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2026年6月18日

勉強に自信がない子へ|「できた」を自分の力につなげる方法

ときわの塾先生のブログ

この記事の内容

勉強に自信がない子へ、簡単な問題を解かせたり「すごい」と褒めたりするだけでは、自信につながらないことがあります。

できなかった原因を一つ見つけ、必要な学び方を試し、最後に一人でできたことを本人と確認する方法を、ときわの塾が解説します。

対象となる保護者様

  • 問題を見る前から「どうせ無理」と言う
  • 間違えることを嫌がり、新しい問題を避ける
  • 褒めても「簡単だっただけ」と受け取らない
  • 先生と一緒ならできるが、一人では解けない
  • 勉強を通して少しずつ自信を取り戻してほしい

「どうせ無理」と問題を見る前から諦める子がいます

「うちの子は勉強に自信がありません」

「問題を見る前から、どうせできないと言います」

勉強に苦手意識を持つ子について、保護者の方からこのようなご相談をいただくことがあります。

間違える経験が続くと、子どもは問題を見るだけで、

「また間違える」

「考えても分からない」

「自分には無理」

と思うようになることがあります。

この状態の子に、

「やればできるよ」

「もっと自信を持って」

と伝えても、本人にはそう思える根拠がありません。

必要なのは、励ます言葉だけではありません。

自分が行動を変えたことで、前にできなかったことを一人でできたという事実です。

簡単な問題を正解するだけでは、自信にならないことがあります

成功体験を作るために、簡単な問題だけを解かせる方法があります。

もちろん、最初の一歩として簡単な問題から始めることはあります。

しかし、子ども自身が、

「これは簡単だっただけ」

「誰でもできる」

「難しい問題になったら無理」

と考えていれば、正解しても自信にはつながりません。

また、大人から、

「すごい」

「頭がいい」

と褒められても、本人が何をできるようになったのか分からなければ、次の問題に使えるものが残りません。

大切なのは、ただ正解することではありません。

前はどこで止まっていたのか
今回は何を変えたのか
その結果、何が一人でできたのか

を本人が確認できることです。

「できた」は、正解だけではありません

学習中の「できた」は、テストで100点を取ることや、難問を解くことだけではありません。

例えば、次のような変化があります。

  • 問題文を最後まで読めた
  • 何を聞かれているか自分で確認できた
  • 分からない部分を言葉にできた
  • 答えを見る前に、自分の考えを試せた
  • 間違えた途中式を見て、最初に違った場所を探せた
  • 教わった方法を、別の問題でも使えた
  • 解説を閉じて、何も見ずに解き直せた

