大手塾が合わない小学生へ|宿題に追われるときに見直すこと
この記事の内容
大手塾の宿題に追われ、授業についていけないときは、勉強量だけでなく、どの段階で止まっているのかを確認する必要があります。転塾だけで解決すると考えず、授業の速さ、宿題の進め方、質問や復習の状態から、お子さまに必要な学習環境を考えます。

「大手塾に通い始めたけれど、このままで本当に大丈夫なのでしょうか」
「宿題が多く、毎日終わらせることに追われています」
「塾の日になると、子どもが嫌がるようになりました」
「習い事との両立が難しくなってきました」
「頑張っているのに、成績が安定しません」
西宮市でも、このようなご相談をいただくことがあります。
保護者の方は、お子さまの将来を考えて塾を選びます。
評判を調べる。
合格実績を確認する。
説明会へ参加する。
子どもに合いそうなコースを選ぶ。
それでも、実際に通い始めると、思っていた学習と違うことがあります。
最初にお伝えしておきたいのは、大手塾が悪いわけではないということです。
決められたカリキュラムを理解し、宿題を自分で進め、競争のある環境を力に変えられる子もいます。
多くの問題へ取り組むことで、学力を伸ばす子もいます。
一方で、同じ授業や宿題が、すべての子に合うわけではありません。
大切なのは、塾の規模や知名度だけではなく、現在のお子さまが、その環境の中でどのように学んでいるかを確認することです。
大手塾が合わないと感じるときに見られる状態
集団で進む塾では、決められたカリキュラムや授業の進度があります。
一人ひとりの理解を待って、毎回授業を止めることはできません。
その速さが合っている子にとっては、多くの内容を効率よく学べる環境です。
しかし、理解に時間が必要な子は、分からない部分を残したまま次の単元へ進むことがあります。
例えば、次のような状態です。
- 授業で分からなかったが、質問できずに帰ってくる
- 例題を理解できていないまま宿題へ進む
- 宿題を終わらせるために、答えや解説を見て書く
- 丸つけはしているが、間違えた原因を確認していない
- 解説を見た直後にはできても、翌日には解けない
- 宿題に時間がかかり、睡眠やほかの習い事に影響している
- 塾へ行く前になると、強く嫌がる状態が続いている
- 勉強時間は増えたが、自分一人で解ける問題が増えていない
宿題の量だけが問題とは限りません。
授業で理解できていないため、宿題に時間がかかっていることもあります。
分からない問題を質問できず、答えを見ながら埋めていることもあります。
覚える時間と、一人でできるか確かめる時間を分けられていないこともあります。
まず、何が合っていないのかを確認する必要があります。
転塾するだけで解決するとは限りません
今の塾が合わないと感じると、別の塾へ移れば解決するように思えるかもしれません。
実際に、学習環境を変えることで前へ進める子もいます。
しかし、転塾だけで必ず解決するわけではありません。
問題文を最後まで読まない。
分からなくても質問しない。
答えを見て宿題を終わらせる。
間違えた問題を解き直さない。
教わった方法を次の問題で使わない。
このような学習行動が変わらなければ、塾を移っても同じ状態を繰り返す可能性があります。
反対に、学び方には問題がなくても、授業の進度や宿題量が現在の状態に合っていない場合もあります。
そのため、転塾を考える前に、次の二つを分けて確認します。
- 今の授業やカリキュラムが、その子の理解する速さや生活に合っているか
- その子自身が、説明を聞く、質問する、解き直すといった学習行動を身につけているか
環境を変える必要があるのか。
学習の進め方を変える必要があるのか。
両方を変える必要があるのか。
ここを整理することが大切です。
宿題の量より、宿題で何をしているかを確認します
宿題が多いと感じたとき、最初に確認したいのはページ数だけではありません。
その宿題を、どのように進めているかを見ます。
授業で習った内容を理解しているか
例題や基本的な考え方を理解できていないまま宿題へ進めば、一問ごとに長い時間がかかります。
何を使えばよいか分からず、答えや解説を見る回数も増えます。
この場合、宿題を減らすだけでは、理解できていない部分が残ります。
まず、授業のどこで分からなくなったのかを確認する必要があります。
答えを見ずに取り組めているか
宿題を期限までに終わらせることが目的になると、分からない問題も答えを見ながら埋めることがあります。
すべてのページは終わっています。
丸もたくさんついています。
しかし、何も見ずに同じ問題を出すと解けません。
これでは、宿題を終えた量と、自分で解けるようになった量が一致していません。
間違えた原因を確認しているか
答えが違ったときに、正しい答えを書き写すだけでは、次の問題でも同じ間違いを繰り返します。
問題文を読み違えたのか。
使う式を選べなかったのか。
計算を間違えたのか。
覚えるべき内容を覚えていなかったのか。
原因によって、次に行う学習は変わります。
翌日にも一人で解けるか
解説を見た直後には、解き方を覚えています。
その場で解けても、翌日にはできなくなることがあります。
宿題で大切なのは、その日のページを埋めることだけではありません。
教わった内容を、時間を置いても一人で再現できる状態にすることです。
ときわの塾が最初に見るのは「現在の学び方」です
ときわの塾では、勉強時間を増やす前に、その子がどのように学習しているのかを確認します。
- 問題文を最後まで読んでいるか
- 何を聞かれているのか確認しているか
- 分かることと分からないことを分けられるか
- 分からないときに質問できるか
- 先生の説明を聞き、教わった方法を試しているか
- 間違えた原因を確認しているか
- 解き直した問題を、何も見ずに再現できるか
例えば、算数の文章題を間違えていても、原因は一人ひとり違います。
問題文を読めていない子がいます。
必要な条件を整理できない子もいます。
使う計算を選べない子もいます。
