【西宮市】中学受験はいつから始める?
受験塾に入る前に低学年から育てたい学習習慣
ときわの塾 塾長の学び漫画

中心テーマ
中学受験の開始時期は、受験塾へ入った学年ではなく、正しい学習行動を生活の中で育て始めた時期である。
中学受験の準備は、受験塾へ入ることから始まるのではありません。好きなことと学習を並行し、分からない点を探して一人で再現できるまで試す習慣を、低学年から育てる大切さを解説します。
「中学受験をするなら、いつから始めればよいですか?」
「まだ受験をすると決めたわけではありませんが、受験することになったときのために備えておきたいです。」
西宮市でも、中学受験を検討されている保護者様から、このようなご相談をいただくことがあります。
一般的には、
「何年生から中学受験塾へ通えばよいですか?」
という意味で使われる質問かもしれません。
しかし、私は中学受験塾へ通い始めた日が、中学受験の準備を始めた日だとは考えていません。
中学受験の準備は、もっと早くから始められます。
ただし、低学年から難しい受験問題を解かせるという意味ではありません。
中学受験の準備とは、学力を伸ばすために必要な学習行動を、低学年から少しずつ身につけることです。
中学受験の開始は、受験塾へ入った日ではありません
中学受験を考えたとき、多くのご家庭では、
「小3から受験塾へ通う」
「小4から本格的な受験勉強を始める」
というように、受験塾へ入る時期を基準に考えます。
もちろん、受験に必要な内容を学ぶ時期は大切です。
しかし、同じ授業を受けても、教わった内容を吸収できる子と、なかなか吸収できない子がいます。
その違いは、受験勉強を始めた時点の知識量だけではありません。
それまでに、どのような学習の仕方を身につけてきたかが大きく影響します。
偏差値50以上の中学校を目指すのであれば、
「小学校のテストでは、応用問題以外なら正解できています。」
という状態だけでは十分とは限りません。
中学受験では、問題文を正確に読み、書かれている条件を整理し、そこから分かることを考え、自分で解き方を組み立てる必要があります。
これは、高校受験で上位校を目指す中学生にも必要になる学習行動です。
難しい問題を早く解くことではなく、学習内容を吸収するための行動を、小学生のうちから身につけておくこと。
私は、それが中学受験の本当の準備だと考えています。
低学年から始められる中学受験の準備
中学受験の準備というと、特殊算や難しい文章題を思い浮かべるかもしれません。
しかし、低学年から始められることは、もっと身近なところにあります。
例えば、
・文章を正確に読む精読
・文章を丁寧に書き写す練習
・そろばんや公文などを使った計算練習
・漢検などを活用した漢字や語彙の学習
・パズルや魔法陣など、考え方を試す問題
こうした学習は、学年が低くても始められます。
大切なのは、難しい問題を解けるようにすることだけではありません。
教わった方法を真似しようとする。
間違えたら、どこで間違えたかを探す。
アドバイスを受けたら、一度その方法を試してみる。
そして、何も見ずに一人で再現できるまで繰り返す。
この学習行動を身につけることが、中学受験の準備になります。
答えだけ出せればよいという成功体験
低学年の問題は、比較的具体的です。
授業で習った方法を覚え、似た問題に当てはめれば、答えを出せることも少なくありません。
そのため、
「答えが合っていればよい。」
という学習でも、しばらくは高い点数を取れます。
ここに難しさがあります。
答えだけを出す方法で正解してきた子は、
「今までこの方法でできたのだから、これからも同じ方法でできるはず。」
と考えます。
学年が上がって、その方法では解けない問題が出てきても、これまでと同じ行動を続けます。
教えてもらった直後は解けても、次の日には同じところで止まる。
答えを見て直しても、別の問題になると使えない。
アドバイスを受けても、自分の解き方を変えようとしない。
これは、能力やセンスだけの問題ではありません。
これまでの成功体験によって、学習方法を変える必要性を受け入れにくくなっているのです。
小4以降に表れやすくなる学習行動の差
この差が表れ始める時期は、子どもによって異なります。
ただ、小4以降になると、問題の中に抽象的な言葉が増えてきます。
問題文に直接答えが書かれているのではなく、
「ここに書かれていることから、次にこういうことが分かる。」
という手順も必要になります。
低学年のうちは、答えだけを出す学習でも同じ点数を取れるかもしれません。
しかし、
・分からない点を探す子
・教わった方法を試す子
・間違えたら行動を変える子
・一人で再現できるまで繰り返す子
と、
・答えだけを出そうとする子
・教わった直後だけできる子
・うまくいかなくても同じ方法を続ける子
では、学年が上がるほど結果が変わります。
この違いは、最終的には志望校の合否にも影響します。
同じ受験塾に通い、同じ教材を使っても、教わった内容を自分の力に変えられるかどうかが異なるからです。
「まだ○年生だから」と学習を先送りしない
低学年の保護者様から、
「まだ小1だから、そこまではしなくてもよいと思います。」
「今は習い事や遊びを優先したいです。」
というお話を伺うことがあります。
もちろん、私は低学年の子に勉強だけをさせるべきだとは思っていません。
遊びも、スポーツも、楽器も、ダンスも、子どもにとって大切です。
問題は、好きなことと学習を分断してしまうことです。
