何度言っても自分から勉強しない子へ|「勉強しなさい」が増える理由
「勉強しなさい」と繰り返しても始められない子には、やる気ではなく、何をするか分からない、難しくて進めない、失敗を避けたいなどの理由があります。始められない原因を見つけ、最初の行動を具体的にすることが必要です。
何度言っても自分から勉強しない子には、始められない理由があります。家庭で確認したい行動と関わり方を解説します。
対象となる保護者様
毎日「勉強しなさい」と言わなければ、お子さまが宿題や家庭学習を始めないことに悩んでいる保護者様

「勉強しなさい」
「早く宿題をしなさい」
「ゲームをする前に、やることを終わらせなさい」
毎日のように同じことを言っているのに、子どもがなかなか動かない。
しばらく待っても始めないので、もう一度声をかける。
すると、子どもは不機嫌になり、最後には親子で言い合いになってしまう。
西宮市でときわの塾を開いてから、間もなく10年になります。その間、保護者の方から「何度言っても自分から勉強しません」というご相談を何度もいただいてきました。
このような子を見て、すぐに「やる気がない」と決めることはできません。
子どもの様子を確かめると、勉強を始めない理由が別のところにあることも多いからです。
「勉強しなさい」と言われても、何をすればよいか分からない子がいます
大人から見ると、宿題を始めればよいだけに見えます。
しかし、子どもの中では、
- どの教材を出すのか
- 何ページするのか
- どの教科から始めるのか
- 分からない問題が出たらどうするのか
- いつまで続ければ終わりなのか
が整理できていないことがあります。
机には座ったものの、ランドセルの中を何度も探す。
教科書やノートを出しても、ページを開かない。
鉛筆を削ったり、消しゴムを触ったりして時間が過ぎる。
このような場合、「勉強しなさい」という言葉は聞こえていても、最初に何をすればよいのかが分かっていません。
必要なのは、同じ言葉を繰り返すことではなく、最初の行動を一つに絞ることです。
「まず算数の宿題を出そう」
「最初の一問だけ読んでみよう」
ここまで具体的になれば、動き出せる子がいます。
難しくて進めないため、始めることを避けている子もいます
以前の学習で分からないことが残っていると、子どもにとって宿題は「やれば終わるもの」ではなくなります。
問題を読んでも意味が分からない。
計算の途中で何度も止まる。
前日に間違えた問題が、また出てくる。
その状態で「早くしなさい」と言われても、子どもは困ってしまいます。
保護者から見ると、ゲームをしている時間は楽しそうなので、「勉強だけを嫌がっている」と感じるかもしれません。
しかし、好きなことと、分からないことが次々に出てくる学習では、始めるときの負担が違います。
この場合は、気持ちを奮い立たせる前に、
どの問題から分からなくなっているのか
を見つける必要があります。
間違えるのが嫌で、始めない子もいます
問題を間違えるたびに答えを消す。
分からない問題にも、適当な数字を書いて空欄を埋める。
答え合わせをしたがらない。
間違いを指摘されると、「分かっていた」と言う。
このような行動が見られる子は、勉強そのものよりも、間違えることを避けている場合があります。
勉強を始めなければ、間違えることもありません。
そのため、勉強を後回しにする行動が、自分を守る方法になっていることがあります。
ときわの塾では、分からない問題を無理に埋めさせるのではなく、
「ここまでは分かった」
「この言葉の意味から分からない」
「式は作れたが、計算で間違えた」
と、分かるところと分からないところを分けて確認します。
間違いを責めるのではなく、次に直す場所として扱うことが、学び直すための第一歩になります。
「自分から勉強する」とは、何でも一人ですることではありません
自分から勉強できる子とは、保護者に何も言われず、計画から答え合わせまで完璧にできる子ではありません。
最初は、
- 決めた時間になったら教材を出す
- 今日するページを確認する
- 問題文を最後まで読む
- 分からない問題に印を付ける
- 答え合わせで間違いを確認する
- 必要なときに先生へ質問する
といった一つひとつの行動を、誰かと一緒に練習する必要があります。
その行動が繰り返されることで、少しずつ声をかけられなくてもできるようになります。
ときわの塾がいう「学ぶ土台」とは、こうした教わったことを自分の力に変えるための行動です。
家庭では、勉強の内容まで教えなくても構いません
子どもが始めないと、保護者が横に座り、問題の解き方まで教えたくなることがあります。
しかし、家庭で毎回内容まで教えようとすると、
「お母さんが来るまで始めない」
「分からなければ、すぐ答えを聞く」
「学校や塾で習った方法ではなく、家で教わった方法に変える」
という状態になることもあります。
家庭で確認していただきたいのは、答えそのものよりも行動です。
「今日は何をするの?」
「何時から始めるの?」
「どこまでできたの?」
「分からなかったところに印を付けた?」
ここまで確認できれば、学習内容の説明は学校や塾の先生に任せて構いません。
保護者が先生の代わりになるのではなく、子どもが先生に質問できる状態を作ることも大切です。
「勉強しなさい」を減らすために、最初に確認したいこと
子どもが勉強を始めないときは、次の点を順番に確認します。
何をするか分かっているか
「宿題をする」だけではなく、教科・教材・ページまで本人が分かっているかを確かめます。
最初の問題を一人で始められるか
一問目から難しすぎる場合は、始める前に止まります。できる問題から始める、例題を確認するなど、最初の一歩を小さくします。
分からないときの行動が決まっているか
分からない問題に出会ったとき、考え続けるのか、印を付けるのか、先生に聞くのかが決まっていなければ、そこで学習が止まります。
終わりが見えているか
「全部終わるまで」ではなく、「ここまで進める」「今日は20分取り組む」など、終わりが分かる状態にします。
本当に本人だけの問題なのか
宿題の内容が現在の理解度に合っていないこともあります。毎日同じところで止まる場合は、やる気ではなく学習内容を確認する必要があります。
ときわの塾では、子どもの行動から止まっている理由を探します
「自分から勉強しない」という悩みだけでは、必要な対応は決まりません。
何をするか分からず止まっているのか。
問題文の意味が分からないのか。
間違えることを避けているのか。
答え合わせをせず、できない問題に気づいていないのか。
教わった方法を使わず、毎回自己流へ戻っているのか。
ときわの塾では、実際に問題へ取り組む様子を見ながら、どの行動で学習が止まっているのかを確かめます。
そして、
- 問題文を最後まで読む
- 分かるところと分からないところを分ける
- 教わった方法を自分で試す
- 間違えた原因を確認する
- 何も見ずにもう一度解く
という行動を、一つずつ身につけられるように指導しています。
「勉強しなさい」が減るのは、必要な行動が身についたときです
子どもが急に勉強好きになれば、「勉強しなさい」と言わなくて済むわけではありません。
今日することが分かる。
最初の一問を始められる。
分からない問題をそのままにしない。
間違えたあとに、もう一度試せる。
このような行動が身につくことで、保護者が毎回指示しなくても進められる場面が増えていきます。
「勉強しなさい」と言う回数を減らすために必要なのは、声をかけるのを我慢することではありません。
子どもがどこで止まっているのかを見つけ、次にする行動を分かるようにすることです。
ときわの塾は、点数を追いかける塾ではありません。
点数につながる行動を育てる塾です。

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