ときわの塾

校舎ブログ

blog
2026年6月19日

問題を見る前から「どうせできない」と言う小学生へ|自信につながる目標の作り方

ときわの塾先生のブログ

この記事の内容

勉強への自信は、「あなたならできる」と励ますだけで生まれるものではありません。今の力で少し頑張れば届く目標を決め、自分でできた事実を繰り返すことで育っていきます。小さな成功体験を次の行動につなげる方法を、ときわの塾が解説します。

「うちの子は、勉強に自信がありません」

「問題を見る前から『どうせできない』と言います」

「間違えることを怖がって、分かる問題にも手を出しません」

西宮市で小学生を指導していると、保護者の方からこうしたご相談をいただくことがあります。

自信を持ってほしいと思い、

「あなたならできるよ」

「もっと自信を持って」

と声をかけても、子どもの反応が変わらないことがあります。

それは、自信が言葉だけで与えられるものではないからです。

子どもが必要としているのは、「できると言ってもらうこと」だけではありません。

自分で取り組み、本当にできたという事実です。

ときわの塾では、大きな成功を一度経験することよりも、小さな「できた」を何度も積み重ねることを大切にしています。

その積み重ねが、

「次もできるかもしれない」

「少しやってみようかな」

という、自分にもできるという予感につながるからです。

自信がついてから挑戦するのではありません

「自信がつけば、勉強にも前向きに取り組めるようになる」

そう考えられることがあります。

しかし、勉強に苦手意識を持っている子へ、

「まず自信を持とう」

と伝えても、すぐには変わりません。

本人の中には、

  • 何度やっても間違えた
  • 周りの子より時間がかかった
  • 注意されることが多かった
  • 難しい問題で手が止まった
  • 自分は勉強が苦手だと思った

という経験が積み重なっているからです。

この状態を、大人の励ましだけで変えることは簡単ではありません。

必要なのは、

できるところまで戻る。

自分で解く。

同じ行動を繰り返す。

もう一度、自分でできる。

という事実を積み重ねることです。

自信がついたから挑戦できるようになるのではありません。

できる行動を積み重ねた結果として、少しずつ自信が育っていきます。

「できた」は、偶然の正解とは違います

答えが一度合っただけで、その問題ができるようになったとは限りません。

  • 何となく選んだ答えが合った
  • 先生のヒントの直後だから解けた
  • 前の問題と同じ数字だった
  • 解き方を覚えて、そのまま当てはめた

という場合もあります。

ときわの塾で大切にしている「できた」は、一度の正解だけではありません。

答えやヒントがない状態でも、自分で考えて解ける。

時間を空けても、同じ考え方を使える。

少し問題の形が変わっても、自分で判断できる。

そこまで確認できると、その問題は少しずつ子ども自身の力へ変わっていきます。

本当の成功体験は、大人から「できたことにしてもらうこと」ではありません。

子ども自身が、

「これは自分でできた」

と実感できる経験です。

難しい問題を解くことだけが成功体験ではありません

成功体験というと、

  • テストで100点を取った
  • 難しい問題が解けた
  • 検定に合格した
  • 受験で合格した

といった大きな結果を想像するかもしれません。

もちろん、それらも大切な成功です。

しかし、学力を支える成功体験は、もっと小さな行動の中にもあります。

例えば、

  • 問題文を最後まで読めた
  • 分からない問題で適当な答えを書かず、質問できた
  • 途中式を残して、自分で間違いを見つけた
  • 昨日間違えた問題を、今日は自力で解けた
  • 10分間、手を止めずに取り組めた
  • 難しい問題を後回しにして、解ける問題から進められた

