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2026年7月13日

分からない問題を適当に埋める子へ|空白から学び直す習慣

ときわの塾先生のブログ

分からない問題にも、何か答えを書こうとする子がいます。しかし、根拠のない答えで埋めると、本当に分からなかった部分が見えにくくなります。「空白でいい」とは、考えなくてよいという意味ではありません。分かるところまで考え、分からない部分を正しく残し、学び直すための空白の使い方を、ときわの塾が解説します。

分からなくても、何か答えを書こうとする子がいます

西宮市のときわの塾で子どもたちを見ていると、分からない問題にも、何か答えを書こうとする子がいます。

算数なら、問題に書かれている数字を適当に足したり、引いたりする。

国語なら、本文から目についた言葉をそのまま書く。

選択問題なら、理由を考えずに番号を選ぶ。

そして、

「どうして、この答えにしたの?」

と尋ねると、

「何となく」

「そう思ったから」

「空白にしたらダメだと思った」

と答えます。

本人は、ふざけているわけではありません。

「空白にしてはいけない」

「何か書けば当たるかもしれない」

と考え、答えを書いていることがあります。

しかし、普段の学習で根拠のない答えを書き続けると、どこまで理解できていて、どこから分からなかったのかが見えにくくなります。

「空白でいい」は、考えなくてよいという意味ではありません

ときわの塾では、根拠のない答えを書いている子に、

「分からない問題は、空白でいい」

と伝えることがあります。

ただし、これは、問題を見てすぐに諦めてよいという意味ではありません。

まずは問題を最後まで読む。

何を聞かれているのか確かめる。

使えそうな数字や言葉を整理する。

前に習ったことを思い出す。

途中まででも、自分の考えを書いてみる。

ここまで取り組んだうえで、答えの根拠が持てない場合は、適当に埋めずに残してよいということです。

大切なのは、空白にすることではありません。

自分が分かっていないことを、分かっているように見せないことです。

根拠のない答えを書くと、原因を確認しにくくなります

例えば、算数の文章題で「12」という答えが書かれていたとします。

その答えが間違っていても、どのように考えて12になったのかが分かれば、原因を確認できます。

式の意味を取り違えたのか。

計算を間違えたのか。

問題文の数字を読み違えたのか。

単位を理解できていなかったのか。

原因によって、次にする練習は変わります。

しかし、理由もなく「12」と書いただけなら、その数字からは何につまずいたのか判断できません。

国語でも同じです。

本文を読んで根拠となる部分を選んだものの答えが違った場合は、読み取り方を一緒に確認できます。

ところが、本文から目についた言葉を適当に抜き出しただけでは、どこまで内容を理解していたのかが分かりません。

根拠のない答えで空白を埋めると、つまずきが隠れてしまいます。

空白は「教えてほしい場所」を示す印になります

分からないところを空白に残すと、

「ここまでは自分でできました」

「ここから先が分かりません」

ということが見えやすくなります。

すべてを空白にする必要はありません。

問題文に線を引いた。

分かっている数字を書き出した。

途中の式までは書いた。

国語なら、根拠になりそうな部分に印を付けた。

そこまでできていれば、子どもがどのように考えたのかを確認できます。

空白は失敗ではありません。

分からない部分を残すことで、次に何を教わればよいのかが明確になります。

そのため、ときわの塾では、空白だけを見るのではなく、空白になるまでに何をしたのかも確認しています。

まず「何が原因だと思う?」と尋ねます

間違えた問題を確認するとき、私はすぐに正しい解き方を説明するとは限りません。

最初に、

「何が原因やと思う?」

と尋ねます。

自分の考えがあって答えを書いたのであれば、

「問題文のこの部分を見て、足し算だと思った」

「この言葉が答えになると思った」

と説明できることがあります。

たとえ考え方が間違っていても、理由が分かれば、その部分を一緒に直せます。

一方で、

「何となく」

「そう思ったから」

という返事が返ってきたときは、

「どこを見て、そう思ったの?」

「その答えになる根拠はある?」

と確認します。

ここで答えられないからといって、叱る必要はありません。

根拠を持っていなかったことを、子ども自身が確認するための質問です。

分からないことを隠さなくてよいと伝えます

根拠を説明できなかった子には、私はこのように伝えます。

「分からないところは、無理に書かんでええよ」

