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2026年6月26日

AI教材を使うと自分で考えない子になる?|そろばんも大切にする理由

ときわの塾先生のブログ

この記事の内容

AIへ質問すれば、分からない問題の解説をすぐに得られるようになりました。

便利になる一方で、

「子どもが自分で考える前に、AIへ答えを聞くようにならないでしょうか」

「AIに頼ってばかりで、本当に学力が身につくのでしょうか」

と心配される保護者の方もいらっしゃると思います。

問題は、AIを使うこと自体ではありません。AIから得たヒントをもとに子どもが考え、何も見ずに一人で解けるところまで確認しているかが大切です。

そろばん、AI、先生にどのような役割を持たせれば、子どもが自分で学ぶ力につながるのでしょうか。ときわの塾が解説します。

AIへすぐ答えを聞くことが心配です

AIを活用した学習教材が増えています。

AIは、

  • 分からない問題を解説する
  • 子どもの理解度に合わせて問題を作る
  • 類題を提示する
  • 学習内容を整理する
  • 間違えた内容から復習問題を作る

といったことができます。

先生へ質問できない時間にも使えるため、学習を進めるうえで便利な道具です。

一方で、使い方によっては、

問題を十分に読まず、すぐに質問する。

自分で考える前にヒントを求める。

解説を読んで分かったつもりになる。

AIが出した答えを書き写して終わる。

という学習になることもあります。

このような状態を心配して、

「AIを使わせない方がよいのではないか」

と考える保護者の方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、必要なのはAIを遠ざけることではなく、AIをどの段階で、何のために使うのかを決めることだと私は考えています。

