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2026年6月20日

中学受験を考える小3までの過ごし方|二人の子どもに続けた5つのこと

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この記事の内容

中学受験を考え始めると、低学年から先取りや難しい問題に取り組ませるべきか迷うことがあります。塾長が二人の子どもに小学校低学年から続けてきた、受験勉強を始める前の5つの習慣を、ときわの塾が解説します。

「中学受験を考えるなら、小学校低学年から先取り学習をした方がよいのでしょうか」

「小学校3年生までに、難しい問題集を始めた方がよいですか」

「受験勉強が本格的に始まる前に、家庭で何をしておけばよいのでしょうか」

西宮市で小学校低学年のお子さまを持つ保護者の方から、このようなご相談をいただくことがあります。

周りの子が塾へ通い始めたり、先の学年の内容を勉強していると聞いたりすると、何も準備しないままでよいのか不安になるかもしれません。

私自身も、父親として二人の子どもを育てました。

小学校3年生までは、入試問題を解くことや受験の解き方を覚えることよりも、後から学んだことを自分の力に変えられる「学ぶ土台」を育てることを大切にしました。

今回は教育書の一般論ではなく、私が自分の子どもたちに実際に続けてきた5つのことをお伝えします。

そろばんで毎日少しずつ取り組む習慣をつくる

一つ目は、そろばんです。

そろばんによって計算が速く、正確になることは、算数を学ぶうえで役立ちます。

しかし、私が大切にしていたのは、計算力だけではありません。

決められた時間は問題に向かう。

間違えても、もう一度やり直す。

できなかった問題を練習する。

昨日より少しでもできることを増やす。

このように、毎日少しずつ積み重ねる経験です。

低学年の子に、最初から長時間集中することを求めても簡単にはできません。

短い時間でも、その間は目の前の問題に取り組む。

終わるまで席に座る。

前回より正確にできたことを確かめる。

この積み重ねによって、集中して取り組める時間が少しずつ伸びていきます。

中学受験のためにそろばんが必須という意味ではありません。

そろばんに限らず、一つのことへ繰り返し取り組み、前よりできるようになる経験を持つことが大切です。

読書と音読で全教科に必要な読む力を育てる

二つ目は、読書と音読です。

難しい本や、受験に出そうな本を無理に選ぶ必要はありません。

子どもが読める文章を、毎日少しずつ読むことから始めます。

ただ文字を声に出すだけではなく、

句読点で区切れているか。

知らない言葉を読み飛ばしていないか。

誰が何をしたのか分かっているか。

最後まで意味を追いながら読めているか。

という点も確認します。

国語の文章問題だけでなく、算数の文章題、理科や社会の説明も、まず文章を正確に読むところから始まります。

問題文を最後まで読まない。

言葉の意味を曖昧なまま進む。

何を聞かれているか確認しない。

この状態では、計算方法や知識を持っていても正しく使えません。

読む力は、国語を伸ばすためだけのものではありません。

全教科を伸ばすための土台です。

小学校低学年のうちに、短い文章でも最後まで丁寧に読む習慣をつけておくことが、その後の学習を支えます。

パズルや考える遊びで、すぐに答えを求めない経験をつくる

三つ目は、パズルや考える遊びです。

正解を急ぐのではなく、

「どこから考えればよいかな」

「別の置き方はできないかな」

「さっきと何が違うかな」

と、試しながら考える時間を大切にしました。

一度試してできなければ、別の方法を考える。

途中で間違いに気づいたら、最初からやり直す。

できる部分と、まだ分からない部分を分ける。

このような経験は、算数の難しい問題に向き合うときにも役立ちます。

考える力を育てることは、分からない問題の前で長時間止まり続けることではありません。

知っていることを使う。

図や具体物で試す。

うまくいかなければ方法を変える。

それでも分からなければ、どこで困ったのかを人に伝える。

こうした工夫ができるようになることです。

パズルでなければ育たない力ではありません。

積み木、将棋、カードゲーム、工作など、子どもが自分で試して工夫できる遊びでも構いません。

大切なのは、大人が先に正しい方法を教えて完成させるのではなく、子ども自身が試す時間を残すことです。

人の話を最後まで聞く習慣をつくる

四つ目は、人の話を最後まで聞くことです。

学校でも塾でも、子どもは先生の説明を聞いて新しいことを学びます。

説明の途中で自分の判断を始めたり、最後まで聞かずに問題へ取りかかったりすると、大切な条件を見落とすことがあります。

これは、問題文を読むときにも表れます。

途中まで読んで、知っている問題だと決める。

何を答えるのか確認する前に計算を始める。