「どこから分からないかが分かれば、そこから一緒にできるようにできるから」

子どもが適当な答えを書く背景には、

「分からないと思われたくない」

「空白だと叱られるかもしれない」

「全部埋めないと頑張っていないと思われる」

という不安があることもあります。

そのため、適当な答えを書かないように注意するだけでは、行動が変わらないことがあります。

まず、分からないことを隠す必要はないと伝えます。

できない部分を見つけ、できるようにするために塾へ来ているからです。

「分かりません」で終わらないことも大切です

分からない問題を空白にしてよいと伝えると、今度は問題を見ただけで何も考えず、すぐに空白にする可能性があります。

そのため、空白にする前に、どこまで取り組んだのかも確認します。

  • 問題を最後まで読んだか
  • 何を聞かれているか確認したか
  • 分かる数字や言葉を整理したか
  • 習った方法を思い出そうとしたか
  • 途中まででも考えを書いたか
  • どこから分からないか説明できるか

すべてをできなければならないわけではありません。

しかし、

「何も分かりません」

だけで終わるのではなく、

「問題の意味は分かるけれど、式が分かりません」

「ここまでは計算できましたが、その次が分かりません」

「本文のこの部分までは読めましたが、なぜこの答えになるか分かりません」

と言えるようになることが大切です。

「分からない」を小さく具体的にすることで、学び直しを始められます。

教わったあとは、空白を埋めて終わりにしません

分からなかった問題の説明を聞き、正しい答えを書けば、その問題は一度埋まります。

しかし、先生の説明を写しただけでは、次に一人で解けるとは限りません。

ときわの塾では、説明を聞いたあとに、

「今の説明で、何が分かった?」

「最初は、どこが分かっていなかった?」

「では、何も見ずにもう一度解いてみよう」

と確認します。

そして、元の問題や似た問題を一人で解き直します。

ここで解けて初めて、空白だった部分が、自分でできることに変わり始めます。

大切なのは、空欄を正しい答えで埋めることではありません。

分からなかった原因を確認し、次は自分でできるようにすることです。

根拠のない答えが減ったことも成長です

適当に答えを書いていた子が、分からない問題を正しく残せるようになる。

問題をもう一度読むようになる。

途中まで考えた跡を残せるようになる。

「全部分からない」ではなく、分からない部分を説明できるようになる。

これらは、テストの点数のように目立つ変化ではありません。

それでも、学習の進め方が変わり始めている大切な成長です。

私はそのような変化が見られたとき、

「根拠のない答え、減ったやん」

「前より、どこが分からないか分かるようになったな」

と具体的に伝えます。

何がよくなったのかを伝えることで、子ども自身も次に続ける行動を理解できます。

テスト本番では判断が変わることがあります

ここでお伝えしている「分からない問題は空白でいい」は、主に普段の練習での考え方です。

定期テストや入試では、残り時間や出題形式によって判断が変わります。

例えば、選択問題では、確信がなくても選択肢を絞って答えることがあります。

難しい問題はいったん飛ばし、解ける問題を先に進めることもあります。

記述問題でも、分かる範囲を書いた方がよい場合があります。

テスト本番で必要なのは、分からない問題に時間を使い続けることではありません。

一方、普段の練習では、根拠なく書いた答えが偶然当たると、本当は分かっていない部分を見逃すことがあります。

練習では、分からない部分を明らかにして学び直す。

テストでは、時間や出題形式を考えて得点につながる判断をする。

この二つは分けて考える必要があります。

できる子は、分からないことを隠さずに学び直します

学力が伸びる子は、最初からすべての問題を解けた子とは限りません。

分からない問題に出会ったときに、

できる問題は慎重に解く。

分からない問題は、どこまで分かるか考える。

根拠がなければ、適当に答えを書かない。

分からない部分を先生へ伝える。

説明を聞いたあと、自分で解き直す。

このような行動を少しずつ身につけた子です。

空白をなくすことだけを目的にすると、分からないことを隠す学習になる場合があります。

しかし、空白を学び直す場所として扱えば、できなかったことをできるように変えられます。

ときわの塾では、答えをすべて埋めることよりも、分からない部分を見つけ、原因を確認し、最後は一人でできるようになることを大切にしています。

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