これらは、すぐに点数として表れないこともあります。

しかし、どれも教わった内容を自分の力に変えるために必要な行動です。

ときわの塾では、正解したかどうかだけでなく、前回できなかった行動が一人でできたかを見ています。

まず、できなかった原因を一つに絞ります

勉強に自信をなくしている子へ、

「もっと丁寧に」

「最後まで考えて」

「間違えないように」

と複数のことを一度に伝えても、何から変えればよいのか分からなくなります。

そこで、最初に一つの行動へ絞ります。

例えば、文章題で間違えた子なら、

  • 問題文を最後まで読んでいなかった
  • 問いを確認していなかった
  • 数字だけを見て式を作った
  • 図を書かずに頭の中だけで考えた

という中から、その子が最初に止まった場所を見つけます。

今回は、

式を書く前に、何を聞かれているか確認する

という一つの行動だけを練習します。

変える行動を一つにすれば、子ども自身も何を試せばよいのか分かります。

教えた直後の正解を「できた」にしません

先生が説明した直後は、同じ方法を使って解けることがあります。

しかし、先生の説明が頭に残っているため、本人の力だけで解けたとは限りません。

そのため、ときわの塾では、

  • 説明を聞いた直後に解く
  • 解答や例題を閉じる
  • 数字や聞かれ方が違う問題を解く
  • 翌日にも、同じ行動を使えるか確認する

という段階を見ます。

先生と一緒にできたことは、「分かった」です。

先生が隣にいなくても、教わった行動を自分で選び、一人で解けたときに「できた」へ近づきます。

この区別をせず、教えた直後の正解をすべて成功体験にしてしまうと、翌日に解けなかったとき、本人は再び、

「やっぱり自分にはできない」

と思ってしまいます。

何ができたのかを具体的に伝えます

子どもが一人でできたときも、単に「すごい」と褒めるだけでは、成功した理由が伝わりません。

例えば、

前は数字を見つけたらすぐ計算していたけれど、今日は最後まで読んでから式を作れたね

前は間違えたら答えを書いて終わっていたけれど、今日は自分で違う場所を見つけられたね

先生が何も言わなくても、図を書いて考えられたね

と、前回との違いを具体的に伝えます。

子どもは、

「自分は頭がよかったからできた」

ではなく、

「最後まで読んだからできた」

「図を書いたから分かった」

「間違えた場所へ戻ったから解けた」

と理解できます。

成功した理由が分かれば、次の問題でも同じ行動を選びやすくなります。

「頑張ったこと」だけで終わらせないことも大切です

努力や挑戦を認めることは大切です。

ただし、「頑張ったね」だけでは、次に何を続ければよいのか分からないことがあります。

例えば、

「長い時間頑張ったね」

だけで終わると、子どもは長時間机に向かうことが評価されたと受け取るかもしれません。

しかし、長く勉強していても、

  • 答えを写している
  • 丸付けだけで終わっている
  • 分からない問題で止まり続けている
  • 同じ方法で間違い続けている

のであれば、学び方を変える必要があります。

時間だけでなく、

分からない問題に印を付けて質問できた
答えを閉じて解き直せた
前に教わった図を自分から使えた

という具体的な行動を認めます。

努力した時間と、学力につながった行動を分けて見ることが大切です。

本人が変化を確認できなければ、自信になりません

大人から見れば成長していても、子ども本人が気づいていないことがあります。

そこで、以前の答案やノートと比べます。

例えば、

  • 前は空欄だった問題に式を書けた
  • 前は途中式がなかったが、今回は考えた跡が残っている
  • 前は答えを写したが、今回は自分で解き直した
  • 前は「全部分からない」と言ったが、今回は分からない場所を説明できた

という違いです。

「前よりできるようになった」と大人が判断するだけではなく、本人が目で確認できるようにします。

自信は、周りから与えられる言葉だけでは育ちません。

自分の行動と結果の変化を、本人が納得することが必要です。

他の子ではなく、前の本人と比べます

同じ学年の子が難しい問題を解いている。

友達は自分より先の単元へ進んでいる。

兄や姉は同じ年齢のときにもっと点数を取っていた。

このような比較は、現在できていないことを確認する材料にはなっても、次に何を変えるかまでは教えてくれません。

ときわの塾で比べるのは、他の子とではなく、前の本人です。

  • 前回より一文長く読めた
  • 前回より早く分からない場所を伝えられた
  • 前回は先生に言われて書いた図を、今回は自分から書いた
  • 前回間違えた問題を、今回は何も見ずに解けた

このような違いなら、次も続ける行動が分かります。

「少し頑張ればできる課題」の意味

子どもに合わせた課題とは、簡単な問題だけを与えることではありません。

また、少し難しい問題を選び、できるまで励ますことだけでもありません。

現在の子どもが、

  • どこまで一人でできるのか
  • どの一手で止まるのか
  • 何を教えれば次へ進めるのか
  • 教わった方法を一人でも使えるのか

を確認し、必要な一歩を選ぶことです。

課題が大きすぎれば、何から始めるか分かりません。

簡単すぎれば、新しくできるようになったことが生まれません。

今は一人でできないが、一つの方法を学び、それを自分で使えばできる。

その課題が、「自分にもできるかもしれない」という感覚につながります。

家庭では、結果よりも一つの変化を見ます

家庭でお子さんの勉強を見ると、直してほしい部分がいくつも見えると思います。

しかし、すべてを一度に注意すると、本人は、

「結局、何をしても認めてもらえない」

と感じることがあります。

まずは、一つの行動を決めて見ます。

例えば、

  • 問題文を最後まで読めたか
  • 分からない場所を伝えられたか
  • 間違えた理由を一つ見つけられたか
  • 答えを見ずに解き直したか

という行動です。

できたときは、

「えらいね」

だけで終わらせず、

今日は自分から間違えた場所を探せたね

と、できた事実をそのまま伝えます。

できなかった場合も、能力や性格の話にせず、

次はどの行から違ったか、一緒に探してみよう

と、次に行うことへ戻します。

「自分にもできるかもしれない」が次の行動を生みます

勉強に自信がない子へ必要なのは、根拠のない励ましではありません。

  • できなかった原因を一つ見つける
  • 変える行動を一つ決める
  • 教わった方法を自分で試す
  • 何も見ずにもう一度行う
  • 前回との違いを本人と確認する

この順序を通して、

「自分は何をしてもできない」

ではなく、

「やり方を変えれば、自分にもできるかもしれない」

という見方へ変えていきます。

ときわの塾では、点数だけを見て褒めるのではありません。

問題文を最後まで読めた。

分からない部分を言葉にできた。

教わった方法を別の問題でも使えた。

そのような、点数につながる具体的な行動を見つけ、本人へ伝えています。

一つの「できた」を、次の問題でも使える力へ変えることを大切にしています。


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