注意書きを読まず、答え方を間違える。

このようなミスは、知識がないことだけで起きるのではありません。

最後まで聞く、最後まで読むという行動が身についていないことでも起こります。

私は、自分の子どもの小学校の懇談会で、成績について細かく聞くことはほとんどありませんでした。

毎回、先生に確認していたのは、

「授業中、先生のお話を最後まで聞けていますか」

ということです。

「よく聞いていますよ」と言っていただけると、安心したことを覚えています。

その時点の点数だけでなく、これから新しいことを学び続けるための行動ができているかを大切にしていたからです。

ただ静かに座っているだけでは、話を聞けているとは限りません。

説明を聞いたあとに、何をするのか分かっている。

大切な部分を自分の言葉で説明できる。

教わった方法を実際の問題で試せる。

ここまで見て、初めて話を聞いて学べていることが分かります。

小学校6年生まで21時には寝る

五つ目は、睡眠です。

私は、自分の子どもたちを小学校6年生まで21時には寝かせていました。

ときわの塾で中学受験を目指す子どもたちにも、夜遅くまで勉強を続けるより、21時までに寝る生活を大切にしてもらってきました。

宿題が終わっていなければ、寝る時間を遅らせてでも完成させた方がよいと思うことがあるかもしれません。

しかし、睡眠時間を削ると、翌日に集中できなくなることがあります。

先生の説明を聞けない。

問題文を最後まで読めない。

簡単な計算で間違える。

覚えたことを思い出せない。

眠いまま勉強して時間がかかり、さらに寝る時間が遅くなる。

この繰り返しになると、机に向かっている時間は長くても、できることは増えにくくなります。

私は、睡眠を勉強しない時間だとは考えていません。

次の日も集中して学ぶために必要な生活の一部だと考えています。

しっかり眠る。

集中して話を聞く。

必要な問題へ取り組む。

前よりできることが増える。

また次の問題へ挑戦する。

夜遅くまで一日だけ頑張ることより、この流れを毎日続けられることを大切にしました。

小学校3年生までは何も勉強しなくてよいという意味ではありません

私の子どもたちは、小学校3年生まで中学受験の問題を中心にした勉強をほとんどしていませんでした。

しかし、何も学習していなかったわけではありません。

そろばんで計算する。

文章を読み、声に出す。

遊びの中で考える。

人の話を最後まで聞く。

生活の時間を整えて眠る。

こうしたことを毎日続けていました。

受験問題を早くから解いていなくても、受験勉強が始まったときに、

問題文を最後まで読む。

先生の説明を聞く。

教わった方法を試す。

間違えたらやり直す。

次の日も集中して取り組む。

という行動ができれば、新しい内容を学びやすくなります。

先取り学習が合う子もいます。

ただし、先の内容を終わらせることと、学ぶ準備ができていることは同じではありません。

小学校3年生までに優先したいのは、何年生の問題まで解けるかだけでなく、教わったことを身につける行動ができるかということです。

五つすべてを一度に始める必要はありません

この記事で紹介したことを、明日からすべて完璧に続ける必要はありません。

そろばんをしていないから、受験に遅れるわけでもありません。

難しい本をたくさん読ませる必要もありません。

まずは、現在の生活の中で無理なく続けられることを一つ選んでください。

寝る時間を決める。

毎日15分ほど静かに音読する。

話しかけられたときに、最後まで聞いてから答える。

分からない問題ですぐ答えを聞かず、一つだけ方法を試してみる。

短い時間でも、決めたことへ集中して取り組む。

一日だけ長く取り組むより、短くても繰り返す方が子どもの行動として残ります。

大切なのは、家庭を受験勉強の教室に変えることではありません。

生活の中で、後から本格的に学ぶときに必要になる習慣を少しずつ育てることです。

小学校低学年では、学ぶ速さより学び続けられる土台を育てる

中学受験を考えると、周りより早く始めなければならないように感じることがあります。

しかし、難しい問題へ早く進んでも、人の話を聞けない、問題文を最後まで読めない、間違えるとすぐに諦める状態では、その後の学習が苦しくなります。

小学校低学年のうちに大切にしたいのは、

  • 毎日少しずつ取り組む
  • 文章を最後まで読む
  • 自分で考えて試す
  • 人の話を最後まで聞く
  • 生活の時間を整えて眠る

という習慣です。

一つできるようになる。

前より少し長く集中できる。

教わったことを自分で試せる。

その経験が、「自分にもできるかもしれない」という自信につながります。

ときわの塾では、小学校低学年から難しい問題を急いで進めることより、算数・国語を中心に、その後の中学受験にもつながる「学ぶ土台」を育てることを大切にしています。

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