国語が苦手な子へ|読んでも意味が分からない原因と、ときわの塾の新しい国語指導

「文章を読んでいるのに、何が書いてあったのか説明できません。」
「国語の文章問題になると、何となく答えを選んでいます。」
「計算はできるのに、算数の文章題になると手が止まります。」
このような様子を見て、
「国語が苦手なのだろうか。」
「文章をたくさん読ませればよいのだろうか。」
と悩む保護者の方は少なくありません。
しかし、国語が苦手に見える子が、文章をまったく読めていないとは限りません。
文字を声に出して読むことはできても、言葉の意味を確かめたり、書かれている内容を整理したりする読み方が身についていないことがあります。
読んでも意味が分からない子に、どのような力が必要なのでしょうか。
ときわの塾が2026年8月から始めた、新しい国語指導とともにご説明します。
国語が苦手な子に見られる様子
国語が苦手な子の学習を見ていると、次のような行動が見られることがあります。
- 文章を最後まで読まずに問題へ進む
- 分からない言葉を飛ばして読む
- 問いで何を聞かれているのか確認しない
- 文章中の言葉ではなく、自分の想像だけで答える
- 登場人物の気持ちを「何となく」で選ぶ
- 答えの根拠が文章のどこにあるのか説明できない
- 読んだ内容を短くまとめられない
このような子に、
「もっと丁寧に読みなさい。」
「文章の中から答えを探しなさい。」
と伝えても、すぐに読み方が変わるとは限りません。
本人は、ふざけて読んでいるわけではありません。
何を確認しながら読めばよいのか、どの言葉を手がかりに考えればよいのかを、まだ知らない可能性があります。
文章を読めることと、内容を理解できることは違います
文章に書かれた文字を順番に音へ変えることができれば、声に出して読むことはできます。
しかし、それだけで内容を理解できるとは限りません。
例えば、物語文を読むときには、次のようなことを考える必要があります。
- 誰が行動したのか
- どのような出来事が起きたのか
- 行動の前後で何が変わったのか
- 登場人物は何を見たり聞いたりしたのか
- どの言葉から気持ちを考えられるのか
説明文であれば、確認する内容は変わります。
- 何について説明しているのか
- 筆者が最も伝えたいことは何か
- 具体例は何を説明するために使われているのか
- 前の段落と次の段落はどのようにつながっているのか
- 大切な内容を短くまとめるとどうなるのか
このように、文章の種類によって、読みながら確かめることがあります。
ただ最初から最後まで目を通すだけではなく、言葉を手がかりに内容を整理することが「理解する」ということです。
語彙が不足すると、文章の意味をつなげられません
文章の中に意味の分からない言葉があっても、子どもは必ずしも質問するとは限りません。
分からないことに気づかず、そのまま読み進めることもあります。
一つの言葉を正しく理解できていないだけで、文全体の意味を取り違える場合があります。それがいくつも重なると、最後まで読んでも何が書かれていたのか分からなくなります。
この状態で問題を解こうとすると、文章を根拠にするのではなく、知っている言葉や自分の経験から答えを想像するようになります。
答えが偶然合うことはあります。
しかし、なぜその答えになるのかを説明できなければ、次の文章でも同じように解けるとは限りません。
国語の学習では、漢字だけでなく、言葉の意味を一つずつ確かめることも必要です。
読む力は算数の文章題にも必要です
「計算問題はできるのに、文章題になると分からなくなります。」
このような場合、計算方法だけが原因とは限りません。
算数の文章題では、問題文を読んで、次のことを整理する必要があります。
- 何が分かっているのか
- 何を求めるのか
- どの数字が何を表しているのか
- 数字同士にどのような関係があるのか
- どの計算を使えばよいのか
問題文を最後まで読んでいない場合や、言葉の意味を正しく受け取れていない場合には、計算方法を知っていても式を作れません。
そのため、文章題が苦手だからといって、計算問題ばかりを増やしても解決しないことがあります。
必要なのは、文章を読み、条件を整理し、何を聞かれているのかを理解する力です。
読む力は、すべての教科の土台になります
読む力と理解する力が必要なのは、国語と算数だけではありません。
理科では、実験の条件や結果、そこから分かることを読み取ります。
社会では、文章、グラフ、地図、資料を結びつけて考えます。
英語でも、日本語で書かれた設問や説明を正しく理解する必要があります。
さらに、先生の説明を聞く、自分が分からないところを質問する、考えたことを相手へ説明するためにも、言葉を使う力が必要です。
だから、ときわの塾が国語を大切にする目的は、国語の点数だけを上げることではありません。
国語を伸ばすためだけではなく、すべての教科を伸ばすための読む力を育てる。
これが、ときわの塾の国語指導の目的です。
同じ考え方を繰り返し使える教材が必要でした
国語の問題集では、一つの文章に異なる種類の問題が並んでいることがあります。
漢字、指示語、接続語、気持ち、理由、要約、記述などを、一つずつ解いていきます。
さまざまな問題に触れられる良さはありますが、読み方が身についていない子にとっては、問題ごとに考え方が変わるため、何を身につけるための学習なのか分からなくなることがあります。
例えば、「登場人物の行動から気持ちを考える」という読み方を身につけるのであれば、その考え方を一度説明するだけでは十分ではありません。
別の人物、別の場面、別の文章でも、同じ考え方を使う練習が必要です。
そこで、ときわの塾では、一つの読み方を集中して繰り返せる教材が必要だと考えました。
2026年8月からオリジナル教材へ順次切り替えます
ときわの塾では2026年8月より、国語の教材をオリジナル教材へ順次切り替えています。
新しい教材を作ること自体が目的ではありません。
