【西宮市】集中が続かない子でも中学受験はできますか?
ときわの塾 塾長の学び漫画

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集中力を注意や長時間学習で直すよりも、本人が目標を持てる体験を増やすほうが効率が良いです。
集中が続かない子に勉強時間を増やしても、時間の割に吸収できないことがあります。中学受験を自分の目標に変えるために、低学年から家庭でできることを西宮市のときわの塾が解説します。
「集中が続かないのですが、中学受験はできますか?」
中学受験を考えている保護者様から、このようなご相談をいただくことがあります。
勉強を始めても、すぐに手遊びをする。
一問終わるたびに手が止まり、次の問題へなかなか進まない。
何度も席を立ち、勉強が細切れになる。
このような姿を見ていると、
「この集中力で中学受験の勉強を続けられるのだろうか」
と心配になると思います。
率直に言うと、集中が続かないことは、中学受験ではかなりの減点になります。
しかし、集中力がないから中学受験ができないとは限りません。
私は、集中力を鍛えようとする前に、子ども自身が勉強する目的を持てるようにすることが大切だと考えています。
問題は勉強時間ではなく、その時間に何を吸収できたかです
集中が続かない子の問題は、勉強時間が短いことだけではありません。
同じ一時間机に向かっていても、手遊びや不必要な休憩が多ければ、その時間に吸収できるものは少なくなります。
そこで、
「集中できないなら、もう少し長く勉強させよう」
と考えるかもしれません。
しかし、吸収できなかった分を勉強時間の長さで補おうとすると、遊びや習い事など、子どもが楽しみにしている時間まで我慢させることになります。
すると、勉強はますます、
「意味も分からず、長時間させられるもの」
になってしまいます。
集中できない。
勉強時間を長くされる。
他のことを我慢させられる。
勉強がさらに嫌になる。
この悪循環に入ると、時間を増やしても吸収できる量は増えません。
目標がない子は「勉強するふり」がうまくなります
自分にとって意味を感じられないことを長時間させられると、子どもは勉強ができるようになる前に、勉強しているように見せることがうまくなる場合があります。
教材は開いている。
机にも座っている。
しかし、手遊びをしたり、一問ごとに休憩したりして、時間をやり過ごしています。
本人には、さぼっているつもりがないかもしれません。
決められた時間は机に向かっているため、
「自分は勉強している」
と思っています。
そして、周囲の大人から何も言われなければ、
「このやり方で問題はない」
と受け取ります。
だから、ときわの塾では、ただ「集中しなさい」「手遊びをやめなさい」と注意するのではなく、本人が自分の行動に気づけるように事実を伝えます。
手遊びが止まらない低学年の子には、
「それなら、今から飽きるまで手遊びをしてみよう」
と、あえて続けさせることもあります。
禁止されると反発する子でも、自分で意識して続けてみると、それが勉強には必要のない行動だったと気づくことがあります。
その後、手遊びが減ってきたら、
「前より減ったな」
と伝えます。
細かな回数を数えて責めることが目的ではありません。
今まで無意識にしていた行動と、自分の変化に気づいてもらうことが目的です。
なお、トイレの回数が多い場合は別です。
体質や体調が関係している可能性もあるため、本人に不用意な指摘はせず、まず保護者様に普段の様子を確認します。
目標ができれば、集中力は指導しなくても上がります
子どもたちを見ていると、目標ができた子は、集中力を細かく指導しなくても変わっていきます。
「この学校に行ってみたい」
「入学したら、この部活動に入りたい」
「この校舎で学校生活を送りたい」
このように本人の気持ちが動けば、目の前の勉強が自分に必要なものへ変わるからです。
勉強そのものを好きになる必要はありません。
好きではなくても、
「自分の目的のために、今はこれをする必要がある」
と割り切れるようになります。
多くの子が、好きなことだけをしているわけではありません。
自分の目標のために、やるべきことには取り組んでいます。
これは大人も同じではないでしょうか。
何のためにしているのか分からない仕事には集中しにくくても、必要な目的があれば、多少好きではないことでも頑張れます。
「なんで合格したんやろう」と思う子にも楽しみがあります
これまで指導してきた中には、正直に言えば、
「なんで合格したんやろう」
と思う子もいました。
その子たちが、特別に勉強好きだったわけではありません。
それでも、中学校へ入ってからの部活動や学校生活を楽しみにしていました。
