【西宮市】教わったのに算数の文章題が解けない子へ|自己流に戻る原因
この記事の内容
算数の文章題を教わっても、別の問題になると解けない子がいます。説明を理解していないのではなく、教わった考え方の一部だけを使い、途中から自己流に戻っている場合があります。考える順番をそのまま再現し、一人でも使えるようにする方法を、ときわの塾が解説します。

「先生に教えてもらった問題は解けたのに、宿題になるとできません」
「同じような文章題で、何度も同じ間違いをします」
「解説を読んでいるのに、なかなか点数につながりません」
このような子に、もう一度同じ説明をしても、別の問題では同じように止まることがあります。
説明を聞いていないとは限りません。
本人は、教わった通りにしているつもりです。
ところが、問題に取り組む様子を見ると、教わった考え方の一部だけを使い、途中から自分のやり方に戻っていることがあります。
教えただけで安定して伸びる子は多くありません
私がこれまで指導してきた子どもたちを見ていると、一度説明しただけで、教わった考え方を別の問題にも使える子は3割にも満たないと感じます。
一度聞けばできる子は、説明された内容を覚えているだけではありません。
問題文を最後まで読む。
何を聞かれているか確かめる。
分かっている条件を整理する。
必要なら図に書く。
数字の関係を考えてから式を作る。
こうした考える順番を、説明と一緒に取り入れています。
しかし、多くの子は、答えの出し方や式だけを真似します。
考える順番までは真似できていないため、少し数字や聞かれ方が変わると使えなくなります。
本人は「教わった通りにしている」と思っています
自己流と聞くと、先生の説明を無視しているように思われるかもしれません。
しかし、本人にそのつもりはありません。
教わった式を書いている。
先生が使った数字を使っている。
同じ種類の計算をしている。
そのため、本人は教わった方法を使っていると思っています。
ところが、実際には、
- 問題文を最後まで読んでいない
- 問われている内容を確認していない
- 条件を図や言葉で整理していない
- 数字だけを見て計算を決めている
- 途中で分からなくなると、思いついた式を書いている
という違いがあります。
見た目は似ていても、考える過程が違うのです。
答えや式だけを真似ても、別の問題では使えません
例えば、文章題を図にして説明したとします。
その問題では、先生が書いた図を見ながら正しい式を作れます。
しかし、別の問題を出すと、図を書かずに数字だけを見て式を作ってしまうことがあります。
この場合、本人が覚えたのは問題の考え方ではありません。
先生が書いた図や式を、その場で使っただけです。
本当に身につける必要があるのは、
「文章題では、分かっていることを図に書いてから考える」
という行動です。
答えを真似するのではなく、答えにたどり着くまでの行動を真似する必要があります。
自己流のまま練習すると、間違い方も定着します
勉強時間が長く、問題数もこなしているのに、文章題が伸びない子がいます。
この場合、努力が足りないとは限りません。
自己流の考え方のまま、同じ練習を繰り返している可能性があります。
問題文を途中まで読んで式を作る。
数字が二つあれば、何となく足したり掛けたりする。
間違えたら、答えを消して正しい式だけを書く。
次の問題でも、また同じ考え方をする。
これでは、問題数を増やすほど、自己流の解き方を繰り返すことになります。
必要なのは、さらに多くの問題を解かせることではありません。
本人がどの順番で考えているのかを確かめ、教わった方法と違っているところを見つけることです。
最初に、子どもの考え方を確認します
ときわの塾では、文章題を間違えたとき、すぐに正しい式を教えるとは限りません。
まず、子どもに確認します。
「何を求める問題だと思った?」
「この数字は何を表している?」
「どこを読んで、この計算にした?」
「先生に教わったときは、最初に何をした?」
このように聞くと、本人がどこまで理解し、どこから自己流に戻ったのかが分かります。
答えが違っていることだけを指摘しても、子どもは自分の考え方のどこが違ったのか分かりません。
間違いの原因を本人と一緒に見つけることが、修正の出発点です。
考える順番を一つずつ再現します
文章題には、問題によって複数の解き方があります。
そのため、すべての子に一つの式や図を押しつけるわけではありません。
ただし、文章題を解くために必要な基本的な行動はあります。
- 問題文を最後まで読む
- 何を求めるのか確認する
- 分かっている条件を整理する
- 数字同士の関係を考える
- 必要なら図や表に書く
- 式を作る
- 答えが問題の内容に合っているか確かめる
この中のどこを省いているのかを確認し、教わった順番でもう一度取り組みます。
最初は先生と一緒でも構いません。
次は声をかけられながら行います。
最後は、何も言われなくても一人で同じ行動ができるかを確かめます。
「できる子の真似」とは、答えを写すことではありません
算数ができる子の真似をするというと、式やノートの書き方だけを合わせるように思われるかもしれません。
しかし、本当に真似してほしいのは、考えるときの行動です。
分からないときに問題文へ戻る。
条件を整理する。
図に書く。
教わった方法を試す。
間違えた原因を確かめる。
別の問題でも使ってみる。
できる子は、こうした行動を自然に行っていることがあります。
一方、苦手な子には、その行動が必要だと明確に伝えなければ分かりません。
「よく考えなさい」
「教えた通りにしなさい」
と伝えるだけではなく、何をどの順番ですればよいのかを具体的に示す必要があります。
教わったことを再現できて、初めて本人の力になります
算数の文章題が伸びない原因を、計算力や理解力だけで判断することはできません。
説明を聞いて分かっていても、考える順番を再現できなければ、別の問題では使えないからです。
ときわの塾では、正解したかどうかだけでなく、
- 問題文をどのように読んだか
- どの条件に注目したか
- なぜその式を作ったか
- 教わった方法を使ったか
- 間違えたあとに何を変えたか
を見ています。
答えや式を覚えるのではなく、考えるための行動を身につける。
その行動を別の問題でも再現できるようにする。
それが、算数の文章題を自分の力で解けるようになるために必要な学び方です。
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