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2025年2月8日

そろばんで育てる学ぶ土台|勉強につながる3つの行動

ときわの塾先生のブログ

この記事の内容

そろばんでは、計算力だけでなく、先生の動きをまねる、正確さを確認する、ルールを理解して使うという学習行動が表れます。そろばんの練習を、算数や国語にもつながる「学ぶ土台」へ変える指導について、ときわの塾が解説します。

「そろばんを習うと、計算が速くなるのですよね?」

保護者の方から、このようなご質問をいただくことがあります。

もちろん、そろばんを練習することで、計算の速さや正確さを伸ばすことができます。

しかし、ときわの塾では、答えが合っているか、検定に合格できるかだけを見ているわけではありません。

そろばんに取り組む子どもの、

「どのように学ぼうとしているか」

も見ています。

先生の動きを見て、同じようにやってみようとしているか。

速さだけを求めず、正確に計算しようとしているか。

珠の動かし方を丸暗記するだけでなく、ルールを理解して使おうとしているか。

こうした行動は、そろばんだけで必要なものではありません。

算数や国語、中学受験、高校受験の勉強にもつながる学習行動です。

そろばんを習うだけで、学ぶ姿勢が自動的に育つわけではありません

そろばんを習えば、すべての子が自然に集中できるようになり、正確に勉強できるようになるわけではありません。

同じ教材を使って、同じ時間練習しても、子どもによって取り組み方は違います。

先生の指をよく見て、同じ動きを試す子がいます。

答えだけを合わせようとして、自己流で珠を動かす子もいます。

間違えた原因を確認する子もいれば、答えを書き直すだけで次へ進む子もいます。

大切なのは、そろばんをさせることだけではありません。

子どもがどのように取り組んでいるのかを見て、必要な行動を教え、本人が自分から使えるようになるまで繰り返すことです。

2016年にときわの塾を開いてから、幼稚園や保育園の頃にそろばんを始めた子が、小学生、中学生へ成長していく姿を見てきました。

その中で、そろばんに表れる学習行動が、その後の算数や国語の取り組み方にも重なることがあると感じています。

ときわの塾では、特に次の三つの行動を見ています。

1.教わった動きを見て、同じように試しているか

そろばんでは、最初に珠の動かし方や指の使い方を学びます。

先生がどの指を使っているのか。

どの順番で珠を動かしているのか。

どこで繰り上がりや繰り下がりをしているのか。

子どもは先生の動きを見て、自分でも同じように試します。

勉強につながる最初の行動は、

「先生と同じようにやってみよう」

とすることです。

教わった方法をそのまま使ってみる。

うまくいかなければ、自分の動きと先生の動きを比べる。

違っていたところを直し、もう一度試す。

この繰り返しによって、基本の動かし方が身についていきます。

一方で、答えだけが合えばよいと考えると、先生の動きを十分に見ず、自己流で珠を動かすことがあります。

簡単な問題では、それでも正解できるかもしれません。

しかし、桁数が増えたり、繰り上がりや繰り下がりが続いたりすると、指の動きが複雑になり、速さや正確さが安定しなくなることがあります。

自分で工夫することは大切です。

ただし、基本を理解する前の自己流と、基本を身につけたあとの工夫は同じではありません。

まず、教わった方法を正確に試す。

その方法を使えるようになったうえで、自分が間違えにくい進め方を考える。

この順番を大切にしています。

算数や国語でも、最初は教わった方法を試すことが必要です

この行動は、そろばん以外の学習でも必要です。

算数の文章題で、条件へ線を引くように教わった。

図形問題で、分かった角度を図へ書くように教わった。

国語の記述問題で、問いに合う述語を先に決めるように教わった。

このような方法を教わっても、次の問題で自分から使わなければ、点数につながる行動にはなりません。

「分かった」

「聞いたことがある」

だけではなく、教わった方法を次の問題でも試す。

うまくいかなければ、どこが違ったのかを確認する。

そして、先生から言われなくても自分から使えるようにする。

そろばんの指使いをまねることは、教わった方法を自分の行動へ変える練習になります。

2.速さだけでなく、正確に取り組もうとしているか

そろばんでは、速く計算することが注目されます。

しかし、いくら速く珠を動かしても、答えが違えば点数にはなりません。

見取り算では、数字を一つ読み違えるだけで答えが変わります。

珠を一つ余分に動かしても、正しい答えにはなりません。

桁を間違えれば、それまでの計算が合っていても失点します。

そのため、速さを上げる前に、

  • 数字を正しく読む
  • 正しい桁へ珠を入れる
  • 決められた指を使う
  • 一行ずつ確実に計算する
  • 間違えたときは、どこでずれたのか確認する

という行動が必要です。

正確に取り組む子は、間違えたときに答えだけを書き直しません。

数字を読み違えたのか。

指が別の珠に触れたのか。

桁を間違えたのか。

繰り上がりや繰り下がりで止まったのか。

どこで答えがずれたのかを確認します。

原因が分かれば、次の問題で何に気をつければよいかが見えてきます。

速く終わることより、できる問題を落とさないことを覚えます

そろばんでは、時間を測って練習することがあります。

しかし、速く終えることだけを目標にすると、数字を飛ばしたり、珠の動きが雑になったりすることがあります。

そこで、

「速く終わったか」

