小学生のテスト直しは何をする?|答えを書き写すだけで終わらせない方法
この記事の内容
小学生のテスト直しでは、正しい答えを書き写すだけでなく、なぜ間違えたのかを確認する必要があります。間違いを「知識・理解・行動・時間」の四つに分け、次に改善する行動を見つける方法を、ときわの塾が解説します。

「テストが返ってきても、点数を見て終わっています」
「間違えた問題の答えを赤で書くだけになっています」
「毎回、同じようなミスを繰り返しています」
西宮市で小学生を指導していると、保護者の方からこうしたご相談をいただくことがあります。
テストの点数は、現在の理解度を知るための大切な目安です。
しかし、点数だけでは、
- どの問題を理解できていなかったのか
- どこで判断を間違えたのか
- 時間をどのように使ったのか
- 次に何を直せばよいのか
までは分かりません。
本当に学力が伸びる子は、テストを「終わったもの」にしません。
間違えた問題や解けなかった問題から、次に改善する行動を見つけます。
ときわの塾では、テストを子どもに評価をつけるだけのものではなく、今の学び方を確認するための大切な教材だと考えています。
同じ80点でも、直すことは一人ひとり違います
同じ80点でも、失った20点の中身は同じではありません。
例えば、
- 習った内容を理解できていなかった
- 公式や漢字などの知識を覚えていなかった
- 問題文の条件を読み落とした
- 計算の途中で数字を書き間違えた
- 答える内容や単位を間違えた
- 一つの問題に時間を使いすぎた
- 解ける問題まで時間が足りなかった
など、さまざまな理由があります。
理解不足で間違えた子には、必要に応じて前の内容まで戻った学び直しが必要です。
計算の途中で数字を移し間違えた子には、途中式の残し方や確認方法を変える必要があります。
問題文を読み落とした子には、何を求められているのかに印をつける練習が必要かもしれません。
時間が足りなかった子には、難しい問題に粘り続けず、解ける問題から確実に得点する練習が必要です。
点数が同じでも、次にするべき学習は違います。
だから、テスト直しは正しい答えを書くだけでは不十分です。
「ケアレスミス」は、間違えた原因ではありません
テストが返ってきたとき、
「これはケアレスミスだった」
「分かっていたのに、うっかり間違えた」
と話す子は少なくありません。
しかし、「ケアレスミス」という言葉だけでは、次の改善につながりません。
ケアレスミスは原因ではなく、起きた結果をまとめた言葉だからです。
例えば、同じ計算ミスでも、
- 途中式を書かず、頭の中だけで計算した
- 数字を小さく書き、6と0を見間違えた
- 繰り上がりを書かなかった
- 前の計算結果を写し間違えた
- 急いで符号を見落とした
など、実際に起きたことは異なります。
「次は気をつける」だけでは、同じ場面になったときに何をすればよいのかが分かりません。
必要なのは、
「次は途中式を一行ずつ書く」
「計算が終わったら、問題の数字と式を照らし合わせる」
「答えを書く前に、単位まで聞かれているか確認する」
と、次に取る行動まで具体的に決めることです。
テストの間違いを四つに分けます
間違えた問題を、すべて同じ方法で解き直す必要はありません。
まず、間違えた原因を大きく四つに分けて考えます。
知識を覚えていなかった
漢字、言葉の意味、公式、単位など、必要な知識を覚えていなかった場合です。
この場合は、答えを一度書き写すだけでは足りません。
必要な知識を覚え直したあと、時間を空けてもう一度思い出せるかを確かめます。
その場で言えることではなく、翌日や数日後にも思い出せることが大切です。
内容や解き方を理解できていなかった
授業で習ったものの、考え方をまだ理解できていなかった場合です。
この場合、その問題の答えや手順だけを覚えても、数字や聞かれ方が変われば解けません。
どこから分からなくなっているのかを確かめ、必要であれば前の単元まで戻ります。
そのうえで、基本的な考え方を学び直し、何も見ずに同じ考え方を使えるかを確認します。
分かっていたが、解く途中の行動で間違えた
問題文の読み飛ばし、途中式の省略、数字の写し間違い、単位の書き忘れなどです。
この場合は、解き方をもう一度教えるだけでは直りません。
間違いが起きた場面を見つけ、
「どの場面で」
「何を確認するのか」
まで決める必要があります。
「気をつける」ではなく、実際に行うことを決めます。
時間の使い方を間違えた
一つの難しい問題に時間を使いすぎて、解ける問題を残してしまった場合です。
これは知識だけの問題ではありません。
テストでは、
- すぐに解ける問題
- 少し考えれば解ける問題
- 今は時間がかかりそうな問題
を見分ける力も必要です。
解ける問題を先に確実に取り、時間が残ったら難しい問題へ戻る。
こうした優先順位のつけ方も、テストで点数につながる大切な行動です。
答えを見ながら書き直しても、できる問題にはなりません
テスト直しでよくあるのが、模範解答を見ながら正しい答えを赤で書いて終わることです。
これで、提出するための直しは完成するかもしれません。
しかし、その問題が自分で解けるようになったとは限りません。
答えを見れば分かる。
説明を聞けば分かる。
その場でもう一度解けばできる。
ここまでは、まだ「自分の力でできる」とは言い切れません。
本当に確かめたいのは、答えや説明を閉じた状態で、時間を空けても自分で解けるかどうかです。
必要に応じて、次の順番で取り組みます。
