勉強が三日坊主になる小学生へ|続けられる目標の決め方
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勉強が三日坊主になる子には、やる気を求める前に、毎日の目標が高すぎないかを確認します。普段でも取り組める「表目標」と、本当に目指す「裏目標」を分け、一日できなくても翌日に再開できる目標の決め方を、ときわの塾が解説します。

「今度こそ毎日勉強する!」
そう決めたのに、数日後にはやらなくなっている。
「最初は張り切るのですが、いつも三日坊主で終わります」
「テスト前だけ頑張って、普段はほとんど勉強しません」
西宮市で子どもたちを指導していると、このようなご相談をいただくことがあります。
勉強が続かないと、
「やる気が足りないのではないか」
「もっと強く言わなければいけないのではないか」
と考えてしまうかもしれません。
しかし、子どもの行動を詳しく見ていくと、やる気だけが原因とは限りません。
最初に決めた目標が、毎日続けるには高すぎることがあります。
「一度できる目標」と「続けられる目標」は違います
例えば、子どもが、
「毎日、算数を10問解く」
と決めたとします。
時間と気持ちに余裕がある日なら、10問できるかもしれません。
しかし、学校で疲れた日、習い事のある日、難しい問題が続いた日にも、同じ10問を続けられるでしょうか。
一度ならできる目標でも、毎日続けられるとは限りません。
気合いを入れなければ達成できない量を毎日の目標にすると、疲れている日に手をつけられなくなります。
そして、一日できなかったことをきっかけに、
「もう毎日ではなくなった」
「また続かなかった」
と考え、勉強そのものをやめてしまうことがあります。
目標を決めるときは、「頑張ればできる量」だけでなく、「普段の状態でも始められる量」を考える必要があります。
「毎日5分」にこだわる必要はありません
勉強を始めやすくする方法として、「毎日5分だけ取り組む」という考え方があります。
5分なら始めやすい子もいるでしょう。
しかし、すべての子どもに5分が適しているわけではありません。
大切なのは、時間を短くすることだけではなく、
疲れている日でも、最初の一歩として何ならできるのか
を具体的に決めることです。
例えば、
- 漢字を二つ練習する
- 計算問題を三問解く
- 昨日間違えた問題を一問解き直す
- 教科書を一ページ音読する
という決め方ができます。
「勉強する」という目標だけでは、何から始めるのかを毎回考えなければなりません。
最初にする行動まで決まっていれば、教材を開いてから迷わずに始められます。
「表目標」と「裏目標」を分けます
ときわの塾では、毎日の目標を「表目標」と「裏目標」に分けて考えることがあります。
表目標は、普段でも始められる量
表目標は、普段の状態でも達成できる目標です。
疲れている日や時間の少ない日にも、
「これなら始められそう」
と思える量にします。
裏目標は、本当に目指している量
裏目標は、本当に目指している学習量です。
時間や気持ちに余裕がある日は、表目標を終えたあとに裏目標まで進みます。
例えば、本当は計算問題を10問進めたい場合でも、毎日の表目標を最初から10問にするとは限りません。
表目標:計算問題を5問解く
裏目標:10問まで解く
と分けることができます。
別の子なら、
表目標:昨日間違えた問題を一問解き直す
裏目標:同じ種類の問題を三問解く
という決め方が合うかもしれません。
何問が正解というものではありません。
その子が普段でも実行できる目標と、余裕がある日に目指す目標を分けることが大切です。
表目標は「できそうな量の80%」を目安にします
私は目標を決めるときに、
自分ならできそうだと思う量の80%程度を、毎日の表目標にする
と伝えることがあります。
ただし、必ず10問を8問にすればよいという意味ではありません。
10問から8問に減らしても、負担がほとんど変わらない子もいます。
反対に、最初は一問から始めた方がよい時期もあります。
80%は、厳密に計算するための数字ではありません。
気合いを入れなければ達成できない量を、毎日の基準にしない