式は正しいのに、計算で間違えている子もいます。
すべてを「算数が苦手」とまとめてしまえば、同じ単元の問題を最初から繰り返すことになります。
どこで止まったのかが分かれば、必要な学習も見えてきます。
約8名程度の少人数で、問題を解く過程を見ます
ときわの塾は、一度に約8名程度の子どもを見ながら指導する、少人数の個別対応型の塾です。
全員へ同じ説明をして、同じ問題を同じ速さで進める形ではありません。
一人ひとりが問題へ取り組む様子を見ながら、
「どこまで分かっているのか」
「どこから分からなくなったのか」
「教わった方法を自分でも使えているか」
を確認します。
答えが合っているかだけではなく、答えへ進むまでの行動を見ます。
問題文を飛ばしていれば、最後まで読むところへ戻ります。
何を聞かれているか分かっていなければ、問いを整理します。
説明を聞いたあと、自分では使えていなければ、同じ基本問題でもう一度確認します。
一度できても、別の問題ではできなければ、もう一度戻ります。
少人数で見る意味は、簡単な問題だけをさせることではありません。
その子が止まっている場所を見つけ、必要な学習へ時間を使うことです。
宿題は、量をこなすためではなく、自分でできるか確かめるために使います
ときわの塾では、全員に同じ量の宿題を出すことを目的にはしていません。
現在の理解度、目標、通っているコースなどを確認し、必要な内容を考えます。
新しい内容を覚える段階なのか。
例題を見ながら練習する段階なのか。
何も見ずに一人でできるか確かめる段階なのか。
苦手な部分だけを戻って練習する段階なのか。
同じ宿題でも、目的によって取り組み方が変わります。
問題集のページを最後まで埋めることより、その問題を通して何ができるようになったのかを大切にします。
宿題を減らすこと自体が目的ではありません。
必要な学習を、必要な順番で行うことが目的です。
習い事を続けながら学ぶ方法を考えます
西宮市では、サッカー、野球、水泳、ダンス、ピアノなど、勉強以外の活動を続けている小学生が多くいます。
子ども時代にしかできない経験もあります。
中学受験をするからといって、すべての習い事をやめなければならないとは限りません。
一方で、志望校や受験までの期間によっては、必要な勉強時間を確保しなければならない時期もあります。
そのため、
「習い事を必ず優先する」
「勉強だけで生活を埋める」
と最初から決めるのではなく、志望校、現在の学力、受験までの期間、家庭で使える時間を確認します。
開校時間内での通塾日時も含め、現在の生活の中でどのように学習を続けるかを考えます。
なお、通塾回数自由は対象となるコースを選択した方の制度です。すべてのコースで自由に回数を増減できるという意味ではありません。
中学受験は、志望校から必要な学習を考えます
中学受験には努力が必要です。
しかし、全員が同じ量の宿題をこなし、同じ難易度の問題まで解く必要があるとは限りません。
志望校によって入試問題は違います。
合格に必要な点数も違います。
現在、正解できる問題も子どもによって違います。
ときわの塾では、
- 志望校ではどのような問題が出るのか
- 合格のためにどこまで正解する必要があるのか
- 現在、どの問題なら一人で解けるのか
- どの単元や学習行動を改善する必要があるのか
を確認します。
合格者の多くが正解する問題を落としている状態なら、難問より先に基本問題の正確さを改善します。
基本問題はできても大問の前半で止まるなら、必要な考え方を段階的に練習します。
志望校から逆算し、今、その子に必要な学習へ時間を使います。
塾へ行くことを嫌がるときは、理由を一つずつ確認します
子どもが塾へ行くことを嫌がるからといって、すぐに「勉強が嫌い」と決めることはできません。
宿題が終わっていないことを責められるのが不安なのかもしれません。
授業が分からず、座っている時間が苦しいのかもしれません。
周りの速さと比べ、自信をなくしているのかもしれません。
ほかの予定が多く、疲れているのかもしれません。
友人関係や教室の雰囲気が合っていないこともあります。
理由によって、必要な対応は違います。
宿題の進め方を変えればよいのか。
分からなくなった単元まで戻る必要があるのか。
通塾する時間帯を見直すのか。
学習環境そのものを変えるのか。
「嫌がるから続けさせる」「嫌がるからすぐ辞める」と決める前に、何が負担になっているのかを確認することが大切です。
お子さまに合う塾は「楽な塾」とは限りません
お子さまに合う塾とは、宿題が少なく、注意されず、好きな問題だけを解ける場所とは限りません。
できないことへ向き合う必要があります。
問題文を読まなければ、最後まで読むように伝えます。
分からないことを隠していれば、質問できるように練習します。
答えを写して終わっていれば、何も見ずに解き直します。
教わった方法を使っていなければ、もう一度同じ行動を確認します。
必要な努力から逃げられる環境ではなく、必要な努力をどのように行えばよいか分かる環境が、その子に合う塾だと考えています。
大手塾が合わないと感じたときに確認してほしいこと
大手塾で力を伸ばせる子はいます。
一方で、授業の進度や宿題の量、学習の進め方が、現在の子どもの状態に合わないこともあります。
大切なのは、大手か個人塾かという名前だけで判断することではありません。
授業で分からないことを残していないか。
宿題を答えで埋めるだけになっていないか。
教わったことを一人で再現できているか。
現在の生活の中で、必要な学習を続けられるか。
困ったときに、先生が止まった場所を見つけられるか。
これらを確認したうえで、お子さまに必要な環境を考えてください。
ときわの塾は、点数だけを追いかける塾ではありません。
点数につながる行動を育てる塾です。
塾を変えることだけで終わらせず、学び方を変え、自分の力でできることを一つずつ増やしていきます。

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