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2026年7月3日

国語の成績が伸びない子へ|問題を増やす前に確認したい4つの原因

ときわの塾先生のブログ

国語を勉強しているのに成績が伸びないとき、問題数を増やすだけでは同じ間違いを繰り返すことがあります。語彙、問いの理解、本文の根拠、学んだ読み方の再現という4つの原因から、お子さまが止まっている場所を確認します。

「国語も勉強しているのに、なかなか成績が伸びません。」

「長文読解になると、何が書かれているのか分からなくなります。」

「国語は、何を勉強すればよいのでしょうか。」

このようなご相談をいただくことがあります。

国語の成績が伸びないとき、文章問題を増やしたり、読書量を増やしたりすることがあります。

もちろん、文章を読む経験は必要です。

しかし、つまずいている原因が分からないまま問題数だけを増やしても、同じ読み方と間違いを繰り返す可能性があります。

国語の成績が伸びない子には、どのような原因が考えられるのでしょうか。

問題を増やす前に確認したい4つの様子から、ときわの塾が解説します。

国語は、つまずいている場所が見えにくい教科です

算数では、どこでつまずいているのかを比較的見つけやすい場合があります。

九九が安定していない。

繰り上がりの計算を間違える。

分数の通分ができない。

割合の意味を理解できていない。

このように、学習内容をたどることで、戻る場所を考えられます。

一方、国語では、学年に合った長い文章を読み、さまざまな種類の問題へ一度に取り組むことがあります。

物語文であれば、

  • 登場人物の気持ち
  • 行動した理由
  • 場面の変化
  • 人物同士の関係
  • 言葉や表現の意味

などが問われます。

説明文では、

  • 指示語
  • 接続語
  • 段落の関係
  • 要点
  • 筆者が伝えたいこと

などを考えます。

一つの文章に異なる種類の問題が並ぶため、間違えた問題だけを見ても、何ができていないのか分かりにくいのです。

原因1 言葉の意味が分からないまま読んでいる

文章を声に出して読めていても、使われている言葉の意味を理解できているとは限りません。

意味の分からない言葉があっても、子どもが自分から質問するとは限りません。

読み方だけを知っている漢字や、何となく意味を知っている言葉を、そのまま読み進めることがあります。

例えば、

「ためらう」

という言葉を正しく理解できていなければ、登場人物がすぐに行動しなかった理由や、そのときの気持ちを読み取れない可能性があります。

説明文でも、重要な言葉の意味を取り違えると、段落全体の意味が変わってしまいます。

家庭で確認できること

文章を読んだあとに、

「この言葉は、どういう意味?」

と聞いてみてください。

辞書のような説明ができなくても構いません。

自分の知っている言葉で言い換えられるか、簡単な例を挙げられるかを見ることで、意味を理解しているかを確認できます。

原因2 問いで何を聞かれているのか理解できていない

文章の内容は理解できていても、問いに合った答えを書けない子がいます。

例えば、

「主人公が公園へ戻った理由を書きなさい。」

と聞かれているのに、戻ったときの気持ちを書いていることがあります。

「どのようなことですか。」

と聞かれているのに、本文から一つの言葉だけを抜き出すこともあります。

このような場合、文章の読解だけでなく、問いの読み取りでつまずいています。

確認する必要があるのは、次のような内容です。

  • 何について聞かれているのか
  • 理由、気持ち、行動のどれを答えるのか
  • 本文から抜き出すのか、自分で文章を作るのか
  • 何文字以内で書くのか
  • 指定された言葉を使う必要があるのか

家庭で確認できること

問題を解く前に、

「この問題は、何を答える問題?」

と聞いてみてください。

答えそのものではなく、何を聞かれているのかを説明できるか確認します。

ここを説明できなければ、本文を理解していても正しい答えを作ることは難しくなります。

原因3 本文から根拠を探さず、自分の想像で答えている

物語文では、登場人物の気持ちを考える問題があります。

このとき、

「自分なら悲しいと思うから。」

「何となく、うれしそうだから。」

というように、自分の経験や印象だけで答える子がいます。

物語を読むときに想像することは大切です。

しかし、読解問題では、文章に書かれた内容を根拠にして考える必要があります。

登場人物の気持ちは、次のようなところに表れます。

  • どのような行動をしたか
  • どのような言葉を話したか
  • 表情や声の様子がどう書かれているか
  • 直前に何が起きたか
  • 出来事の前後で行動がどう変化したか

