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2026年6月20日

中学受験で親が算数を教えるべき?|家庭では先生にならなくて大丈夫です

ときわの塾先生のブログ

「中学受験の算数を、親も勉強して教えた方がよいのでしょうか。」

お子さまの力になりたいと思い、難しい算数を学び直している保護者の方もいらっしゃいます。

しかし、家庭で教えるたびに親子げんかになったり、保護者の方が疲れ切ったりしているなら、すべてを家庭で抱える必要はありません。

算数を教え、間違いを指摘し、学習のやり方を修正する役割は塾が引き受けられます。家庭をお子さまが安心して戻れる場所として残すために、家庭と塾の役割について、ときわの塾が解説します。

「先生、私も算数を勉強した方がよいでしょうか。」

中学受験が始まると、保護者の方からこのようなご相談をいただくことがあります。

子どものために、少しでも力になりたい。

そのお気持ちは、本当によく分かります。

しかし私は、いつもこうお伝えしています。

保護者の方は、算数の先生にならなくて大丈夫です。

保護者の方が先生になると、親子げんかが増えることがあります

私は長年、中学受験を目指す子どもたちを指導してきました。

その中で、保護者の方が家庭で算数を教えるようになってから、親子げんかが増えてしまうご家庭を見てきました。

「どうして分からないの?」

「さっき説明したでしょう。」

「何回も同じことを言わせないで。」

保護者の方は、お子さまのためを思って教えています。

お子さまも、わざと分からないふりをしているわけではありません。

どちらも一生懸命だからこそ、思うように伝わらないと、お互いにつらくなってしまいます。

保護者の方が悪いのでも、お子さまにやる気がないのでもありません。

親子という関係の中で、教える側と教わる側になること自体が難しい場合があります。

塾と家庭で教え方が違うこともあります

保護者の方が正しく教えていても、親子げんかにつながることがあります。

その原因の一つが、塾と家庭における解き方の違いです。

算数では、答えが同じでも、そこへ至るまでに複数の考え方があります。

保護者の方が知っている方法と、現在お子さまが塾で教わっている方法が違うこともあります。

そのようなとき、お子さまは、

「塾で習った方法と違う」

「どちらの方法を使えばよいのか分からない」

と混乱します。

一方、保護者の方から見ると、

「この方法で解けるのに、どうして聞いてくれないのだろう」

と感じることがあります。

どちらの教え方が正しいかを家庭で決める必要はありません。

どの方法を使い、どこまで理解できているかを確認することも、指導している塾の役割です。

「教えないこと」は、何もしないことではありません

保護者の方へ「家庭で算数を教えなくても大丈夫です」とお伝えすると、

「それでは、親は何もしなくてよいのでしょうか」

と思われるかもしれません。

もちろん、そういう意味ではありません。

家庭でできる支え方には、次のようなものがあります。

  • 勉強を始める時間を一緒に確認する
  • 必要な教材を準備できているかを見る
  • 分からない問題に印をつけるよう伝える
  • 困っていた問題番号を先生へ伝える
  • 学習を終えたあとの頑張りを認める
  • 睡眠時間や生活のリズムを守る

問題の解き方まで説明しなくても、お子さまの受験を支えることはできます。

むしろ、保護者の方が学習内容を教える役割から離れることで、焦らずにお子さまの様子を見られることもあります。

算数を教える先生は塾が引き受けます

ときわの塾では、子どもたちへ、

分からなければ、100回まで聞いてきて。

と伝えています。

一度説明しただけで、すべての子が理解できるわけではありません。

説明を聞いたときには分かったつもりでも、一人で解こうとすると手が止まることもあります。

そのため、ただ解き方を説明するだけではなく、次のことまで確認します。

  • 問題文の意味を理解できているか
  • どこで考え方が分からなくなったのか
  • 教わった方法を正しく使えるか
  • 解説を見たあとに一人で解き直せるか
  • 別の問題でも同じ考え方を使えるか

教わった問題が解けただけでは、その方法を身につけたとは限りません。

先生がいないときにも解ける状態になるまで確認することが、塾の役割だと考えています。

家庭は安心して戻れる場所であってほしい

中学受験では、思うようにいかない日があります。

模試で悔しい思いをする日もあります。

宿題が終わらない日もあります。

何度取り組んでも、問題を解けない日もあります。

そのようなとき、最後に戻る場所は家庭です。

塾でも注意され、家庭でも間違いを指摘され続けると、お子さまには気持ちを休められる場所がなくなってしまいます。

家庭まで常に勉強を教える場所にする必要はありません。

「今日は頑張ったね。」

「分からない問題に印をつけられたね。」

「明日、先生に聞いてみよう。」

そのような言葉が、お子さまの気持ちを次の学習へ向けることもあります。

家庭では結果よりも、変えられた行動を見てください

保護者の方には、点数や宿題の完成だけではなく、お子さまが変えられた行動を見ていただきたいと思います。

例えば、

  • 決めた時間に勉強を始めた
  • 問題文を最後まで読んだ
  • 分からない問題に印をつけた
  • 答えを写さずに考え直した
  • 先生へ質問する問題を整理した
  • 教わったあとに一人で解き直した

といった行動です。

「頑張ったね」だけでなく、

分からない問題をそのままにせず、先生に聞けたね。

と具体的に認めます。

点数へつながる行動が増えれば、次に同じような問題へ出会ったときの取り組み方も変わります。

保護者の方が先生にならなくても、お子さまの成長を支えることはできます。

厳しい役目は塾が引き受けます

ときわの塾では、子どもたちに「今できること」だけを求めるのではなく、そこからもう一つ先の行動を求めます。

問題文を最後まで読む。

説明を聞いたあと、自分で解く。

間違えた原因を確認する。

苦手な問題を練習する。

別の問題でも同じ方法を使う。

必要なときには厳しく指導することもあります。

私は、間違いを指摘したり、学習のやり方を修正したりする厳しい役目を、できるだけ塾が引き受けたいと考えています。

家庭でまで同じことを繰り返せば、保護者の方もお子さまも疲れてしまいます。

保護者の方には、お子さまが改善した行動や、続けてきた努力を認めていただきたいと思っています。

教育によって家庭が苦しくなってほしくありません

私は、教育によって家庭が苦しくなってほしくありません。

受験のために努力することは大切です。

しかし、保護者の方が難しい算数をすべて教えられるようになることが、中学受験に必要な条件ではありません。

親子だからできる支え方と、塾だから引き受けられる役割があります。

算数を教えることや、学習方法を修正することは塾へ任せてください。

ご家庭では、お子さまにとって一番の応援団でいていただきたいと思います。

安心できる子どもは、分からないことを質問できます。

質問できれば、理解できることが増えます。

理解したことを一人で使えるようになれば、「できた」という経験につながります。

その積み重ねが、受験だけではなく、これから出会うさまざまな課題へ挑戦する力になります。

勉強を教える先生は塾にいます。

ご家庭では、お子さまが安心して戻れる場所でいてあげてください。

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