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2026年6月30日

子どもは「褒められて」伸びるのではありません|小さな変化を認めることが成長につながります

ときわの塾先生のブログ

「褒めたときは喜ぶのですが、すぐに元へ戻ってしまいます。」

「褒めないと勉強しないような気がします。」

このような様子から、もっと褒めた方がよいのか、それとも褒めすぎない方がよいのか、迷うことがあると思います。

子どもを褒めることが悪いわけではありません。

しかし、

「すごいね。」

「頭がいいね。」

「100点を取れて、えらいね。」

と結果だけを褒めても、子どもには次に何を続ければよいのかが伝わらないことがあります。

ときわの塾では、漠然と褒めるだけでなく、その結果につながった行動を具体的に伝えます。

子どもが次の勉強でも使えるようにするためです。


よい点数を褒めても、行動までは分かりません

テストで100点を取った。

前回より点数が上がった。

難しい問題に正解した。

もちろん、うれしい結果です。

子どもへ、

「すごいやん。」

と伝えることもあります。

しかし、それだけでは、

「なぜ今回はできたのか。」

「何が以前と違ったのか。」

「次も何を続ければよいのか。」

までは分かりません。

本人も理由が分からないまま、

「今回はできた。」

とだけ受け取ってしまうことがあります。

すると、次のテストで点数が下がったときに、

「今回は頭が悪かった。」

「自分にはできない。」

と考えてしまうかもしれません。

結果だけではなく、その結果につながった行動を本人が理解することが大切です。


答案と勉強中の様子を見て伝えます

よい結果が出たとき、私は点数だけを見るのではなく、答案や授業中の様子も確認します。

例えば、

以前は問題文を途中までしか読んでいなかった子が、今回は大切な条件に線を引いていた。

暗算だけで間違えていた子が、今回は途中式を書いていた。

分からない問題を空欄にしていた子が、今回は自分から質問していた。

間違えたあとに答えだけを書き直していた子が、今回は原因を探して解き直していた。

そのような違いを見つけたら、本人へ具体的に伝えます。

「今回は、問題文の大事なところに線を引いていたな。」

「途中式を書いたから、自分で間違いを見つけられたな。」

「分からないままにせず、自分から質問できたな。」

「答えだけではなく、間違えた理由まで確かめられたな。」

これは、ただ「すごい」と褒めることとは少し違います。

実際にできていた行動を、そのまま本人へ返しているのです。


行動を伝えると、次に何をすればよいか分かります

「頭がいいね。」

と言われても、子どもは次に何をすればよいのか分かりません。

しかし、

「問題文を最後まで読んだから、聞かれていることを間違えなかったね。」

と言われれば、次も問題文を最後まで読もうと考えられます。

「100点ですごいね。」

だけではなく、

「見直しのときに計算をもう一度したから、間違いを一つ直せたね。」

と伝えれば、次のテストでも見直しをしようと思えます。

大切なのは、子どもを喜ばせる言葉を探すことだけではありません。

本人が次も使える行動を分かるように伝えることです。

結果が偶然ではなく、自分の行動によって生まれたと分かれば、次の勉強でも再現しやすくなります。


点数が上がっていないときにも、伝えられることがあります

行動の変化は、すぐに点数へ表れるとは限りません。

以前より問題文を丁寧に読めるようになっても、まだ正解には届かないことがあります。

途中式を書くようになっても、計算を間違えることはあります。

自分から質問できても、一度で完全に理解できるとは限りません。

そのようなときに、結果だけを見てしまうと、

「頑張ったのに、また間違えた。」

で終わってしまいます。

しかし、以前との違いを見れば、伝えられることがあります。

「答えは違ったけれど、今回は最後まで問題を読めていたな。」

「途中式を書いたから、どこで間違えたか自分で見つけられたな。」

「分からないところを質問できたから、次に練習することが分かったな。」

できていないことを「できた」と言う必要はありません。

正解していないのに、

「よくできたね。」

と伝えることでもありません。

まだできていない結果と、実際に変わった行動を分けて見るのです。


認めることは、何でも褒めることではありません

子どもを認めるとは、どのようなことでも褒めることではありません。

勉強をしていないのに、

「頑張ったね。」

と言う必要はありません。

適当に書いた答えが偶然合っていたときに、

「よく考えたね。」

と伝えることも違います。

それでは、何を見ているのかが曖昧になります。

認めるとは、子どもの様子を見て、実際に起きた変化を言葉にすることです。

例えば、

「昨日より丁寧に字を書いていたね。」

では、何が変わったのかが少し曖昧です。

それよりも、

「今日は、6と0を区別して書いていたから、計算を見直しやすかったね。」

と伝えた方が、本人にも変化が分かります。

「最後まで頑張ったね。」

だけではなく、

「分からない問題があっても、分かるところまで式を書いていたね。」

と伝えます。

評価する言葉を増やすのではなく、見えた事実を具体的に伝えることが大切です。


変化がなければ、無理に褒めません

毎回、何かを褒めなければならないわけではありません。

学習中の行動が以前と変わっていなければ、無理に褒める必要はないと思っています。

その場合は、

「今回は、問題文を途中までしか読んでいなかったな。」

「前にも話したけれど、途中式を書かずに計算していたな。」

と、できていなかった事実もそのまま確認します。

ただし、注意して終わるのではありません。

「次の問題では、何を変える?」

「問題文を読んだあと、最初に何を確認する?」

と、次にする行動を一緒に決めます。

その次の問題で行動が変われば、

「今度は最後まで読んでから解き始めたな。」

と伝えることができます。

褒めるために変化を探すのではありません。

子どもが自分の行動の違いに気づくために、事実を伝えます。


ご家庭では結果につながった行動を見てください

ご家庭でテストや宿題を見ると、最初に正解や点数へ目が向くと思います。

そのときに、結果だけでなく、答案に残っている行動も見てみてください。

  • 問題文に大切な印をつけている
  • 途中式を以前より丁寧に書いている
  • 間違えた問題を消すだけでなく、原因を書いている
  • 分からない問題にも、考えた跡が残っている
  • 答え合わせのあとに自分で解き直している

こうした事実があれば、そのまま伝えられます。

「今日は問題文に線を引いてから解いていたね。」

「間違えたあと、答えを写さずにもう一度考えていたね。」

それだけで構いません。

無理に、

「すごい。」

「えらい。」

を加えなくても、子どもには「自分の行動を見てもらえた」と伝わります。


次も続けられる言葉を伝えます

褒めた瞬間に喜ぶことと、自分で勉強を続けられるようになることは同じではありません。

子どもが次も取り組めるようになるには、

「何がよかったのか。」

「以前と何が変わったのか。」

「次も何を続ければよいのか。」

を本人が分かることが大切です。

ときわの塾では、結果だけを見て、

「すごい。」

と伝えるのではなく、その結果につながった行動を見つけます。

問題文を最後まで読んだ。

途中式を書いた。

分からないことを質問した。

間違えた原因を自分で探した。

教わった方法を、次の問題でも試した。

こうした変化を具体的に伝えることで、子どもは自分が変えられた行動に気づきます。

「褒められたから、もう一度する」のではなく、「この行動が次につながると分かったから、もう一度する」。

ときわの塾では、そのように自分で再現できる学び方を育てたいと考えています。


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