低学年の間は好きなことだけをして、中学受験をすると決めた途端に、
「もう受験学年だから遊びを減らしなさい。」
「習い事より勉強を優先しなさい。」
「今日から受験勉強を頑張りなさい。」
と言われても、子どもは簡単には受け入れられません。
これまで認められていた生活を突然変えられ、好きなことをやめて、苦手なことだけをするように求められたと感じるからです。
必要なのは、低学年から勉強だけをさせることではありません。
好きなことを続けるためには、必要な学習も並行して行う。
この考え方を、小さいうちから生活の中で当たり前にしておくことです。
難しい問題を早く始めることが準備ではありません
中学受験に備えるためには、低学年から難しい問題をさせなければならない。
このように思われる保護者様もいらっしゃいます。
しかし、子どもの現在の力に合わない問題を与え続けると、
分からない
↓
手が止まる
↓
親や解説から答えを教えてもらう
↓
答えを書いて終わる
という学習になりやすくなります。
これでは、難しい問題には触れていても、必要な学習行動は育ちません。
学年相応の文章や計算であっても、
・正確に読む
・見本を真似する
・分からないところを見つける
・教わった方法を試す
・間違えたら考え直す
・答えを見ずにもう一度行う
ところまで取り組めば、立派な中学受験の準備になります。
大切なのは、難しい問題を早く始めることではありません。
正しい学習行動を早く始めることです。
習い事で身につけた上達方法は、勉強にも使えます
スポーツ、楽器、ダンスなどを長く続け、上達している子は、すでに「学び方」を知っていることがあります。
コーチや先生の見本を見る。
同じように真似する。
うまくできなかった部分を確認する。
アドバイスを受けて動きを変える。
何度も練習し、自分一人でも再現できるようにする。
これは、勉強でも同じです。
習い事ではできているのに、勉強では同じ行動を取れていない子には、私は次のように聞くことがあります。
「スポーツでコーチに直されたときは、どうしている?」
「楽器でうまく弾けないところは、どうやって練習している?」
「ダンスで先生の動きと違ったときは、どうしている?」
そして、
「勉強も同じやねん。」
と伝えます。
すると、新しいことを一から教えなくても、行動が変わる子がいます。
習い事の中で、上達するための方法をすでに経験しているからです。
そのため、私は中学受験をするからといって、勉強と習い事を最初から分断することが有効だとは考えていません。
習い事で身につけた学び方を、勉強にもつなげることができます。
ときわの塾では、試行錯誤も見せます
子どもに解き方を教えるとき、完成した式や答えだけを見せても、思考の仕方は伝わりません。
そのため、ときわの塾では、
「私なら、まずここをこう読む。」
「ここに書かれている条件を、このように整理する。」
「最初はこう考えたけれど、この条件に合わない。」
「だから一度戻って、別の式を考える。」
というように、試行錯誤も含めて見せます。
先生が最初から答えを知っていて、一直線に正解へ進んでいるように見せるのではありません。
分からない点を探す。
一度考えてみる。
違っていれば戻る。
別の方法を試す。
そして、一人で再現できるか確かめる。
これが、問題を解くということです。
勉強は、答えを早く出すだけのものではありません。
分からない点を見つけ、再現できるまで繰り返すゲームです。
ご家庭で見てほしいのは、点数だけではありません
低学年のうちは、学習行動が違っていても、テストの点数が同じになることがあります。
だからこそ、点数だけで判断せず、次の行動を見てください。
・見本を真似しようとしているか
・アドバイスを受けた後、行動を変えようとしているか
・間違えた場所を探しているか
・答えを閉じて、もう一度解こうとしているか
・教えてもらった問題を、一人で再現できるか
できるかどうかだけではありません。
今はできなくても、教わった方法でやってみようとしているかが大切です。
「塾へ行っているのにできない。」
「算数のセンスがない。」
と判断する前に、お子さまがどのような学習行動を取っているかを見てあげてください。
中学受験の準備は低学年から始められます
中学受験の準備は、受験塾へ入ることから始まるのではありません。
好きなことを続けるためには、必要な学習も並行して行う。
分からない点を探す。
教わった方法を試す。
間違えたら考え方を変える。
そして、何も見ずに一人で再現できるまで繰り返す。
この生活と学習行動を低学年から育てることが、中学受験の準備です。
勉強か、好きなことか。
その二択にする必要はありません。
遊びや習い事を続けながら、年齢に合った学習を生活の中へ少しずつ入れていく。
その積み重ねが、本格的な受験勉強が始まったときに、教わった内容を吸収できる力につながります。
中学受験を考え始めた方は、受験塾へ入る時期だけでなく、今のお子さまがどのように学んでいるかも、一度見てみてください。
ときわの塾の中学受験コースでは、算数・国語の指導を中心に、お子さまの現在の学習行動を確認しながら、志望校に向けた学習を進めています。

中学受験コースの指導方針については、こちらで詳しくご案内しています。
ときわの塾が大切にしている「学ぶ土台」については、こちらで詳しくお伝えしています。

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