- 間違えた原因を確認する
- 必要な知識や解き方を学び直す
- 答えや解説を閉じて、もう一度解く
- 数日後に同じ問題や似た問題を解く
一度正解しただけではなく、次も同じ考え方を再現できて初めて、その問題が自分の力に変わっていきます。
テスト中の「見直し」と返却後の「やり直し」は違います
見直しとやり直しは、目的が異なります。
テスト中の見直し
テスト中の見直しは、解ける問題で失点しないために行います。
例えば、
- 計算結果と途中式が合っているか
- 問題文に書かれた条件をすべて使ったか
- 何を答える問題なのか
- 単位や記号を書いたか
- 解答欄をずらしていないか
を確かめます。
ただ最初から同じ計算を繰り返すだけでは、同じ思い込みのまま、もう一度同じ答えになることがあります。
「自分はどこを間違えやすいのか」を知り、確認する場所を決めることが大切です。
テスト返却後のやり直し
返却後のやり直しは、間違えた原因を見つけ、次の行動を変えるために行います。
正しい答えに直すだけでなく、
「どこまでは分かっていたのか」
「どの判断から違っていたのか」
「次は何をすれば防げるのか」
まで確認します。
見直しは、そのテストで解ける問題を確実に得点するためのもの。
やり直しは、次のテストで同じ失敗を繰り返さないためのものです。
間違えた問題を全部同じだけやり直す必要はありません
100点になるまで、すべての問題を何度も解き直せばよいわけではありません。
間違えた問題の中にも、優先順位があります。
先に直したいのは、
- 本来なら解けたはずの問題
- 基本的な内容なのに理解できていなかった問題
- 今後も何度も使う考え方を含む問題
- 同じ原因で繰り返し間違えている問題
です。
一方、今の段階では難しすぎる問題に長い時間を使うよりも、基本問題や解けるはずだった問題を確実にできるようにする方が、次の点数につながる場合があります。
テスト直しの目的は、すべての間違いを同じように消すことではありません。
次のテストで改善につながる問題から直すことです。
答案に残っている「事実」を確認します
ときわの塾では、テストの答案を見るとき、正解と不正解だけを確認するのではありません。
- 問題文のどこに印をつけたか
- 途中式や考え方が残っているか
- どの問題から解いたか
- 空欄になった問題は何か
- どこから答えが変わっているか
などを見ます。
そして、
観察する。
答案に残っている事実を整理する。
間違えた原因を確認する。
次に改善する行動を決める。
という順番で考えます。
すぐに「もっと集中しよう」「次は気をつけよう」と結論を出しても、具体的な行動は変わりません。
必要なのは、注意することではなく、何を直せばよいのかを見つけることです。
ご家庭では点数を見た直後に原因を追及しないでください
テストが返ってくれば、最初に点数を見るのは自然なことです。
ただし、点数を見た直後に、
「どうして、こんな問題を間違えたの?」
「分かっていたはずでしょう?」
「また同じミスをしている」
と問い続けると、子どもは間違えた理由を考えるよりも、自分を守るための返事をするようになります。
「うっかりした」
「時間がなかった」
「分からなかった」
という言葉だけで終わりやすくなります。
まずは、
「ここは前よりできるようになったね」
「この問題は途中まで考え方が合っているね」
「難しい問題にも取り組んだ跡があるね」
と、答案に残っている事実を一緒に確認します。
そのうえで、間違えた問題を一つ選び、
「どこまでは分かっていた?」
「ここでは、どのように考えた?」
「次は、何を残しておけば気づけそう?」
と聞いてみてください。
大切なのは、子どもに反省させることではありません。
次に改善できる行動を、一つ見つけることです。
テスト直しは、失敗を責める時間ではありません
間違いは、ない方がよいものに見えます。
しかし、どこでつまずいたのかが分かれば、次に直す場所も分かります。
理解できていない単元が見つかる。
読み方の癖が分かる。
途中式を省いた場面が分かる。
時間の使い方に問題があったと分かる。
テストは、普段の勉強では見えにくかった行動を、答案という形で見せてくれます。
間違えた問題をできる問題に変える。
同じ原因の間違いを減らす。
解ける問題を確実に得点する。
この積み重ねが、次の点数につながります。
テスト直しは、悪かった結果を反省する時間ではありません。
次に変える行動を見つけ、実際にできるようにする学習時間です。
西宮市でテスト直しや繰り返すミスにお悩みの方へ
ときわの塾は、西宮市で算数・国語を中心に指導する、少人数個別対応の学習塾です。
- 勉強しているのにテストの点数が伸びない
- テスト直しが答えの書き写しになっている
- 毎回「ケアレスミス」で終わっている
- 同じような間違いを繰り返している
- 時間が足りず、解ける問題まで残してしまう
こうした場合は、勉強量を増やす前に、答案から間違えた原因を整理する必要があります。
ときわの塾では、返却されたテストを受けっぱなしにせず、必要に応じて前の単元まで戻り、何も見ずに自分で解ける状態まで確認します。
点数だけを追いかけるのではなく、点数につながる行動を育てる。
テストは、返ってきた日が終わりではありません。
そこから何を見つけ、次の行動をどう変えるか。
テストを受けた後こそ、学力を伸ばすための本番です。

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