ときわの塾

校舎ブログ

blog
2026年6月24日

「うちの子は勉強が苦手」と感じたときに確認したいこと|結果ではなく原因を見る

ときわの塾先生のブログ

「計算ミスが多い。」

「文章問題になると手が止まる。」

「漢字を何度練習しても覚えられない。」

このような様子が続くと、「うちの子は勉強が苦手なのかもしれない」と感じることがあるかもしれません。

しかし、今見えている「できないこと」は結果です。同じ間違いに見えても、その原因は一人ひとり違います。

お子さんを「勉強が苦手な子」と決める前に、何を確認すればよいのでしょうか。ときわの塾が解説します。

「勉強が苦手」だけでは原因が分かりません

保護者の方から、

「うちの子は勉強が苦手で……。」

とご相談をいただくことがあります。

しかし、私はお子さんの現在の点数や間違いだけを見て、「この子はできない子だ」と判断することはありません。

私が最初に考えるのは、

「なぜ、この問題ができなかったのだろう。」

ということです。

同じ問題を間違えていても、原因が同じとは限らないからです。

計算ミスにも違う原因があります

例えば、同じ計算ミスでも、お子さんの答案や解いている様子を見ると、次のような違いがあります。

  • 答えを急いで、確認せずに次の問題へ進んでいる
  • 暗算だけで処理し、途中式を残していない
  • 繰り上がりや繰り下がりを書いていない
  • 数字や位をそろえて書けていない
  • 問題文を最後まで読まずに計算を始めている
  • 計算方法そのものを正しく理解できていない

「もっと丁寧に計算しなさい」と伝えるだけで直る子もいれば、途中式の書き方から確認しなければならない子もいます。

計算方法を理解していない子に見直しをさせても、自分では間違いを見つけられません。

反対に、計算方法を理解している子へ同じ問題を何度も解かせても、急いで解く行動が変わらなければ、同じミスを繰り返します。

必要なのは、練習量を増やす前に、どこで間違いが生まれているのかを確かめることです。

文章問題で手が止まる原因も一つではありません

文章問題が苦手な子にも、さまざまな状態があります。

問題文に知らない言葉があり、内容を理解できていない子。

文章を最後まで読まず、目に入った数字だけで計算する子。

何を求められているのか整理できていない子。

図や式に置き換える方法が分からない子。

授業で教わった問題は解けても、数字や聞かれ方が変わると使う方法を選べない子。

これらをすべて「文章問題が苦手」とまとめてしまうと、その子に必要な練習が分からなくなります。

文章を正確に読む練習が必要なのか、条件を整理する練習が必要なのか、それとも教わった解き方を別の問題でも使う練習が必要なのか。

実際に解く様子を見ることで、初めて区別できます。

漢字を覚えられない子にも違いがあります

「漢字を何度書いても覚えられない」という場合も、努力が足りないとは限りません。

例えば、練習帳を埋めることだけが目的になり、一文字ずつ確認せずに書いていることがあります。

見本を見ながらなら書けても、何も見ずに書けるかを確かめていないこともあります。

漢字単体では覚えていても、文章の中でどの漢字を使うのか判断できない子もいます。

この場合、同じ漢字をさらに十回書かせるよりも、

  • 見本を隠して書く
  • 翌日にもう一度確かめる
  • 言葉や短い文章の中で使う
  • 間違えた部分だけを練習する

といった方法へ変えた方がよいことがあります。

大切なのは、たくさん書いたかではなく、何も見ずに正しく使えるようになったかです。

私は教える前に、解いている様子を見ます

ときわの塾では、正解と不正解だけでなく、そこへ至るまでの行動を見ています。

問題をどこまで読んだのか。

途中式をどのように書いたのか。

手が止まったときに何をしたのか。

教わった方法を試そうとしたのか。

間違えたあと、どこを確認したのか。

答えが合っていても、理由を説明できない場合があります。反対に、答えは間違っていても、考え方の途中までは合っている場合もあります。

答えだけでは見えない部分を確認することで、その子が次に直すべき行動が分かります。

「もっと頑張る」よりも、改善する場所を決めます

勉強しているのに結果が出ない子へ、さらに勉強量だけを増やしても、同じ方法を繰り返すことになるかもしれません。

そのようなときに必要なのは、漠然と「もっと頑張る」ことではありません。

例えば、

  • 計算では途中式を一行残す
  • 文章問題では、聞かれていることに線を引く
  • 分からないときは、分かるところまで説明する
  • 間違えた問題は、答えを写さず原因を確かめる
  • 教わったあと、何も見ずにもう一度解く

