数学の問題文を読み間違える中学生へ|計算前に確認したいこと
この記事の内容
数学の問題文を読み間違える中学生は、文章を読む力だけが不足しているとは限りません。
話を聞いているようで聞いていない子は、問題文も読んでいるつもりで、必要な内容を受け取れていないことがあります。
ときわの塾では、読み間違えた理由を本人に確認し、問題文の読み方だけでなく、人の話を最後まで聞くところから繰り返し指導します。

計算はできるのに、問題文を読み間違える
数学の計算方法は分かっている。
公式も覚えている。
それなのに、問題文を読み間違えて不正解になる中学生がいます。
何を求める問題なのかを取り違える。
書かれている条件を一つ見落とす。
「当てはまらないもの」を選ぶ問題で、当てはまるものを選ぶ。
数字だけを見て、使う計算を決める。
最後まで読まず、見覚えのある問題だと思って解き始める。
このような間違いが続くと、
「問題文をよく読みなさい」
と注意されることが増えます。
しかし、本人は、
「ちゃんと読みました」
「読んだつもりです」
と答えることがあります。
本人にとっては、本当に読んだつもりなのです。
話を聞いているようで聞いていない子は、読んでいるつもりで読んでいません
ときわの塾では、問題文の読み間違いだけを見て判断しません。
普段、人の話や指示をどのように聞いているかも確認します。
例えば、
「10問あるうち、今日は7問だけしてください」
と伝えたのに、10問すべて解いてくる子がいます。
たくさん問題を解いたため、一見するとよく頑張ったようにも見えます。
しかし、「7問だけする」という指示は聞けていません。
話を聞いているように見えても、自分がすべきことを正確に受け取れていないのです。
このような子は、数学の問題文でも同じ読み方をすることがあります。
文章を目では追っている。
書かれている数字も見ている。
けれども、何をするように求められているのかを正確に受け取っていません。
問題文を読んでいるつもりでも、必要な条件や指示が頭に入っていないのです。
「よく読みなさい」だけでは直りません
問題文を読み間違えた子に、
「ちゃんと読みなさい」
「最後まで読みなさい」
と伝えるだけでは、なかなか直らないことがあります。
本人はすでに、読んだつもりだからです。
何ができていなかったのかが分からないまま、もう一度読むように言われても、同じ読み方を繰り返します。
大切なのは、
「なぜ読み間違えたのか」
を本人に確認させることです。
どの言葉を読み落としたのか。
何を求められていると思ったのか。
どこまで読んだ時点で、解き方を決めたのか。
書かれていないことを、思い込みで付け加えていないか。
問題文と自分の考えを見比べ、どこで違いが生まれたのかを探します。
最初は、本人にも理由が分かりません
読み間違えた理由を尋ねても、多くの子はすぐに答えられません。
「分かりません」
「普通に読みました」
「うっかりしました」
と答えます。
これは珍しいことではありません。
自分がどのように読んでいるのかを、これまで振り返ったことがないからです。
そのため、ときわの塾では、一度確認して終わりにはしません。
読み違えるたびに、
「どうして読み違えたと思う?」
「問題には何と書いてある?」
「自分は何をする問題だと思った?」
と確認します。
最初は理由が分からなかった子も、数回繰り返すうちに、自分の読み方を意識するようになります。
すぐに式を書き始めず、問題文をもう一度見る。
何を聞かれているのかを確認する。
自分の思い込みと、実際に書かれている内容を分ける。
このような行動が少しずつ出てきます。
読み間違いは、国語力だけの問題ではありません
数学の文章問題を読み間違えると、
「国語力がないからでしょうか」
と考える保護者の方もいらっしゃいます。
もちろん、言葉の意味や文章の構造を理解する力は必要です。
しかし、すべてを国語力だけで説明することはできません。
人の話を最後まで聞く。
指示された内容を正確に受け取る。
分からない言葉をそのまま飛ばさない。
書かれている内容と、自分の思い込みを分ける。
何をするように求められているかを確認する。
このような習慣も関係しています。
難しい文章を理解できないのではなく、簡単な指示でも最後まで受け取れていないことがあります。
その場合、文章問題の解き方を教える前に、聞き方や読み方から確認する必要があります。
小さい頃から、周囲が代わりにしてくれた子もいます
人の話を十分に聞かなくても、これまで困らずに過ごせた子もいます。
幼稚園などで話を聞かず、ぼんやりしていても、先生が代わりに準備してくれた。
周囲の子の動きを見れば、次に何をすればよいか分かった。