こうした行動も、子どもにとって大切な「できた」です。

点数という結果だけを見ていると、この変化を見落としてしまいます。

しかし、点数につながるのは、こうした一つひとつの行動です。

点数を追いかける塾ではありません。点数につながる行動を育てる塾です。

目標は「少し頑張れば届く場所」に置きます

簡単な問題だけを解かせ続ければ、成功体験が増えるわけではありません。

本人が何も考えなくてもできる問題では、「自分の力で乗り越えた」という実感は生まれにくくなります。

反対に、今の力では難しすぎる問題を続けても、できなかった経験ばかりが増えてしまいます。

大切なのは、

今の力で、少し考えたり練習したりすれば届くところ

に目標を置くことです。

例えば、

「漢字を全部覚える」ではなく、「今日は三つを何も見ずに書けるようにする」

「計算を速くする」ではなく、「今日は五問を途中式まで正確に解く」

「文章題を得意にする」ではなく、「まず何を求める問題かに印をつける」

と、目標を具体的な行動まで小さくします。

目標を小さくすることは、子どもを甘やかすことではありません。

改善する場所を一つに絞り、本当にできる状態まで練習するためです。

できた直後に課題を難しくしないことも大切です

子どもが一度できるようになると、大人は次の問題へ進ませたくなります。

「できたから、今度は少し難しい問題をしよう」

という考え自体は間違いではありません。

しかし、苦手意識の強い子の場合、一度の成功ですぐに難度を上げると、

「やっぱり自分にはできない」

という元の感覚へ戻ってしまうことがあります。

一度できた。

次の日もできた。

時間を空けてもできた。

問題の形が少し変わってもできた。

このように、同じ力を何度も再現できる状態を作る必要があります。

ときわの塾では、必要であれば半年ほど「できた」を積み重ねてから、次の段階へ進むこともあります。

半年間、同じ問題だけを解くという意味ではありません。

その子が身につける必要のある行動を、学習内容を変えながら繰り返し、

「自分はここまでならできる」

という感覚を安定させるということです。

急いで難しい問題へ進むよりも、できる行動を確実に自分のものにする。その方が、結果として次の学習へ進みやすくなることがあります。

褒めるよりも、改善した事実を伝えます

子どもに自信を持ってほしいとき、

「すごいね」

「頭がいいね」

「やればできるじゃない」

と褒めることがあります。

もちろん、子どもが喜ぶ言葉をかけることが悪いわけではありません。

ただ、漠然と褒めるだけでは、何がよかったのかが子どもに残らないことがあります。

ときわの塾では、結果だけを褒めるよりも、改善した行動を具体的に認めることを大切にしています。

例えば、

「今日は問題文を最後まで読んでから式を決められたね」

「途中式を残したから、自分で間違いを見つけられたね」

「分からないまま答えを書かずに、質問できたね」

「前は手が止まっていたけれど、今日は図を書いて考え始められたね」

と伝えます。

大人の評価を加えるだけでなく、実際に変わった事実を言葉にします。

すると子どもは、

「何をしたからできたのか」

を理解しやすくなります。

次の問題でも同じ行動を使えれば、「できた」を自分で再現できるようになります。

他の子ではなく、過去の自分と比べます

勉強に自信がない子の中には、自分と「頭の中にいる架空の天才」を比べている子がいます。

  • 一度聞けば全部分かる
  • まったく間違えない
  • 何でもすぐに解ける
  • 努力しなくても点数を取れる

そのような子を想像し、

「自分は時間がかかるから、勉強ができない」

「間違えたから、才能がない」

と判断します。

しかし、そのような存在と比べてしまうと、自分の成長には気づけません。

見るべきなのは、

  • 昨日より正確になった
  • 先週より取り組める時間が延びた
  • 前回より質問できるようになった
  • 以前は解けなかった問題を自分で解けた

という、過去の自分からの変化です。

大きな変化である必要はありません。

改善した事実を一つずつ確認することで、「自分の行動で変えられる」という感覚が育っていきます。

小さな「できた」が次の行動を生みます

一度できても、すぐに何でも自信を持って取り組めるようになるわけではありません。

子どもの考え方が変わるまでには時間がかかります。

しかし、小さな「できた」が積み重なると、

「もう一度やってみよう」

「前にもできたから、今回も少し考えてみよう」

「分からなければ、図を書いてみよう」

という次の行動が生まれます。

流れは、次のようになります。

できる行動を一つ決める。

自分で取り組む。

小さな「できた」が生まれる。

「自分にもできるかもしれない」と感じる。

もう一度取り組んでみる。

再び、自分でできる。

ときわの塾では、この循環を大切にしています。

自信を先に求めるのではありません。

行動と成功体験の積み重ねによって、自信が少しずつ育つ状態を作ります。

ご家庭では、一度に一つの変化を見てください

家庭学習を見ていると、

  • 字が雑
  • 問題文を読まない
  • 途中式を書かない
  • すぐに諦める
  • 間違い直しを嫌がる

など、いくつものことが気になる場合があります。

