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2026年8月14日

中学受験の国語|四択問題で二択まで絞って間違える子へ

ときわの塾先生のブログ

「四つのうち二つまでは消せるのに、最後の二択で間違えてしまいます」

中学受験の国語で、このような状態になる子がいます。

明らかに違う選択肢は消せている。

本文の内容も、ある程度は理解できている。

ところが、最後に残った二つを見比べると、

「こっちのような気がする」

「何となく、こちらだと思う」

と、最後だけ感覚で選んでしまいます。

二択まで絞れているからこそ、あと少しに見えるかもしれません。しかし、最後の判断を何となく行っている状態では、同じような問題でも正解が安定しません。

最後の二択では、〇を探す方がよいのでしょうか。それとも、もう一度×を探す方がよいのでしょうか。子どもの状態に合わせた判断方法を、ときわの塾が解説します。

二択まで絞れたことと、根拠を持って選べることは違います

四択問題で二つの選択肢を消せたことは、一つの前進です。

少なくとも、四つすべてが同じように見えているわけではありません。

本文と明らかに違う選択肢や、問いに合っていない選択肢を見つけられています。

しかし、二択まで絞れたからといって、残った二つの違いまで理解できているとは限りません。

例えば、子どもの中では、

  • 二つは明らかに違うから消せた
  • 残った二つは、どちらも正しく見える
  • 違いをうまく言葉にできない
  • 考えても分からないので、最後は勘で選ぶ

ということが起きています。

この状態で正解したとしても、次の問題でも同じように正解できるとは限りません。

偶然、選んだ方が合っていただけかもしれないからです。

最後の二択で「何となく」が戻ってきます

四択問題の最初では、子どもも選択肢をよく見ています。

「これは本文と違う」

「この人の気持ちではない」

「ここまでは書かれていない」

と考えて、二つの選択肢を消せることがあります。

ところが、最後に二つが残ると、それまで行っていた確認をやめてしまう子がいます。

そして、

「長く詳しく書いてあるから、こちらかな」

「本文と同じ言葉が入っているから、こちらかな」

「最初に正しいと思ったのはこちらだから」

と選んでしまいます。

ここで問題なのは、選んだ答えではありません。

最後の最後で、根拠を確かめることをやめてしまったことです。

だから私は、二択まで絞った子に、

「どちらが正解だと思う?」

と、すぐには聞かないことがあります。

代わりに、

「どちらの方が違う?」

と尋ねます。

最後の二択でも、もう一度×を探します

二つの選択肢が残ったときも、基本的には、もう一度×を探します。

人は、正しいものを一つに決めるより、

「ここが少し違う」

「この言い方は本文より強い」

「この部分は書かれていない」

と、違う部分を見つける方が考えやすいことがあります。

実際の指導でも、

「どちらが正しいと思う?」

と聞くより、

「どちらに違うところがある?」

と聞く方が、子どもが選択肢を丁寧に見直せることがあります。

例えば、残った二つについて、

  • 本文と違う言葉はないか
  • 本文より強く言い切っていないか
  • 本文にない説明が加わっていないか
  • 誰の気持ちなのかが変わっていないか
  • 気持ちが変化した時点は合っているか
  • 原因と結果が逆になっていないか

を確認します。

正解らしい方を感覚で選ぶのではなく、間違っている方の違いを一つ見つけます。

片方を根拠を持って消せれば、残った方が答えになります。

「長く書いてある方が正解」とは限りません

最後の二択では、詳しく書かれている選択肢の方が正しく見えることがあります。

本文で使われている言葉が多く入り、説明も具体的だからです。

しかし、選択肢が詳しいということは、正しい内容だけでなく、本文に書かれていない内容まで加えられている可能性もあります。

例えば、選択肢の前半が本文と合っていても、後半に、

  • 本文には書かれていない理由
  • 登場人物が考えていない気持ち
  • 本文以上に強い結論

が加えられていることがあります。

子どもが前半だけを見て、

「本文と同じことが書いてある」

と判断すると、後半の違いを見落とします。

最後の二択では、選択肢を途中で止めず、最後まで読みます。

そして、一部分が合っているかではなく、選択肢全体が本文と合っているかを確かめます。

言い換えを見抜ける子には、〇を探させることもあります

ただし、すべての子に、最後まで×だけを探させるわけではありません。

最後の二択まで絞った後、正しい方を選ぶためには、本文と選択肢の言い換えを判断する必要があります。

例えば本文に、

「失敗することへの不安があったものの、友達の言葉をきっかけに、もう一度挑戦しようと考えた」

と書かれているとします。

選択肢では、

「友達に励まされたことで、失敗を恐れず再挑戦する気持ちになった」

と言い換えられているかもしれません。

使われている言葉は同じではありません。

しかし、内容はほぼ同じです。

このような言い換えを正確に判断できる子には、残った二つのうち、

「どちらが本文と同じ内容を表している?」

と、〇を探させる場合もあります。

本文と選択肢の表現が違っていても、意味のつながりを確認できる子には、正しい方を根拠から選ぶ方法が合うことがあるからです。

×を探すか〇を探すかは、子どもを見て決めます

最後の二択で使う方法は、全員同じではありません。

ときわの塾では、その子の語彙力や文章を処理する力、選択肢の違いを説明する様子を見ながら判断します。

×を探す方が合いやすい子

  • 正解を感覚で選ぶことが多い
  • 言い換えられると、本文と違う内容だと思ってしまう
  • 二つの選択肢の共通点ばかりを見ている
  • 一部分が合っているだけで〇にしてしまう
  • 正解の理由を説明することが難しい

