中学受験で習い事は辞めるべき?|続けるか迷ったときの考え方
「中学受験を始めるなら、習い事は辞めた方がよいのでしょうか」
「本人は続けたがっていますが、勉強時間が足りなくならないか心配です」
中学受験を考え始めたご家庭から、このようなご相談をいただくことがあります。
受験学年が近づけば、勉強する内容は増えていきます。しかし、勉強時間を確保するために、すべての習い事をすぐに辞める必要があるとは限りません。
習い事が気持ちの切り替えになっている子もいれば、移動や練習で疲れ、勉強へ影響が出ている子もいます。
何を続け、何を調整すればよいのか。中学受験と習い事を両立させるときに確認したいことを、ときわの塾が解説します。

習い事を辞めれば勉強時間は増えます
習い事を辞めれば、その時間を受験勉強に使えるようになります。
ただし、空いた時間がそのまま質の高い勉強時間になるとは限りません。
習い事がなくなった分、長時間机に向かっていても、疲れて集中できていなければ学習量は増えません。反対に、好きな習い事が気持ちの切り替えとなり、その後の勉強に集中できる子もいます。
大切なのは、確保できる時間の長さだけではなく、その時間に何ができているかです。
「辞める・続ける」の二択で考えなくてもよい
習い事を続けるか迷ったとき、すぐに完全に辞める必要はありません。
例えば、
- 週に複数回ある習い事を一回減らす
- 発表会や大会が終わるまで続ける
- 受験前の一定期間だけ休む
- 移動時間の長い習い事から調整する
- 家庭学習の状態を見てから改めて判断する
という方法もあります。
子どもの状況は、学年や受験勉強の進み方によって変わります。最初から受験までのすべてを決めるのではなく、必要な時期に見直してもよいのです。
まず確認したいのは勉強への影響です
習い事を続けられるかどうかは、単純な時間数だけでは決められません。
次のような様子を確認します。
- 塾の宿題がいつも残っていないか
- 習い事の後に疲れて何もできなくなっていないか
- 睡眠時間が短くなっていないか
- 分からない問題を放置していないか
- 急いで終わらせるだけの勉強になっていないか
- 学校や塾で集中できているか
必要な勉強ができており、睡眠や体調にも無理がないのであれば、受験を始めたという理由だけで辞める必要はありません。
反対に、宿題を終わらせることだけで精いっぱいになり、理解を確かめる時間が取れなくなっている場合は、何らかの調整が必要です。
お子さまが続けたい理由も確認します
同じ習い事でも、子どもによって意味は違います。
「友達がいるから続けたい」
「もっと上手になりたい」
「ここへ行くと気持ちが落ち着く」
「長く続けてきたので、目標まで頑張りたい」
このような気持ちがあるかもしれません。
一方で、本人も本当は負担に感じているのに、「これまで続けてきたから辞めにくい」と思っていることもあります。
保護者の方だけで決めるのではなく、何のために続けたいのか、今どのくらい負担になっているのかを、お子さまと話してみることが大切です。
勉強時間より学習の中身を見ます
受験勉強では、机に向かっていた時間だけでは現在の状態を判断できません。
一時間勉強していても、
- 分からないまま手が止まっている
- 解説を読んだだけで終わっている
- 答えを写して先へ進んでいる
- 同じ間違いを繰り返している
という状態なら、勉強時間をさらに増やす前に、勉強の進め方を見直す必要があります。
反対に、短い時間でも、
- 問題を最後まで読む
- 間違えた原因を確認する
- 教わった方法を自分で試す
- 何も見ずにもう一度解く
という学習ができていれば、力につながります。
習い事を辞めて時間を増やす前に、今ある勉強時間をどのように使っているのかを確認することが先です。
両立が難しくなったときは優先順位を決めます
習い事も受験勉強も、すべて同じように続けることが難しくなる時期はあります。
そのときは、「受験だから全部辞める」と考えるのではなく、今のお子さまに必要なものから優先順位を決めます。
志望校へ向けて取り組むべき課題が増えているのか。
習い事の回数を減らせば両立できるのか。
睡眠や体調に影響が出ていないか。
お子さま自身が何を大切にしたいと思っているのか。
これらを確認したうえで決めれば、辞める場合も、続ける場合も、理由のある選択になります。
中学受験の形は一人ひとり違います
中学受験をするからといって、すべての子が同じ生活に変える必要はありません。
習い事を最後まで続けられる子もいます。
回数を減らして両立する子もいます。
受験前の一定期間だけ休む子もいます。
一度辞めて、受験後に再開する子もいます。
大切なのは、周囲の家庭と同じようにすることではなく、お子さまが必要な勉強を続けられる形を考えることです。
ときわの塾では、勉強時間の長さだけでなく、実際に何ができているのか、どこで止まっているのかを見ながら、一人ひとりに必要な学習を考えています。
受験も習い事も大切にしたいときは、最初からどちらかを諦めるのではなく、まず現在の学習状況を確かめるところから始めてみてください。
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