入学後に楽しみなことがあったから、受験勉強が好きではなくても、
「今はやる必要がある」
と頑張れたのだと思います。
集中力をつけてから目標を探すのではありません。
先に目標ができることで、集中する理由が生まれます。
低学年から公立と私立の両方を見せてください
子どもが中学受験を自分に関係することとして考えるためには、公立中学校と私立中学校の両方を具体的に知る必要があります。
低学年のうちから、志望校を決める必要はありません。
まずは、学校のパンフレットを集めて一緒に見るだけでも構いません。
公立中学校にもHPがあります。
公立と私立のHPを見比べれば、校舎、設備、部活動、行事など、学校ごとの雰囲気の違いが分かります。
私立中学校の入試イベントにも、できるだけ足を運んでみてください。
設備の充実、部活動の種類や実績、学校生活の様子など、どこで子どもの気持ちが動くかは分かりません。
ただし、私立学校の入試イベントは、その学校の良いところを知ってもらうために行われています。
一校だけで判断せず、複数の学校を見た方が、それぞれの空気の違いを感じられます。
もちろん、公立中学校が悪いわけではありません。
公立へ進学した場合の生活も、子どもが具体的に想像できるようにしてあげてください。
例えば、実際に通う道を親子で歩けば、その道を雨の日も暑い日も寒い日も通学することが分かります。
坂道の多い地域では、毎日の通学だけでも、子どもにとって大きな比較材料になります。
大人が先に学校の良し悪しを決めるのではありません。
子どもが自分の学校生活として比べられる材料を、できるだけ多く渡すことが大切です。
長女とは小学校3年生までに10校以上を回りました
私も長女と一緒に、実際の通学路を歩きました。
小学校3年生までに、10校以上の学校を回りました。
最初から志望校を決めさせるためではありません。
さまざまな学校を見て、それぞれの雰囲気を知ってもらうためです。
その中で長女は、自分に空気感が合う現在の学校を希望しました。
自分で選んだ学校だからこそ、今も学校が大好きです。
学校への不満を、親の責任にしてきたこともありません。
自分で決めることは、それだけ大切なのだと思います。
保護者が先に結論を決め、
「私立の方がいいでしょう」
と押しつけてしまうと、受験勉強が苦しくなったときに、
「親に受験させられた」
という話になりかねません。
比較する材料は大人が用意する。
その材料を見て、最後は本人が考える。
この順番が大切です。
親が勉強を教えるより、子どもの気持ちが動く体験を
集中が続かない子を前にすると、保護者様は勉強を教えたり、勉強時間を管理したりすることに力を使いがちです。
しかし私は、親が勉強を教えることよりも、子どものモチベーションが上がる体験を少しでも多く用意する方が、結果として成績につながると考えています。
学校のHPを見る。
パンフレットを集める。
入試イベントへ行く。
通学路を歩く。
校舎や設備を見る。
部活動や学校行事について知る。
その中の何が子どもの心を動かすかは、最初から分かりません。
だからこそ、低学年から焦らず、できるだけ多くの学校を見せてあげてください。
実際に比較したうえで、それでも本人が公立中学校を望むのであれば、それも本人が考えて出した答えです。
大切なのは、親の希望だけで進路を決めることではありません。
子ども自身が、
「自分はどのような中学校生活を送りたいのか」
を考えられるようにすることです。
集中力だけを見て、中学受験を諦める必要はありません
集中が続かないことは、中学受験ではかなりの減点になります。
しかし、勉強時間を無理に増やすだけでは改善しません。
時間の割に吸収できるものが少ないまま、他の楽しみまで我慢させれば、勉強するふりだけがうまくなることもあります。
必要なのは、集中力を鍛えることより先に、本人が勉強する意味を持てるようにすることです。
「この学校で過ごしてみたい」
「この部活動に入りたい」
「そのためなら、今は必要なことをしよう」
そのような目標ができれば、集中力は指導しなくても上がります。
親が勉強を教えることだけが、受験の支援ではありません。
子どもの気持ちが動く材料を用意し、自分で考えて決められるようにすることも、大切な受験準備です。
集中が続かないから受験は無理だと決める前に、まずは親子で学校のHPやパンフレットを見るところから始めてみてください。

中学受験を考え始めた時期や現在の学力だけで、受験できるかどうかが決まるわけではありません。ときわの塾の中学受験に対する考え方や指導内容については、こちらで詳しくご紹介しています。
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