問題を飛ばす子はやる気がない?|行動だけでは分からない理由の見つけ方
宿題を見ると、解いていない問題が残っている。
テストでは、難しそうな問題を読まずに飛ばしている。
このような様子が続くと、
「面倒だから、やらなかったのではないか。」
「もう少し集中して取り組んでほしい。」
と感じることがあると思います。
しかし、問題を飛ばしたという行動だけでは、その理由までは分かりません。
読んだけれど意味が分からなかった。
間違えるのが嫌で、手をつけられなかった。
一つの問題に時間を使いすぎて、後ろまで進めなかった。
問題文を見た瞬間に、「自分には無理だ」と判断した。
同じ空欄でも、その背景は一人ひとり違います。
行動だけを注意する前に、どこで止まったのかを確かめる必要があります。
ときわの塾が、子どもの行動から原因を探すときに見ていることをお伝えします。

問題を飛ばした理由は一つではありません
問題を飛ばした子に、
「どうして解かなかったの?」
と尋ねると、
「分からなかったから。」
と答えることがあります。
しかし、この「分からなかった」だけでは、まだ原因は分かりません。
- 問題文の意味が分からなかった
- 何を求めるのか分からなかった
- 使う計算を選べなかった
- 最初の一手が思いつかなかった
- 考えたけれど途中で自信がなくなった
- 時間が足りなかった
さまざまな可能性があります。
そこで私は、
「どこまで読んだ?」
「分かる言葉はどれ?」
「何を聞かれているかは分かる?」
「どこから分からなくなった?」
と、一つずつ確認します。
「分からなかった」で終わらせず、どこまでは分かり、どこから止まったのかを分けるためです。
答案にも理由が表れます
本人に理由を尋ねても、うまく説明できないことがあります。
子ども自身も、なぜ飛ばしたのかを整理できていないからです。
その場合は、言葉だけでなく、答案や解いている途中の様子を見ます。
例えば、文章題を飛ばしている場合でも、
問題文に線を引いた跡があるなら、読んで考えようとはしていたかもしれません。
最初の式だけが書かれているなら、途中までは考えられていた可能性があります。
何も書かれていないなら、問題を見た瞬間に「無理」と判断したのかもしれません。
前の問題に何度も書き直した跡があれば、そこで時間を使いすぎた可能性もあります。
空欄だけを見て、
「何も考えていない。」
と判断するのではなく、空欄になるまでに何をしていたのかを確認します。
途中式を書かない理由も同じではありません
途中式を書かずに計算を間違えた子へ、
「途中式を書きなさい。」
と伝えることはできます。
しかし、それだけで次から書くようになるとは限りません。
本人が、
「頭の中でできると思った。」
「書くと時間がかかると思った。」
「どこまで書けばよいか分からなかった。」
「途中式を書く意味が分からなかった。」
と考えていることがあるからです。
理由を確かめないまま注意すると、子どもには、
「書かなかったから叱られた。」
という経験だけが残ることがあります。
そこで、実際に途中式を書いた場合と書かなかった場合を比べます。
書いた方が計算を見直しやすい。
どこで間違えたのかを見つけやすい。
数字を頭の中だけで持たなくてよい。
こうした違いを本人が実感すると、途中式は「先生に言われたから書くもの」ではなく、自分が間違いを減らすために使うものへ変わります。
理由を尋ねるだけでは分からないこともあります
「どうして、そうしたの?」
と尋ねることは大切です。
ただし、子どもの答えを聞くだけで、すべての原因が分かるわけではありません。
子どもが、
「面倒だった。」
と答えても、本当に面倒だっただけとは限りません。
分からないことを認めたくなくて、そう答える場合もあります。
反対に、大人が「間違えるのが怖いのだろう」と考えても、本人は単に問題を読み落としていただけかもしれません。
そのため、ときわの塾では、
- 本人がどのように説明するか
- 問題文をどこまで読んだか
- ノートや答案に何が残っているか
- どの問題で手が止まったか
- 声をかけたあとに何ができたか
を合わせて見ます。
一つの言葉だけで原因を決めず、実際の行動と照らし合わせながら考えます。
原因が違えば、必要な声かけも変わります
問題を飛ばした原因が、文章を読めなかったことであれば、一緒に問題文を区切って読む必要があります。
最初の一手が分からなかったのであれば、分かっている条件を整理する練習が必要です。
間違えることを怖がっているのであれば、途中まで考えたことを認め、間違いから直せる経験を積む必要があります。
時間の使い方が原因なら、一つの問題で止まり続けず、印をつけて次へ進む練習が必要です。
どの子にも同じように、
「飛ばさずに解きなさい。」
と伝えるだけでは、行動が変わらないことがあります。
理由に合った次の行動を具体的に伝えることが必要です。
「やる気がない」で終わらせません
問題を飛ばした。
途中式を書かなかった。
すぐに「分からない」と言った。
こうした行動だけを見ると、やる気や集中力の問題に見えることがあります。
しかし、その背景を確かめると、本人なりに考えていたことや、どこで困っていたのかが見えてくることがあります。
ときわの塾では、子どもの行動を見て終わるのではなく、
「なぜ、この行動になったのだろう。」
と考えます。
そして、本人の言葉、答案、解いている途中の様子から仮説を立て、次の問題で確かめます。
原因が分かれば、変えるべき行動も具体的になります。
問題を最後まで読む。
分かるところに印をつける。
途中まで考えたことを書く。
分からない場所を言葉にして質問する。
その小さな行動の変化が、次の結果につながっていきます。
子どもの行動だけを見て「やる気がない」と決めるのではなく、その行動になるまでに何があったのかを見る。
ときわの塾では、そこから指導を始めています。
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