答えが合っていても、根拠を説明できなければ、別の文章でも同じように解けるとは限りません。

家庭で確認できること

お子さまが答えを選んだあとに、

「文章のどこを見て、そう考えたの?」

と聞いてみてください。

本文中の言葉や行動を示せれば、根拠を使って考えています。

「何となく」「そう思ったから」という答えであれば、文章のどこを見るのかがまだ分かっていない可能性があります。

原因4 教わった読み方を別の文章で使えない

先生の説明を聞いた直後には、正しく答えられることがあります。

しかし、文章が変わると、同じ考え方を使えなくなる子がいます。

例えば、

「登場人物の行動から気持ちを考える。」

という読み方を教わったあと、その問題は解けても、次の物語では行動を確認せずに答えることがあります。

これは、説明を理解できなかったということではありません。

教わった考え方を、自分から使うところまで身についていない状態です。

国語でも算数と同じように、

  1. 考え方を知る
  2. 先生と一緒に使う
  3. ヒントを受けながら使う
  4. 別の文章で一人で使う
  5. 複数の考え方を組み合わせる

という段階が必要です。

家庭で確認できること

以前と同じ種類の問題に取り組んだときに、

「前の問題では、何を見て考えた?」

と聞いてみてください。

教わった読み方を思い出し、今回の文章でも使えるかを確認します。

長文読解が苦手でも、原因は「文章が長いから」とは限りません

短い文章では答えられるのに、長文になると分からなくなる子がいます。

この場合、集中力だけが原因とは限りません。

文章が長くなると、覚えておく情報も増えます。

物語文では、

  • 登場人物
  • 人物同士の関係
  • 場所
  • 時間
  • 出来事の順番
  • 気持ちの変化

を整理する必要があります。

説明文では、

  • 各段落の要点
  • 具体例
  • 比較されている内容
  • 筆者の主張
  • 段落同士のつながり

を考えます。

一つひとつの文を読めても、情報を整理できなければ、文章全体の意味をつかめません。

そのため、長文問題を増やす前に、人物関係、時系列、段落の要点など、どの整理で止まっているのかを確認する必要があります。

記述問題が苦手でも、書く力だけが原因とは限りません

記述問題で手が止まると、

「文章を書くのが苦手なのだろう。」

と思うことがあります。

しかし、書く前の段階で止まっている場合もあります。

  • 問いで何を聞かれているのか分からない
  • 本文から根拠を見つけられない
  • 必要な情報を選べない
  • 答えに使う順番を決められない
  • 分かっていることを言葉にできない

この状態で、記述問題の数だけを増やしても、空白が続いたり、本文をそのまま長く書き写したりする可能性があります。

まず必要なのは、書き方の型を覚えることだけではなく、答えに必要な材料を見つけ、整理することです。

算数の文章題が苦手な場合にも、読む力を確認します

計算問題はできるのに、文章題になると式を作れない子がいます。

この場合、計算方法だけが原因とは限りません。

文章題では、

  • 何が分かっているのか
  • 何を求めるのか
  • 数字が何を表しているのか
  • 数量同士にどのような関係があるのか
  • どの計算を使うのか

を整理します。

問題文を最後まで読んでいない場合や、言葉の意味を正しく理解できていない場合には、計算ができても式を作れません。

国語で育てる読む力と、算数の文章題を考える力は、別々のものではありません。

ときわの塾では、国語を30の基礎に整理しました

国語の成績が伸びない原因を「読解力がない」という一つの言葉で終わらせると、何を練習すればよいのか分かりません。

そこで、ときわの塾では、文章を読むときに必要な行動と考え方を、「言葉で考える力【基礎30】」として整理しました。

例えば、

  • 行動から気持ちを考える
  • 会話から気持ちを考える
  • 前後の変化を確認する
  • 指示語が指す内容を探す
  • 接続語から文章の流れを考える
  • 文章の要点を整理する
  • 本文から根拠を見つける
  • 問いの条件を確認する
  • 自分の考えを言葉にする

といった基礎です。

30項目を暗記することが目的ではありません。

お子さまがどこで止まっているのかを見つけ、必要な考え方から練習するための地図として使います。

「できない理由」が分かれば、練習する内容を決められます

同じ「国語が苦手」という状態でも、原因は一人ひとり異なります。

語彙が不足している子に、記述問題ばかり解かせても、文章の理解は進みません。

問いを読み違えている子に、本文を何度も読ませても、答え方は変わりません。

根拠を探していない子に、正解だけを教えても、次の文章では同じように迷います。

だから、ときわの塾では、問題数を増やす前に、学習中の様子を見ます。

どの言葉で止まったのか。

どこまで読んだのか。

何を聞かれていると思ったのか。

文章のどこを根拠にしたのか。

教わった考え方を、次の問題でも使えたのか。

こうした事実から原因を考え、必要な基礎を決めます。

国語の点数だけでなく「言葉で考える力」を育てます

文章を読む力。

理由を考える力。

情報を整理する力。

自分の考えを相手へ伝える力。

ときわの塾では、これらを「言葉で考える力」と呼んでいます。

この力は、国語の点数だけに関係するものではありません。

算数では、文章題の条件を整理します。

理科では、実験の条件と結果を読み取ります。

社会では、文章、地図、グラフ、資料を結びつけます。

先生の説明を聞き、分からないことを質問し、自分の考えを説明するときにも言葉を使います。

国語を伸ばすためだけではなく、すべての教科を伸ばすための読む力を育てる。

その結果として、国語の成績にもつながる学習を目指します。

まとめ|国語の問題を増やす前に、止まっている場所を探します

国語の成績が伸びないとき、本人の能力だけが原因とは限りません。

確認したいのは、次の4つです。

  1. 言葉の意味を理解できているか
  2. 問いで何を聞かれているか分かっているか
  3. 本文から根拠を探しているか
  4. 教わった読み方を別の文章でも使えているか

どこでつまずいているのかが分かれば、練習する内容を具体的にできます。

長文問題を繰り返すだけではなく、必要な基礎まで戻り、一つずつ使えるようにする。

ときわの塾では、正解数だけでなく、お子さまがどのように読み、考え、答えを作ったのかを見ながら、国語の学習を進めています。

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