しかし、すべてを一度に直そうとすると、子どもには「何をしても注意される」という印象だけが残ります。

まず、一つに絞ってください。

「今日は、何を求める問題かに印をつける」

「この五問だけは、途中式を残す」

「分からない問題には、分からない場所を書いておく」

それができたら、

「今日は、求めるものに印をつけられたね」

と、できた事実を伝えます。

そして、同じ行動を繰り返します。

できた直後に課題を次々と増やすのではなく、その行動が自然にできるようになるまで待つことも必要です。

「できた」を作るには、できない原因を見る必要があります

成功体験を増やしたいからといって、ただ簡単な問題を与えたり、たくさん褒めたりするだけでは十分ではありません。

その子がなぜできないのかを確認する必要があります。

問題文を正しく読めていないのか。

必要な知識が不足しているのか。

途中式を残していないのか。

間違えることを怖がり、手を動かせないのか。

今の段階には難しすぎる問題なのか。

ときわの塾では、

観察する。

事実を整理する。

できない原因を確認する。

改善する行動を一つ決める。

その行動を繰り返す。

という順番で指導します。

子どもに合わせるとは、何でも優しく受け入れることではありません。

その子の今の行動を見て、必要なところまで戻り、できる状態へ変えていくことです。

小さな成功体験が「学ぶ土台」を育てます

学力は、一度の大きな成功だけで決まるものではありません。

問題文を最後まで読めた。

途中式を書けた。

間違えた原因を見つけられた。

分からないことを質問できた。

時間を空けても、もう一度解けた。

こうした小さな「できた」が、次の行動を支えます。

そして、

  • 挑戦してみる力
  • できるまで繰り返す力
  • 自分で考える力
  • 間違いから改善する力

へとつながっていきます。

「できた」を積み重ねる目的は、子どもを気分よくさせることだけではありません。

教わったことを、自分の力へ変えられるようにすることです。

西宮市で勉強に自信がない小学生の保護者の方へ

ときわの塾は、西宮市で算数・国語を中心に指導する、少人数個別対応の学習塾です。

  • 勉強する前から「どうせできない」と言う
  • 間違えることを怖がって手を動かさない
  • 周りの子と比べて自信をなくしている
  • 褒めても自信につながっているように見えない
  • 難しい問題になるとすぐに諦める

こうした場合は、言葉で自信を持たせようとする前に、今の力で本当にできる行動を見つける必要があります。

ときわの塾では、子どもの現在の行動を見ながら目標を小さく分け、自分でできる状態まで繰り返します。

できる行動が変わる。

「できた」という事実が積み重なる。

そこから、自分にもできるという予感が生まれる。

小さな成功体験は、一日で子どもを変える魔法ではありません。

しかし、その積み重ねは、子どもの学び方を少しずつ変えていきます。

関連記事

小さな「できた」を一時的な成功で終わらせず、自分の力へ変えるために大切にしている考え方です。

勉強しているのに伸びない子へ|ときわの塾が育てる「学ぶ土台」

このブログを書いた先生

ときわの塾先生

ブログを読む

ときわの塾へのご相談・お問い合わせはお気軽に

  • 中学受験の国語|四択問題で二択まで絞って間違...

    「四つのうち二つまでは消せるのに、最後の二択で間違えてしまいます」 中学...

  • ケアレスミスが多い子へ|答案から原因を見分け...

    ケアレスミスを性格や注意力の問題で終わらせず、答案に残った間違いから原因...

  • no-image
    中学受験の模試はどこまで復習する?|全部やり...

    この記事の内容 中学受験の模試では、間違えた問題をすべて同じように復習す...

  • 中学受験の先取りは小3までに必要?|先に育て...

    この記事の内容 中学受験を考えると、小学校3年生までに先取り学習を始める...

  • 中学受験を考える低学年の子は何時に寝る?|小...

    この記事の内容 中学受験を考え始めると、低学年から勉強時間を増やすために...

  • 中学受験の授業が分からないまま進む子へ→ 授...

    この記事の内容 中学受験の授業は進度が速く、一つの単元を十分に理解できな...

  • 中学受験の宿題が多すぎる子へ|量を増やす前に...

    この記事の内容 中学受験では、学年が上がるにつれて宿題の量も増えていきま...

  • 大人数の授業で本当に見てもらえる?|中学受験...

    この記事の内容 大人数の授業でも、分かりやすい説明を聞き、周囲と競いなが...

  • 難しい問題から離れられない子へ|テストで解け...

    この記事の内容 テストで一つの難しい問題に時間を使い、後ろにある解ける問...

  • 間違い直しで答えを書き写す子へ|正しい答えを...

    この記事の内容 間違えた問題の正しい答えを赤ペンで書いても、子ども自身が...

  • 一問解くたびに休憩する子へ|勉強は少ない問題...

    一問解くたびに休憩してしまう子には、長時間集中するよう求めるより、一度に...

  • 漢字は読めるのに文章が分からない小学生へ

    この記事の内容 漢字を正しく音読できても、その言葉の意味まで理解している...