ときわの塾を開いてから10年、子どもたちの学習を見続ける中で、
- 文章を読んでも意味を整理できない
- 読み方を一度教わっても、別の文章では使えない
- 国語のつまずきが算数やほかの教科にも表れている
- 最初からできる子だけでなく、練習によってできるようになる教材が必要
と感じてきたからです。
目指す学習に合う教材を探しましたが、一つの読み方を集中して練習し、別の文章でも繰り返し使える教材には、なかなか出会えませんでした。
そこで、これまでの指導経験とAIを活用し、ときわの塾の国語指導に合う教材を作ることにしました。
AIだけで教材を作っているわけではありません
AIは、文章や問題の案を作るための道具として使っています。
しかし、
- どの力を育てるのか
- どの順番で学ぶのか
- どの表現なら子どもが理解できるのか
- 問題が学習の目的に合っているか
- 正解以外の答えをどこまで認めるのか
- どの程度繰り返せば一人で使えるようになるのか
を判断するのは、実際に子どもたちを指導してきた塾長です。
AIが作った文章や問題を、そのまま子どもたちへ渡すわけではありません。
授業で育てたい力に合っているかを確認し、必要な修正を加えたうえで教材として使用します。
西宮市と近隣地域を舞台にする理由
オリジナル教材では、西宮市や近隣地域を舞台にした物語文、説明文、論説文を取り入れます。
安井小学校、浜脇小学校、大社小学校などの周辺や、西田公園、西宮神社、阪急西宮ガーデンズなど、子どもたちが知っている場所が登場します。
ただし、西宮市の地域情報を覚えることが目的ではありません。
知っている場所が文章に登場すると、子どもは人物が歩いている様子や、出来事が起きた場面を頭の中に思い浮かべやすくなります。
文章を文字だけで追うのではなく、情景を頭の中で組み立てながら読むために、身近な場所を利用します。
「何となく分かった」を「一人で使える」に変えます
例えば、「行動から登場人物の気持ちを読み取る」という学習では、約1,500字の物語を読み、その考え方を使う問題へ続けて取り組みます。
見るのは、登場人物が「うれしいと思った」「悲しいと感じた」と直接書かれている部分だけではありません。
表情、言葉、行動、その前後に起きた出来事から、どのような気持ちなのかを考えます。
一つの文章で考え方を確認したあとは、場面や登場人物を変えた短い問題にも取り組みます。
文章は変わっても、使う考え方は同じです。
最初は先生と一緒に確認する。
次はヒントを受けながら考える。
最後は一人で根拠を見つける。
このように繰り返すことで、「説明を聞いたから分かった」という状態を、「別の文章でも自分で使える」という状態へ変えていきます。
算数で基礎的な考え方を身につけてから応用問題へ進むように、国語でも一つの読み方を身につけてから、さまざまな文章で使うことが必要だと考えています。
読解問題の答え方だけを覚える教材ではありません
国語では、問題の答え方を覚えることで正解できる場合があります。
しかし、問題の形式が変わったり、初めて読む文章が出たりしたときに、自分で考えられなければ、身についた力とはいえません。
ときわの塾の教材では、
- 文章のどの言葉を根拠にしたのか
- なぜその答えになるのか
- 問いで何を聞かれているのか
- 自分の答えが問いに合っているか
- 同じ考え方を別の文章でも使えるか
を確認します。
正解したかどうかだけでなく、次も自分で読み、考えられることを目指します。
算数を希望する子にも読む力を取り入れます
2026年8月以降に新しく入塾するお子さまには、算数を中心に学びたい場合でも、読む力と理解する力を育てる学習を取り入れます。
算数を後回しにするという意味ではありません。
問題文を正しく読み、条件を整理する力が、算数の文章題を解くためにも必要だからです。
計算方法に問題があるのか。
文章の意味を理解できていないのか。
何を聞かれているのか分かっていないのか。
お子さまの様子を確認しながら、必要な学習を組み合わせます。
現在通塾している塾生についても、そろばんコースのみで通塾している場合を除き、ご希望があればオリジナル教材を優先して使用します。
また、来年受験を控えているお子さまや、中学受験を目指しているお子さまにも、必要に応じて活用します。
国語が苦手な子に、家庭で確認してほしいこと
ご家庭で文章を読んだあとに、
「分かった?」
と聞くと、多くの子は「分かった」と答えます。
しかし、この質問だけでは、どこまで理解できたのか分かりません。
代わりに、次のように聞いてみてください。
- 誰の話だった?
- 何が起きたの?
- 最初と最後で何が変わった?
- 一番大切だと思ったことは何?
- どの言葉からそう考えたの?
すべてに正しく答えさせる必要はありません。
お子さまが、文章に書かれたことを自分の言葉で説明できるかを見るための質問です。
答えられなかったときも、すぐに説明を始めるのではなく、
「もう一度、どこを読めば分かりそう?」
と聞いてみることで、自分で文章へ戻る練習になります。
まとめ|国語だけでなく、すべての教科につながる力を育てます
国語が苦手な子に必要なのは、文章問題の答え方を増やすことだけではありません。
文章を最後まで読む。
分からない言葉を確かめる。
書かれている内容を整理する。
問いに合った答えを考える。
文章中の言葉を根拠に説明する。
同じ読み方を、別の文章でも使う。
こうした行動を一つずつ身につけることが必要です。
ときわの塾では、2026年8月からオリジナル教材を順次取り入れ、「何となく読める」状態を「自分で理解し、考えられる」状態へ変えていきます。
国語を伸ばすためだけではなく、すべての教科を伸ばすための読む力を育てる。
その結果として、国語の学力向上にもつながる指導を目指します。
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