中学受験に今からでは間に合わない?|残された時間で伸ばす考え方
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中学受験が近づくと、「今からでは間に合わないのでは」と不安になることがあります。しかし、できていないことをすべて数えても、残された時間は生かせません。今の子どもの状態を確認し、点数につながる課題を選んで一つずつ解決する考え方を、ときわの塾が解説します。

「もう時間がありません」
「今からでは間に合わないでしょうか」
「もう無理かもしれません」
中学受験が近づくと、保護者の方からこのようなお話を伺うことがあります。
受験が近づくほど、できていないことが目につきます。
周りの子が自分の子どもよりも先へ進んでいるように見え、もっと早く始めればよかったと感じることもあると思います。
しかし、残された時間にできることがなくなったわけではありません。
私は子どもたちにも保護者の方にも、
「まだできることがあります」
と伝えてきました。
「あと一か月しかない」ではなく「あと一か月ある」
私は、受験までの期間が短くなったとき、
「あと一か月しかない」
とは考えません。
「あと一か月ある。その時間で何をすれば、最も点数につながるのか」
と考えます。
すべての苦手を最初からやり直す時間はないかもしれません。
新しい難問を次々と解けるようにすることも、現実的ではない場合があります。
だからこそ、今の子どもの答案を見て、残された時間で改善できるところを探します。
- 本当は解けるのに、問題文を読み飛ばしている
- 計算方法は分かっているのに、途中式を書かずに間違える
- 覚え直せば取れる知識問題を落としている
- 時間配分ができず、後半の問題に取り組めていない
- 一度教わった問題を、自分だけでは解けない
- 難しい問題に時間をかけ、取るべき基本問題を落としている
このような失点には、残された期間でも改善できるものがあります。
「全部できるようにする」のではなく、今から変えられる失点を見つけることが大切です。
間違えた問題は「伸びる場所」です
子どもが問題を間違えたとき、私は怒るのではなく、
「良かったね」
と伝えることがあります。
間違えたこと自体が良いのではありません。
本番までに、直すべきところを見つけられたからです。
同じ問題をもう一度解けるようにする。
なぜ間違えたのかを説明できるようにする。
似た問題でも、教わった方法を使えるようにする。
そこまで取り組めば、間違いは点数につながる学習へ変わります。
反対に、答えだけを書き直して終われば、同じ間違いを本番でも繰り返す可能性があります。
大切なのは、間違えた問題の数ではありません。
その間違いから、次に何を変えるかを決めることです。
「できた」を一つずつ増やす
受験直前だからといって、一日で急に大きく変わるわけではありません。
一問、自分だけで解けるようになった。
昨日よりも速く解けた。
問題文を最後まで読むようになった。
途中式を書くようになった。
分からないところを質問できた。
難問に固執せず、先に基本問題を確実に解けた。
このような一つひとつの変化が、本番で取れる点数を増やします。
受験が近づくと、合格点との差ばかりが気になります。
しかし、その差を埋めるのも、毎日の小さな改善です。
結果だけを見るのではなく、昨日までできなかったことが今日はできたかを確認します。
その積み重ねが、子どもの自信にもつながります。
分からないことを抱えたままにしない
分からない問題があることは、恥ずかしいことではありません。
しかし、
「全部分かりません」
「何となくできません」
という状態のままでは、何を直せばよいのか分かりません。
そのため、ときわの塾では、
「100回まで聞いてきて」
と伝えています。
一度説明を聞いて分からなければ、もう一度聞いてよい。
説明を聞いたあとに自分で解けなければ、どこで止まったのかを聞いてよい。
必要なのは、質問した回数ではありません。
教えてもらったあと、子どもが自分の力で解けるところまで確認することです。
分からないことを一つずつ具体的にし、一つずつ解決する。
この行動は、受験までの時間が少ないときほど大切になります。
焦って勉強量だけを増やさない
受験が近づくと、勉強時間や宿題の量を急に増やしたくなることがあります。
しかし、焦った状態で新しい問題を次々と与えると、これまで学んだ内容の確認が不十分になることがあります。
必要なのは、量を増やすことだけではありません。
- 今、どの問題なら取れるのか
- どの失点なら直せるのか
- 何を繰り返せば一人で解けるようになるのか
- 本番までに何を優先するのか
これらを整理することです。
受験までの時間が短いからこそ、子どもの現在地を見ずに勉強を増やすのではなく、取り組む内容を選ぶ必要があります。
最後まで伸びる子が考えていること
受験が近づけば、不安になるのは当然です。
しかし、焦っているだけでは点数は増えません。
最後まで伸びる子は、
「もう無理」
で止まるのではなく、
「次は何をすれば、できるようになるだろう」
と考えます。
自分に足りないものを確認する。
今日取り組むことを決める。
教わった方法を試す。
間違えた原因を確かめる。
もう一度、自分で解いてみる。
受験までの期間が短くなっても、この行動は続けられます。
教育とは、できない理由を並べることではありません。
今の子どもの状態を見て、できるようになる方法を一緒に考えることです。
「あと少ししかない」ではなく、「まだできることがある」。
残された時間で何を変えるかを考え、できることを一つずつ積み重ねる姿勢が、子どもを最後まで伸ばしてくれます。

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