このように、次に改善する行動を具体的に決めます。

一度にすべてを直そうとするのではなく、一つの行動を繰り返し、自分でできる状態に変えていきます。

すぐに結果が出なくても、行動は変えられます

勉強の結果は、すぐに変わるとは限りません。

途中式を書くようになっても、翌日のテストですぐ満点になるわけではありません。問題を最後まで読む練習にも時間がかかります。

それでも、

「前よりも問題を丁寧に読むようになった。」

「間違えた場所を自分で探すようになった。」

「分からないことを具体的に質問できるようになった。」

という変化は、少しずつ現れます。

私は、現在の点数だけでなく、このような学習行動の変化を大切にしています。

行動が変われば、同じ間違いを減らし、別の問題にも自分で対応できる可能性が高くなるからです。

「勉強が苦手な子」と決める前に

お子さんが問題を解けないとき、能力や努力だけが原因とは限りません。

まだ習った内容を理解できていないのかもしれません。

問題の読み方が分からないのかもしれません。

教わった方法を一人で使う練習が足りないのかもしれません。

間違えたあとの確かめ方を知らないのかもしれません。

原因が違えば、必要な指導も違います。

ときわの塾では、お子さんを「できる・できない」で分けるのではなく、実際の答案や学習中の行動から、どこで困っているのかを確かめます。

そして、その子が次に改善することを一緒に決め、自分でできる状態を少しずつ増やしていきます。

それが、ときわの塾が大切にしている指導です。

関連記事

このブログを書いた先生

ときわの塾先生

ブログを読む

ときわの塾へのご相談・お問い合わせはお気軽に

  • 中学受験の国語|四択問題で二択まで絞って間違...

    「四つのうち二つまでは消せるのに、最後の二択で間違えてしまいます」 中学...

  • ケアレスミスが多い子へ|答案から原因を見分け...

    ケアレスミスを性格や注意力の問題で終わらせず、答案に残った間違いから原因...

  • no-image
    中学受験の模試はどこまで復習する?|全部やり...

    この記事の内容 中学受験の模試では、間違えた問題をすべて同じように復習す...

  • 中学受験の先取りは小3までに必要?|先に育て...

    この記事の内容 中学受験を考えると、小学校3年生までに先取り学習を始める...

  • 中学受験を考える低学年の子は何時に寝る?|小...

    この記事の内容 中学受験を考え始めると、低学年から勉強時間を増やすために...

  • 中学受験の授業が分からないまま進む子へ→ 授...

    この記事の内容 中学受験の授業は進度が速く、一つの単元を十分に理解できな...

  • 中学受験の宿題が多すぎる子へ|量を増やす前に...

    この記事の内容 中学受験では、学年が上がるにつれて宿題の量も増えていきま...

  • 大人数の授業で本当に見てもらえる?|中学受験...

    この記事の内容 大人数の授業でも、分かりやすい説明を聞き、周囲と競いなが...

  • 難しい問題から離れられない子へ|テストで解け...

    この記事の内容 テストで一つの難しい問題に時間を使い、後ろにある解ける問...

  • 間違い直しで答えを書き写す子へ|正しい答えを...

    この記事の内容 間違えた問題の正しい答えを赤ペンで書いても、子ども自身が...

  • 一問解くたびに休憩する子へ|勉強は少ない問題...

    一問解くたびに休憩してしまう子には、長時間集中するよう求めるより、一度に...

  • 漢字は読めるのに文章が分からない小学生へ

    この記事の内容 漢字を正しく音読できても、その言葉の意味まで理解している...