このような子には、間違っている方の違いを探させます。

「正解はどちら?」

ではなく、

「どちらのどこが本文と違う?」

と聞きます。

〇を探すこともできる子

  • 本文の内容を別の言葉で説明できる
  • 選択肢の言い換えを理解できる
  • 本文の根拠となる場所を示せる
  • なぜ正しいのかを言葉で説明できる
  • 違う表現でも同じ意味だと判断できる

このような子には、残った二つから、本文と同じ内容を表している方を探させることがあります。

大切なのは、

「四択問題は必ず×を探す」

「最後は必ず〇を探す」

と、方法を一つに決めることではありません。

その子が何となく選ばず、根拠を持って判断できる方法を使うことです。

×を探す子にも、言い換えの指導は必要です

最後の二択で×を探す方法を使っていても、言い換えの指導が不要になるわけではありません。

四択問題では、本文とまったく同じ言葉を使わず、別の表現で内容を示すことがあります。

そのため、子どもが、

「本文と同じ言葉が書かれていないから×」

と判断してしまうと、正しい選択肢まで消してしまいます。

例えば、

  • 「悲しかった」と「落ち込んだ」
  • 「安心した」と「心配がなくなった」
  • 「決心した」と「しようと心を決めた」
  • 「期待していた」と「うまくいくことを願っていた」

など、言葉は違っても近い内容を表すことがあります。

指導では、

「本文と同じ言葉があるか」

だけではなく、

「言葉が変わっていても、同じ内容を表しているか」

まで確認します。

×を探す方法は、言葉が違うものをすべて消す方法ではありません。

意味を比べたうえで、本文と合わないものを消す方法です。

最後の二択では、違う言葉に注目します

二つの選択肢が似ているとき、共通している部分を何度読んでも違いは見つかりません。

そこで、残った二つの中で、表現が異なっている部分に注目します。

例えば、

  • 「不安だった」と「腹を立てていた」
  • 「少しずつ」と「すぐに」
  • 「一つの理由」と「唯一の理由」
  • 「挑戦しようとした」と「成功を確信した」

という違いです。

異なる部分を見つけたら、その言葉が本文に合っているかを確認します。

二つの選択肢全体を何度も読み比べるだけではなく、

  1. 二つの選択肢で違う部分を見つける
  2. その違いについて本文へ戻る
  3. 本文に合わない方を消す
  4. 残った方の内容も本文と合うか確認する

という順番で考えます。

最後に残ったから正解と決めるのではなく、残った方についても、本文と同じ内容になっているかを確かめます。

正解しても、理由が「何となく」なら確認します

二択から選んだ答えが正解していれば、そこで終わりたくなるかもしれません。

しかし、

「どうしてこちらを選んだの?」

と聞いたとき、

「何となく」

「こっちの方が正解らしかったから」

という答えなら、次の問題でも同じように選べるとは限りません。

反対に、答えを間違えていても、

「こちらは本文より強く言い切っていると思った」

「この気持ちになった時点が違うと思った」

と説明できるなら、考えた場所を確認できます。

どこで判断がずれたのかが分かれば、次の問題につなげられます。

ときわの塾では、正解か不正解かだけでなく、

  • 二つの選択肢の違いを見つけられたか
  • 本文の根拠へ戻れたか
  • 消した理由を説明できたか
  • 言い換えを同じ内容だと判断できたか
  • 次の問題でも同じ確認をできたか

を見ています。

正解したことよりも、何となく選ぶことをやめられたかを確認します。

ご家庭では「どちらが正解?」の前に聞いてみてください

お子さまが最後の二択で迷っているときは、

「どちらが正解だと思う?」

と聞く前に、

「この二つは、どの言葉が違う?」

と聞いてみてください。

違う部分を見つけられたら、

「その違いについて、本文ではどう書かれている?」

と確認します。

それでも正しい方を決められない場合は、

「どちらに本文と違うところがある?」

と、×を探させます。

言い換えを判断できそうな子には、

「本文と同じ意味を表しているのはどちら?」

と聞くこともできます。

ご家庭で答えを教える必要はありません。

違いを見つけ、本文へ戻るところまで促し、判断が難しい場合は先生へ質問できるようにしてください。

ときわの塾が大切にしていること

ときわの塾では、

「四択問題は×を探せば解ける」

という方法だけを教えているわけではありません。

子どもによって、言葉の知識も、文章を処理する速さも、言い換えを判断する力も異なります。

そのため、最後の二択で、

×を探した方が根拠を見つけやすいのか。

〇を探した方が言い換えを正しく判断できるのか。

実際に問題を解く様子を見ながら決めます。

どちらを使う場合も、やめさせたいのは「何となく選ぶこと」です。

二つの違いを見つける。

本文へ戻る。

根拠を確認する。

正しい理由または間違っている理由を説明する。

そして、次の問題でも同じ方法を使う。

この行動が身につくことで、四択問題の正解が少しずつ安定していきます。

四択問題で最後の二択を正解するために必要なのは、勘を鋭くすることではありません。

その子に合った方法で、最後まで根拠を探し続けることです。

ときわの塾は、「できた!」を積み重ね、学ぶ土台を育てる塾です。

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