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2026年6月18日

「全部分からない」で止まる子へ|分からない場所を質問に変える方法

ときわの塾先生のブログ

この記事の内容

問題が解けないときに、

「全部分からない」

と答える子がいます。

しかし、本当に最初から何も分からないとは限りません。

問題文は読めているのか。
聞かれていることは分かるのか。
途中まで計算できているのか。

一つずつ確認すると、分かる部分と分からない部分を分けられます。

「全部分からない」を、学力につながる質問へ変える方法を、ときわの塾が解説します。

「全部分からない」は、質問になっていません

子どもに、

「どこが分からないの?」

と聞いたとき、

「全部」

「何も分からない」

と返ってくることがあります。

この状態で答えや解き方を最初から説明すると、子どもは先生の説明を聞くだけになります。

説明を聞いている間は分かったように見えても、次の問題では、また同じように止まります。

「全部分からない」と答える子に必要なのは、すぐに答えを教えてもらうことではありません。

まず、自分がどこまで分かっているのかを確かめることです。

本当に全部分からないのかを確認します

例えば、算数の文章題で手が止まっている子には、次のように確認します。

「問題文は最後まで読めた?」

「何を求める問題か分かる?」

「出てきた数字が何を表しているか分かる?」

「図にできるところはある?」

「式を作るところで分からなくなったの?」

このように一つずつ分けると、

「問題文は読めた」

「何を求めるかも分かる」

「でも、どの数字を使えばよいか分からない」

というところまで整理できる場合があります。

ここまで言えれば、「全部分からない」ではありません。

どこを確認すればよいのかが、はっきりしています。

国語でも、分からない場所を分けられます

国語の読解問題でも同じです。

「この問題が分からない」と言う子に確認すると、

  • 文章に出てくる言葉の意味が分からない
  • 問いが何を聞いているのか分からない
  • 答えの根拠になる場所を見つけられない
  • 根拠は見つけたが、答えとしてまとめられない
  • 自分の答えが問いに合っているか判断できない

など、止まっている場所は異なります。

言葉の意味が分からない子と、答えのまとめ方が分からない子に、同じ説明をしても解決しません。

だからこそ、

「文章の内容は分かった?」

「問いは何を聞いている?」

「答えに使えそうな部分は見つかった?」

「見つけた部分をどうまとめればよいか分からないの?」

と分けて確認します。

伸びる子は、分かるところから説明します

質問が上手な子は、最初から長い説明をするわけではありません。

「ここまでは分かります」

「この式を作るところから分かりません」

「答えになる場所は見つけましたが、まとめ方が分かりません」

このように、分かる部分と分からない部分を分けて伝えます。

この質問ができると、先生も必要な場所から説明できます。

子ども自身も、自分が何につまずいているのかを確認できます。

大切なのは、きれいな言葉で質問することではありません。

「自分は、どこまでできたのか」

「どこから先へ進めないのか」

を伝えることです。

何かを書くことが、考えたことになるとは限りません

分からないことを隠すために、とりあえず何かを書く子もいます。

算数なら、問題に出てきた数字を使って、当てずっぽうに式を書く。

国語なら、本文の一部を長く書き抜く。

空欄にするより、何かを書いたほうがよいと考えているのかもしれません。

しかし、意味が分からないまま書いても、どこで困っているのかが見えにくくなります。

ときわの塾では、分からないときに当てずっぽうで埋める必要はないと伝えています。

書けないところで一度止まり、

「何が分からないから書けないのか」

を確認するほうが、次の学習につながります。

質問しただけでは、自分の力になりません

分からない場所を質問できたら、それで終わりではありません。

説明を聞いたあとは、子ども自身がもう一度取り組みます。

  • 教わった方法を使って続きを解く
  • 何も見ずに最初から解き直す
  • 別の問題でも同じ考え方を使う
  • できなければ、もう一度分からない場所を探す

先生の説明を理解することと、一人で解けることは同じではありません。

質問して説明を受けたあと、自分の力でもう一度解けたところまで確認します。

この経験が積み重なると、

「分からなくても、場所を見つければ解決できる」

という感覚が育っていきます。

ときわの塾で行っている確認

ときわの塾では、子どもが「分からない」と言ったことを責めません。

授業中には、

「100回まで聞いてきて」

と伝えています。

ただし、毎回すぐに最初から説明するわけではありません。

まず、

「どこまで分かった?」

「問題文は読めた?」

「何を聞かれているかは分かる?」

「自分でできたところを見せて」

と確認します。

最初は「全部分からない」としか言えなかった子でも、この確認を繰り返すと、

「ここまではできます」

「この言葉の意味が分かりません」

「図にはできましたが、式にできません」

と説明できるようになります。

質問する力も、練習によって育てられる学習行動の一つです。

ご家庭では、答えを教える前に聞いてください

お子さまが「分からない」と言ったとき、すぐに解き方を説明する必要はありません。

まずは、

「どこまで分かった?」

と聞いてみてください。

うまく説明できない場合は、

「問題文は読めた?」

「何を答える問題か分かる?」

「できたところまで見せて」

と、質問を小さく分けます。

ご家庭で最後まで教える必要もありません。

分からない場所に印を付け、

「ここから分からないと先生に伝えよう」

と整理できれば十分です。

保護者が答えを教えるのではなく、学校や塾の先生へ質問する準備を手伝う形です。

「分からない場所」を見つけられる子は伸びます

勉強ができる子は、最初から何でも分かる子ではありません。

分からなくなったときに、

  • どこまで分かっているかを確認する
  • 分からない場所を見つける
  • 必要なことを質問する
  • 教わった方法を自分で試す
  • 一人でも解けるか確かめる

という行動ができる子です。

「全部分からない」で止まるのではなく、

「ここまでは分かる。でも、ここから分からない」

と言えるようになる。

この言葉が、分からない問題を自分で解決するための出発点になります。

ときわの塾では、答えを教えるだけでなく、子どもが自分のつまずきを見つけ、質問し、最後は一人で解けるようになるまでを大切にしています。

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教えてもらえば解けるのに、一人になると解けない子へ

分からない点を見つけ、教わった方法を使い、別の問題でも試す「学ぶ土台」をまとめています。

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