AIは、答えを出してもらうためだけのものではありません

分からない問題をそのままAIへ渡し、完成した答えを受け取れば、短時間で宿題を終えられます。

しかし、それでは子ども自身が解けるようになったとはいえません。

ときわの塾では、AIから答えを受け取ることを目的にしません。

まず子ども自身が、

問題文を読む。

分かっている条件を整理する。

どこまでなら自分で考えられるかを確認する。

何が分からないのかを言葉にする。

ここまで取り組みます。

そのうえで、必要な場合にAIからヒントや別の説明を得ます。

そして、AIの説明を読んで終わるのではなく、

ヒントを閉じて、もう一度自分で解く。

なぜその解き方になるのかを説明する。

少し形の違う問題でも使えるか確かめる。

というところまで確認します。

AIがヒントを出し、子どもが考え、先生が一人で再現できるかを確認する。

これが、ときわの塾が考えている使い方です。

AIが示した結果だけでは分からないことがあります

AIは、子どもがどの問題に正解し、どの問題を間違えたかを記録できます。

取り組んだ時間や正答率から、苦手な内容を見つけることもできます。

ただし、画面上に残った結果だけでは、学習中に起きていたことのすべては分かりません。

問題文を最後まで読まずに答えたのか。

途中式を書かずに計算したのか。

答えに自信がなくて何度も書き直したのか。

質問したかったものの、遠慮して手が止まっていたのか。

失敗が続き、「どうせできない」と諦めていたのか。

同じ不正解でも、原因は一人ひとり違います。

だから、ときわの塾では、AIの記録だけで判断せず、子どもが実際に問題へ取り組む様子も見ます。

AIが示す情報と、先生が観察した事実の両方を使って、必要な指導を考えます。

先生の役割は、答えを教えることだけではありません

AIが詳しく解説できるようになると、

「これから先生は必要なくなるのではないか」

と思われるかもしれません。

確かに、問題の答えや一般的な解き方を伝えるだけなら、AIで対応できる場面は増えています。

だからこそ、先生には、答えを教えることとは別の役割が必要です。

子どもが問題をどのように読んでいるかを見る。

どこで手が止まったのかを確認する。

AIのヒントを理解できているかを確かめる。

理解した内容を、自分の言葉で説明してもらう。

何も見ずに一人で解けるかを確認する。

別の問題でも同じ考え方を使えるかを試す。

ときわの塾では、

観察する。

起きている事実を整理する。

原因について考える。

必要な方法を試す。

その後の変化をもう一度確認する。

という流れを大切にしています。

AIが加わっても、この考え方は変わりません。

AIは先生の代わりではなく、チームの一員です

AIと先生のどちらが優れているかを決める必要はありません。

AIには、短時間で多くの問題を作ったり、別の説明を提示したりできる良さがあります。

先生には、子どもの表情や手の動き、迷っている時間などを見ながら、その子に必要な関わり方を考えられる良さがあります。

子ども自身にも、考え、試し、間違いを直し、もう一度取り組む役割があります。

ときわの塾が目指しているのは、単に「AIを使う塾」ではありません。

AIもチームに入れる塾です。

AIに学習を任せるのではなく、子ども、先生、AIがそれぞれの役割を持ちます。

では、AI時代にそろばんは必要なのでしょうか

計算だけを考えれば、電卓やAIを使った方が速い場面はたくさんあります。

そのため、

「AIが計算してくれる時代に、そろばんを学ぶ意味はあるのでしょうか」

と感じる方もいらっしゃると思います。

ときわの塾では、そろばんを計算結果だけを得るための道具とは考えていません。

そろばんでは、問題を見て、自分の手を動かし、珠の位置を確かめながら答えを出します。

数字を正確に読む。

決められた指使いで珠を動かす。

途中で間違えたら、自分で気づいて直す。

同じ動きを繰り返し、少しずつ正確にする。

一問ずつ集中して取り組む。

このような行動を積み重ねます。

AIがすぐに答えを返してくれる時代だからこそ、自分の目と手を使って考え、正確に積み重ねる経験にも意味があると考えています。

そろばんとAIは、対象となる力が違います

そろばんとAIは、古い方法と新しい方法として競争するものではありません。

役割が違います。

役割主にできること
そろばん数字を見て、自分の手を動かし、正確さと計算の土台を育てる
AI必要な問題やヒント、別の説明を提示する
先生学習中の行動を観察し、AIの使い方と理解の状態を確認する
子ども考え、試し、説明し、一人で再現できる状態にする

どれか一つですべてを補うことはできません。

子どもの年齢や学習内容、現在困っていることに応じて、必要なものを組み合わせます。

ときわの塾がAIを取り入れる理由

ときわの塾がAIを取り入れるのは、新しいものを使っていると見せるためではありません。

子どもが先生を待っている時間を減らす。

一人ひとりに必要な問題を用意する。

同じ内容を別の方法で説明する。

子どもがどこまで分かっているのか整理する。

このように、子どもが考える時間を増やすためです。

ただし、AIを使った時間が、そのまま学習になったとは判断しません。

AIのヒントを使った後に、

自分で解けるか。

理由を説明できるか。

別の問題でも使えるか。

時間がたっても再現できるか。

を先生が確認します。

便利な道具を使いながらも、最後は子ども自身の力として残すことを大切にします。

AIを使わせるか迷ったときに確認したいこと

AI教材を使うかどうか迷ったときは、「AIを使っているか」だけで判断する必要はありません。

次の点を確認してみてください。

  • 子どもが考える前に答えを表示していないか
  • 答えではなく、必要なヒントを得る使い方になっているか
  • AIの説明を読んだ後、自分で解き直しているか
  • なぜその答えになるのか説明できるか
  • AIがなくても、同じ考え方を使えるか
  • 大人が、その後の理解を確認しているか

これらが確認できるのであれば、AIは子どもから考える機会を奪うものではなく、考えるための手助けになります。

反対に、答えを早く得ることだけが目的になっていれば、AIを使っている時間が長くても、自分で学ぶ力にはつながりにくくなります。

最後に

AI教材を使うと、自分で考えない子になるとは限りません。

大切なのは、AIを使うか使わないかではなく、何のために、どの段階で使うかです。

AIがヒントや問題を提示する。

子どもが考えて解く。

先生が理解と再現を確認する。

そして、そろばんでは、自分の目と手を使いながら、数字を扱う土台を育てる。

それぞれに違う役割があります。

ときわの塾は、AIに学習を任せる塾ではありません。

AIもチームに入れながら、子ども自身が考える時間を大切にする塾です。

便利なものを遠ざけるのではなく、子どもの力として残る使い方を考えていきます。


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