言葉による説明を聞けていなくても、絵や動きを見て行動できた。
家庭でも、次に何をすればよいかを周囲が先回りして教えてくれた。
こうした環境では、話を正確に聞けていなくても、その場を過ごせることがあります。
しかし、中学生の数学では、周囲の動きをまねるだけでは解けません。
問題ごとに条件が違い、何を求めるのかも変わります。
書かれた言葉を自分で受け取り、自分で判断しなければなりません。
そこで初めて、話を聞く習慣や、指示を正確に受け取る習慣の弱さが表れることがあります。
分からない言葉を、前後から考えない子もいます
問題文に分からない言葉が出てきたとき、すぐに読むことを止める子がいます。
反対に、意味が分からないまま、その言葉を飛ばして解こうとする子もいます。
文章の中には、前後を読めば意味をある程度想像できる言葉があります。
しかし、
「分からない言葉は前後の内容から考える」
という習慣がない子は、そこで考えようとしません。
一つの言葉が分からないだけで、文章全体を「全部分からない」と判断することもあります。
数学の問題文を読むときにも、
- その言葉は何を表しているのか
- 前後には何と書かれているのか
- 数字や条件とどのようにつながっているのか
を考える必要があります。
分からない言葉をすぐに飛ばしたり、すぐに誰かへ聞いたりするのではなく、まず文章の中から手掛かりを探します。
中学生でも、読み方を一つずつ教えます
中学生に対して、
「そのくらい分かるだろう」
「小さい頃に身につけているはずだ」
と考えても、できるようにはなりません。
身についていないのであれば、今から教える必要があります。
話している人を見る。
話を最後まで聞く。
聞いた内容を、自分がする行動と結び付ける。
問題文を最後まで読む。
何を求められているかを確認する。
分からない言葉は前後から考える。
読み間違えたときは、原因を振り返る。
これは高度な解法ではありません。
幼い頃から少しずつ身につける、学習以前の基本的な習慣です。
しかし、その基本が身についていなければ、中学生でも一つずつ教え直します。
学年だけを見て、「もうできているはず」とは判断しません。
「しつけ」に近い部分から指導することもあります
問題文を読む力は、数学の時間だけで完成するものではありません。
日頃から人の話をよく聞くように育てられてきた子は、問題の指示も受け取りやすい傾向があります。
一方で、話を聞かなくても周囲が助けてくれる状態が続いてきた子には、聞くことや読むことの必要性が伝わっていない場合があります。
そのような場合、ときわの塾では、中学生だからといって説明を省きません。
幼い子に教えるように、当たり前の行動から繰り返し伝えます。
- 今は話を聞く
- 指示を最後まで確認する
- 勝手にすることを変えない
- 分からない言葉を飛ばさない
- 間違えた理由を考える
教科の解説というより、しつけに近い指導が必要になることもあります。
ただし、注意して従わせることだけが目的ではありません。
本人が、
「聞いていなかったから間違えた」
「最後まで読まなかったから条件を落とした」
と、自分の行動と結果を結び付けられるようにします。
正解したかだけではなく、指示どおりに取り組めたかを見ます
問題文を正しく読めるようになってきたかどうかは、文章問題の正解数だけでは判断できません。
例えば、
「10問のうち7問だけする」
という指示を正確に受け取り、7問で止められたか。
問題を解く前に、何を求められているかを確認できたか。
分からない言葉があったとき、前後から意味を考えたか。
間違えたあと、自分がどこを読み違えたかを探したか。
このような行動を見ます。
一度できただけで終わりではありません。
別の問題や別の日でも同じ行動ができて、少しずつ読み方が身についてきたと判断します。
数学の問題文を読む前に、人の話を聞くところから確認します
数学の問題文を読み間違える原因は、公式を知らないことや計算力だけではありません。
話を聞いているつもりで聞いていない。
文章を読んでいるつもりで、必要な指示を受け取っていない。
分からない言葉を飛ばしている。
自分の思い込みで問題を解いている。
こうした学習行動が関係していることがあります。
ときわの塾では、読み間違いを「うっかり」で終わらせません。
なぜ読み違えたのかを本人に確認し、理由が分からなければ何度でも振り返ります。
必要であれば、中学生でも話の聞き方や問題文の読み方から教えます。
点数を追いかけるだけではなく、点数につながる行動を育てる。
数学の問題を通して、人の話や文章から必要な内容を正確に受け取れる状態を目指します。
関連記事

ときわの塾へのご相談・お問い合わせはお気軽に
