します。
何が親子を苦しくしているのかを分けます
「中学受験がつらい」と感じていても、その原因は家庭によって違います。
例えば、
- 宿題が終わらず睡眠時間が短くなっている
- 授業で理解できていないまま宿題へ進んでいる
- 分からない問題を質問できずに残している
- 答えや解説を見ながら宿題を埋めている
- 模試の結果を見るたびに自信をなくしている
- 家庭で保護者が教える時間が増えている
- 習い事をすべて辞め、気持ちを切り替える時間がない
- 志望校に必要な学習以上の問題へ取り組んでいる
という状態があります。
これらをすべて「受験が向いていない」とまとめてしまうと、何を変えればよいのか分かりません。
宿題の量が合っていないのか。
授業を理解できていないのか。
家庭での関わり方が負担になっているのか。
今の学習環境が本人に合っていないのか。
起きていることを一つずつ分けると、受験をやめなくても変えられる部分が見えてきます。
宿題を全部終わらせることが目的になっていないか
中学受験では、学年が上がるにつれて宿題が増えることがあります。
必要な量を練習することは大切です。
しかし、出された宿題をすべて終わらせることだけが目的になると、学習の中身が変わってしまうことがあります。
分からない問題も答えを見て埋める。
間違えた理由を確認せず、正しい答えだけを書く。
理解できていない問題を何度も繰り返す。
夜遅くなっても、決められたページまで進める。
これでは、宿題を終わらせた量と、一人で解けるようになった量が一致しません。
まず確認したいのは、宿題のページ数ではなく、
- どの問題から手が止まるのか
- 授業で教わった方法を思い出せるか
- 分からないところを質問できるか
- 間違えた原因を確かめているか
- 翌日も一人で解けるか
ということです。
必要な勉強は続けなければなりません。
ただし、すべての問題へ同じ時間をかけるのではなく、志望校と現在地に合わせて優先順位を決めることはできます。
授業についていけているかを確認します
宿題に時間がかかる原因が、家庭学習だけにあるとは限りません。
授業で考え方を理解できていないまま宿題へ進めば、一問ごとに長い時間がかかります。
例題を見ても、何を使えばよいか分からない。
解説を読めば分かるが、自分では最初の一手を決められない。
前の単元が分からないまま、次の単元へ進んでいる。
この状態では、家庭で宿題の時間を増やしても、分からないまま悩む時間が増えてしまいます。
授業の進度を遅くする必要があるのか。
前の内容まで戻る必要があるのか。
質問できる時間を確保する必要があるのか。
教わったあと、一人で解けるかを確認する必要があるのか。
「授業へ出席した」だけではなく、授業で学んだことを自分でも使える状態になっているかを確認します。
家庭で教える役目を抱え込んでいないか
お子さまが困っていれば、保護者の方が何とかしてあげたいと思うのは自然なことです。
しかし、家庭で毎日宿題を管理し、分からない問題を教え、間違いを指摘し続けると、親子ともに休める場所がなくなることがあります。
保護者の方が正しいことを伝えていても、子どもには、
「またできていないと言われた」
「家でも勉強の話ばかりされる」
と聞こえることがあります。
親子げんかが増えている場合は、家庭で指導役まで引き受けていないかを確認してください。
家庭で必要なのは、すべての問題を教えて完成させることではありません。
「どこまでは自分でできた?」
「どの問題から分からなくなった?」
「先生に何を質問すればよい?」
と、できている部分と分からない部分を整理する手助けで十分なこともあります。
教える役目や厳しく伝える役目は、塾に戻すことができます。
習い事や睡眠まで削る必要があるかを考えます
中学受験を始めると、勉強時間を確保するために習い事を減らすことがあります。
受験が近づけば、一定期間、学習を優先しなければならない場合もあります。
ただし、すべての習い事を辞め、睡眠時間まで削れば、必ず勉強の成果が上がるとは限りません。
好きな活動が気持ちの切り替えになっている子もいます。
十分に眠ることで、翌日の授業へ集中できる子もいます。
時間を増やす前に、その時間の中で何をしているのかを確認します。
疲れたまま三時間机に向かうよりも、必要な問題を選び、集中して一時間取り組む方が力になることもあります。
「辞めるか、続けるか」の二択ではなく、回数を減らす、一定期間休む、曜日を変えるなどの調整も考えられます。
学ぶ環境が合っているかを確認します
大人数で進む授業や多くの宿題によって力を伸ばせる子はいます。
周囲と競いながら学ぶことが励みになる子もいます。
一方で、授業の進度についていけず、分からない部分を残したまま進んでしまう子もいます。
大切なのは、大手塾か個人塾かという名前だけで判断することではありません。
現在の環境で、
- 分からないことを質問できているか
- 一人で解けるようになるまで確認してもらえるか
- 宿題の目的を理解して取り組めているか
- 間違えた原因を見てもらえているか
- 志望校と現在地に合った学習ができているか
- 子どもの生活の中で無理なく続けられるか
を確認します。
環境を変えるだけで、すべてが解決するとは限りません。
学習行動を変える必要がある子もいます。
反対に、本人は必要な努力をしていても、現在の授業や宿題が合っていない場合もあります。
変える必要があるのは、環境なのか、学び方なのか、その両方なのかを分けて考えます。
「楽な受験」に変えるという意味ではありません
学び方を見直すことは、必要な努力から逃げることではありません。
志望校を目指すなら、苦手な問題にも取り組む必要があります。
覚えるべき内容を覚え、必要な量を練習しなければなりません。
ときには、好きなことを我慢する時期もあります。
しかし、必要な努力と、原因が分からないまま苦しみ続けることは別です。
分からない問題を何時間も眺める。
理解していない宿題を答えで埋める。
睡眠を削ってページ数だけをこなす。
親子げんかをしながら保護者が教え続ける。
これらを続けることが、受験に必要な努力とは限りません。
お子さまに合った学び方とは、楽なことだけをさせる方法ではなく、必要な努力をどのようにすればよいか分かる方法です。
受験を続けるために変えられることがあります
中学受験を続けたいのに、親子で苦しくなっている。
そのようなときは、受験そのものを諦める前に、次のことを確認してみてください。
- お子さまは今も受験を望んでいるか
- 一番負担になっているのは何か
- 宿題を終わらせることだけが目的になっていないか
- 授業で教わったことを一人でも使えているか
- 家庭で保護者が指導役を抱え込んでいないか
- 習い事や睡眠を必要以上に削っていないか
- 志望校に必要な学習へ優先順位を付けられているか
- 現在の学習環境がお子さまに合っているか
すべてを一度に変える必要はありません。
今、親子を最も苦しくしている原因を一つ見つけ、そこから見直します。
受験を続けることと、今のやり方を続けることは同じではありません。
目標を残したまま、そこへ向かう道を変えることはできます。
ときわの塾では、受験をやめるか続けるかを一方的に決めるのではなく、お子さまが現在どのように学んでいるのかを見ます。
何ができているのか。
どこで止まっているのか。
何が負担になっているのか。
どの行動や環境を変えれば、もう一度前へ進めるのか。
それらを整理し、一人ひとりに合った受験の続け方を考えています。
中学受験を続けたいのに、このままでよいのか迷っているときは、受験を諦める前に、現在の学び方と環境を一度見直してみてください。
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