という目安です。
実際に数日取り組んでみて、
- 始めるまでに時間がかかる
- 途中でやめる日が続く
- 毎回声をかけなければ動けない
という場合は、表目標がまだ高い可能性があります。
問題数だけでなく、難しさや取り組む時間帯も含めて調整します。
表目標は、少ない量で満足させるためのものではありません
表目標を小さくすると、
「そんなに少なくて勉強になるのでしょうか」
と心配になるかもしれません。
もちろん、表目標だけで必要な学習量をすべて確保できるわけではありません。
表目標の役割は、勉強を始める入口をつくることです。
教材を開いて表目標に取り組むと、そのまま裏目標まで進める日もあります。
一方で、疲れている日は表目標だけで終わることもあります。
それでも、何もしないまま三日、四日と過ぎるより、決めた行動を続けた事実が残ります。
続けられるようになったら、子どもの状態を見ながら表目標を少しずつ調整します。
達成した量だけでなく、取り組み方を見ます
表目標を達成したときは、単に「今日もできた」と伝えるだけでなく、実際に改善した行動を確認します。
例えば、
- 自分から教材を開けた
- 決めた問題に取り組めた
- 分からないまま適当に答えを書かなかった
- 間違えた問題を一問解き直せた
- 表目標を終えてから、もう一問進められた
という行動です。
10問できたか、20分勉強したかという量だけを見るのではありません。
次も自分で始めるために、どの行動ができたのかを具体的に伝えます。
一日できなくても、三日坊主とは限りません
毎日続けることを目標にすると、一日できなかっただけで、
「もう失敗した」
と考えてしまう子がいます。
しかし、勉強を一日も休まないことだけが継続ではありません。
体調を崩す日もあれば、学校行事や習い事で時間を取れない日もあります。
大切なのは、途切れないことだけではなく、
途切れたあとに、もう一度始められること
です。
できなかった翌日に、遅れをすべて取り戻そうとすると、目標が急に大きくなります。
それでは、さらに始めにくくなります。
昨日できなかった分を一度に取り返そうとせず、まずは今日の表目標へ戻ります。
この戻り方まで決めておくと、一日の休みが、そのまま三日坊主になることを防ぎやすくなります。
続かなかったときは、実際の行動を確認します
ときわの塾では、勉強が続かなかったときに、すぐ「やる気がない」と判断しません。
まず、実際の行動を見ます。
- 目標の量が多すぎなかったか
- 最初に何をするのか決まっていたか
- 内容が難しすぎなかったか
- 習い事のある日も同じ目標にしていなかったか
- 一日できなかったあとに戻る方法があったか
- 保護者に言われるまで始められない状態になっていなかったか
こうした事実から、続かなかった原因を確かめます。
そのうえで、問題数を減らす、内容を具体的にする、取り組む時間を変える、表目標と裏目標を分けるなど、必要な部分を調整します。
大切なのは、目標を低くしたままにすることではありません。
始められる目標から出発し、続けられるようになったら、少しずつ次の目標へ進むことです。
三日坊主を防ぐには、再開する方法まで決めておきます
勉強が三日坊主になる子に必要なのは、「もっと頑張ろう」という言葉だけではありません。
- 普段でも始められる表目標を決める
- 余裕のある日は裏目標まで進む
- できた量だけでなく、改善した行動を見る
- できない日があっても、翌日に表目標へ戻る
- 続けにくければ、実際の行動を見て目標を調整する
このように、続けられる形を具体的につくる必要があります。
ときわの塾は、点数を追いかける塾ではありません。
点数につながる行動を育てる塾です。
勉強を続けることも、気合いや性格だけに任せず、その子が実行できる行動へ分けて考えます。
まずは「毎日勉強する」という大きな目標を、今日からできる一つの行動に変えてみてください。
そして一日できなかったときには、遅れをすべて取り戻させる前に、どの表目標から再開するのかを一緒に決めてみてください。

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