だけではなく、

「正しい答えを出せたか」

「前より間違いが減ったか」

「間違えた原因を自分で見つけられたか」

を確認します。

これは、学校のテストや入試でも同じです。

難しい問題を一問解けても、計算や読み違いで基本問題を落とせば、持っている力を点数にできません。

問題文を最後まで読む。

必要な条件を確認する。

途中式を書く。

答えが問いに合っているか見直す。

そろばんで正確さを意識することは、できる問題を確実に点数へ変える行動につながります。

3.珠の動かし方だけでなく、ルールを理解しているか

そろばんには、珠を動かすためのルールがあります。

例えば、そのまま足したり引いたりできないときには、5や10の組み合わせを使って計算します。

最初は、先生の動きをまねることから始めます。

しかし、指の順番だけを丸暗記していると、数字や計算の形が変わったときに迷うことがあります。

そこで、

「なぜ、この珠を動かしたのか」

「5を作るために、どの数の組み合わせを使ったのか」

「10を作るために、何を足して何を引いたのか」

を確認します。

動かし方の後ろにあるルールを理解できれば、初めて見る計算にも使いやすくなります。

一つひとつの動きを別々に覚えるのではなく、共通する考え方を見つける。

この行動が、別の問題へ応用する力につながります。

ルールを理解すると、自分で工夫できるようになります

算数や国語にも、問題を考えるための基本があります。

算数なら、割合、速さ、図形など、それぞれに使う考え方があります。

国語なら、理由を聞かれたときの答え方や、登場人物の気持ちを探すときに確認する部分があります。

基本を理解していれば、

「前の問題と同じところはどこか」

「今回は何が変わったのか」

「どの考え方を使えばよいのか」

を自分で考えられるようになります。

ときわの塾が目指す工夫とは、教わった方法を無視して思いつきだけで進むことではありません。

教わった基本を使い、目の前の問題に合わせて考え方を選ぶことです。

そろばんでも、珠の動かし方を覚えるだけで終わらず、ルールを理解して別の計算へ使えるようにします。

三つの行動は、順番につながっています

三つの行動は、別々のものではありません。

まず、先生の動きを見て、同じように試します。

次に、正確にできているかを確認します。

そして、なぜその動きになるのかを理解し、別の問題でも使います。

つまり、

  1. 教わった方法を試す
  2. 正確にできるまで繰り返す
  3. ルールを理解して、別の問題へ使う

という順番です。

最初からすべてを自分で考えさせるわけではありません。

先生の動きをまねるだけで終わらせるわけでもありません。

基本を教える。

同じようにできるか確認する。

間違えた原因を直す。

ルールを理解する。

数字や形が変わっても使えるか確かめる。

この積み重ねによって、教わったことを自分の力へ変えていきます。

三つの行動で、子どもの能力を決めるわけではありません

ここで紹介した三つの行動は、子どもの能力を判断するためのものではありません。

一度の授業で先生の動きをまねられなかったから、勉強に向いていない。

計算を急いで間違えたから、正確にできない子である。

ルールを説明できなかったから、考える力がない。

そのように判断するものではありません。

幼い子どもの学び方は、成長や経験によって変わります。

そろばんを始めたばかりなら、先生の動きを見ること自体に慣れていないこともあります。

答えを早く出すことがよいと思い、正確さを確認していないこともあります。

珠の動かし方を覚えることに精いっぱいで、理由まで考えられないこともあります。

大切なのは、

「この子は向いているか、向いていないか」

を決めることではありません。

今、どの行動で止まっているのかを見つけ、次に必要な学び方を教えることです。

そろばんの中で、必要な学び方を繰り返します

教わった動きを十分に見ていなければ、もう一度ゆっくり見せます。

指の使い方が違えば、先生の動きとどこが違うのかを一緒に確認します。

速さを求めて間違いが増えていれば、時間を追う前に正確さへ戻します。

答えが違えば、数字、桁、指の動きのどこでずれたのかを探します。

動きを丸暗記して止まっていれば、5や10の組み合わせを確認します。

教えて終わりではありません。

次の問題でも、同じ行動を自分から使えるかを見ます。

できなければ、もう一度伝えます。

一度できても、次にできなければ繰り返します。

先生から言われなくても、自分からできるようになるまで確認します。

そろばんは、算数の土台を育てる学習です

そろばんは、計算を速くする習い事として知られています。

ときわの塾でも、速く正確に計算する力を育てます。

しかし、それだけではありません。

先生の動きを見て、同じように試す。

速さだけを求めず、正確に取り組む。

間違えた原因を確認する。

珠を動かすルールを理解する。

教わったルールを、数字が変わった問題でも使う。

こうした行動は、算数や国語を学ぶときにも必要です。

そろばんを習うだけで、すべての学習行動が自然に身につくわけではありません。

だからこそ、ときわの塾では、答えや速さだけでなく、子どもがどのように学んでいるのかを見ます。

必要な行動を教え、繰り返し、自分から使えるようになるまで確認します。

算数の土台を育てる、塾のそろばん。

ときわの塾は、そろばんを「学ぶ土台」を育てる大切な学習の一つとして指導しています。

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