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2025年1月26日

叱っても勉強しない子は、やる気がないとは限りません

ときわの塾先生のブログ

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何度叱っても勉強しない子は、やる気がないのではなく、「どうせ自分にはできない」と思い込んでいることがあります。叱る前に、説明が分からない、問題を読めない、失敗が怖いなど、その子が止まっている原因を確認することが必要です。

何度叱っても勉強しない子は、本当にやる気がないのでしょうか。説明が分からない、失敗が怖い、「どうせできない」と思っているなど、行動できない理由は子どもによって違います。ときわの塾が指導方法を変えた経験から、叱る前に確認したいことを解説します。

「何度言っても勉強を始めません」

「説明を聞いていたはずなのに、全く理解していません」

「もう少し、やる気を出してほしいです」

このようなご相談を、保護者の方からいただくことがあります。

実は、私自身も以前は、

「説明を聞いたつもりになっている」

「解説を読んだつもりになっている」

「勉強に対する意欲が足りない」

と考えていた時期がありました。

しかし、子どもたちの様子を長く観察する中で、その見方は大きく変わりました。

何度叱っても行動が変わらない場合、やる気とは別のところに原因があることが分かったからです。

以前は「叱れば頑張る」と考えていました

ときわの塾を開いた当初、子どもたちから次のような話を聞くことがありました。

「お父さんは怖いから、言うことを聞く」

「お母さんに叱られるから、宿題をする」

そのため、私も、

「強く言えば、勉強するようになる」

「叱れば、もっと頑張るようになる」

と考えていました。

もちろん、約束を守らない、人の話を聞かない、周りの迷惑になる行動をするといった生活面については、厳しく伝えなければならないことがあります。

しかし、勉強が分からず、自信を失っている子に対しては違いました。

強く叱っても、勉強できるようにはなりませんでした。

机に向かう時間が一時的に増えても、問題を読まずに答えを書く、分からないまま手を止める、答えを写して終わるという状態は変わらなかったのです。

「やる気がない」のではありませんでした

叱られても学習行動が変わらない子を観察していると、ある共通点が見えてきました。

それは、

「どうせ自分にはできない」

という思い込みです。

難しい問題を見ても、

「考えればできるかもしれない」

と思える子は、まず問題を読みます。

分からなければ質問します。

教えてもらった後に、もう一度自分で解こうとします。

一方で、

「自分には無理」

と思っている子は、問題を読む前から手が止まります。

適当な答えを書いたり、答えを見たり、その場から逃げるための行動を取ったりします。

外から見ると、やる気がないように見えます。

しかし実際には、やる気を出す前に、

「やってもできない」

という気持ちに止められていたのです。

説明を聞かない子にも、それぞれの理由があります

説明を聞いていないように見える場合も、原因は一つではありません。

例えば、

  • 説明の言葉そのものを理解できていない
  • 問題文を最後まで読むことが難しい
  • 以前に習った内容を思い出せない
  • どこが分からないのか自分でも分からない
  • 間違えることを恥ずかしいと思っている
  • 「自分が簡単に分かるはずがない」と考えている
  • 説明を聞いただけで、できるようになったと思っている

といった違いがあります。

この状態をすべて「やる気がない」でまとめて叱っても、原因は解消されません。

読むことが苦手な子には、問題文を整理する必要があります。

以前の内容を忘れている子には、必要なところまで戻る必要があります。

失敗することが怖い子には、間違えてもやり直せる経験が必要です。

原因が違えば、必要な対応も変わります。

指導方法より先に、子どもの見方を変えました

この経験から、私が変えたのは指導方法だけではありません。

子どもの見方そのものを変えました。

以前なら、

「もっと集中しよう」

「もう少し頑張ろう」

と言っていた場面でも、今は最初に、

「この子は、どこで止まっているのだろう」

と考えます。

ときわの塾では、次の順番を大切にしています。

  1. 子どもの学習中の様子を観察する
  2. 実際に起きていることを整理する
  3. 手が止まっている原因を確認する
  4. 次の問題で行動を一つ変える
  5. 一人でも同じ方法を使えるか確かめる

教えた問題が解けただけでは、改善したとは考えません。

次の問題でも同じ考え方を使えるか。

先生がいなくても、自分で解けるか。

そこまで確認することが必要です。

家庭では「なぜ勉強しないの」より「どこで止まったの」

家で子どもが勉強しないと、保護者の方が不安になるのは当然です。

ただ、

「なぜ勉強しないの」

「いつになったらやるの」

と聞いても、子ども自身が原因を分かっていなければ答えられません。

そのようなときは、

「どの問題で止まったの?」

「問題の意味が分からないの?」

「解き方を忘れたの?」

と、止まった場所を確認する方が、原因を見つけやすくなります。

保護者の方が、その場で勉強をすべて教える必要はありません。

分からないところが見つかったら、学校や塾の先生に質問するように伝えるだけでも構いません。

家庭で答えまで教えてしまうよりも、子ども自身が分からないところを先生に伝え、教わった方法でもう一度解く方が、次の学習につながります。

厳しく伝えることと、感情的に叱ることは違います

ときわの塾でも、必要な場面では厳しく伝えます。

約束を守らない。

教えてもらった方法を試そうとしない。

周りの学習を妨げる。

直すべき行動が分かっているのに、変えようとしない。

このような場合は、曖昧にせず伝えます。

しかし、それは感情的に叱るためではありません。

子どもが前へ進むために、変えるべき行動を分かるようにするためです。

分からないこと自体を叱っても、問題は解けるようになりません。

原因を確認し、その子が今できる行動に分けて伝えることが必要です。

叱られるから頑張る子ではなく、自分から挑戦できる子へ

私が育てたいのは、叱られることを恐れて勉強する子ではありません。

分からないところを見つける。

必要なら質問する。

教えてもらった方法を試す。

間違えた原因を確認する。

そして、もう一度自分で解いてみる。

このような行動を重ねることで、

「自分にもできるかもしれない」

という感覚が少しずつ育ちます。

ときわの塾は、点数だけを追いかける塾ではありません。

点数につながる行動を育てる塾です。

叱って動かす前に、その子がどこで止まっているのかを観察する。

原因に合わせて、次に取る行動を一緒に考える。

その積み重ねによって、自分から挑戦できる子を育てていきたいと考えています。


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