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2025年1月28日

テスト前に「頑張って」と言っても大丈夫?緊張する子への声かけ

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「頑張って」は温かい応援の言葉ですが、本番前から緊張している子には、期待や重圧として伝わることがあります。大切なのは決まった言葉を使うことではなく、その子が今まで積み重ねた力を出しやすい状態に整えることです。

テストや入試の直前、子どもに「頑張って」と声をかけてもよいのでしょうか。応援で力が出る子がいる一方、期待を感じて緊張が強くなる子もいます。本番でいつもの力を出すための声かけを、ときわの塾が解説します。

「明日はテストだから頑張ってね」

「ここまで勉強したのだから、絶対に合格しよう」

「落ち着いて、いつも通りにすれば大丈夫」

入試や定期テスト、検定の前には、子どもを励ます言葉をかけたくなります。

しかし、どの言葉が子どもの力になるかは、その子の性格や緊張の状態によって違います。

応援されると気持ちが高まる子もいれば、

「期待に応えなければならない」

と感じ、かえって緊張してしまう子もいるからです。

「頑張って」は悪い言葉ではありません

最初にお伝えしておきたいのは、私は「頑張って」という言葉が悪いとは考えていないということです。

相手を応援したい。

努力している人の背中を押したい。

そのような気持ちが込められた、温かい言葉だと思います。

実際に、

「頑張って」と言われることで気持ちが高まる子もいます。

応援を力に変えられる子。

緊張よりも楽しみな気持ちが強くなる子。

周りの声を気にせず、自分のペースを保てる子。

このような子にとって、「頑張って」は本番へ向かう力になります。

ただし、入試や検定、定期テストなどの本番直前には、その言葉が違う意味で伝わることもあります。

本番の日に頑張ろうとしていない子は、ほとんどいません

私はこれまで、入試当日に頑張ろうとしていない子を、ほとんど見たことがありません。

合格を目指して勉強してきた子は、本番の日もすでに頑張ろうとしています。

だからこそ、最後にさらに、

「頑張れ」

「絶対に合格しよう」

と力を入れさせることで、緊張が強くなる場合があります。

特に、真面目な子や周りの期待を強く感じる子は、

「失敗してはいけない」

「期待に応えなければならない」

「間違えたらどうしよう」

と考えてしまいます。

保護者の方は応援するつもりでも、子どもには「さらに頑張らなければならない」という重圧として伝わることがあるのです。

本番直前に必要なのは、追加の努力とは限りません

テスト直前までに覚えてきた知識や身につけた解き方を、その場で大きく増やすことはできません。

最後に必要なのは、さらに努力させることではなく、それまで積み重ねてきた力を出せる状態にすることです。

緊張している子に、

「あと少しだから頑張れ」

と伝えるよりも、

「ここまでやってきたことを出しておいで」

「分からない問題があっても、できる問題から解けば大丈夫」

「いつも通り、問題を最後まで読もう」

と伝える方が合う場合があります。

ただし、「いつも通りで大丈夫」と言えば、必ず落ち着くわけでもありません。

大切なのは、正しい言葉を一つ決めることではなく、その子が今どのような状態なのかを見ることです。

子どもの状態によって、必要な言葉は変わります

本番前の子どもの状態と、かける言葉は一人ひとり違います。

すでに十分頑張っている子

努力してきた子には、さらに頑張るよう求めるよりも、

「ここまでやってきたことを出せば大丈夫」

「結果は気にせず、今できることをしておいで」

と、積み重ねてきた事実を伝える方が落ち着くことがあります。

失敗を怖がっている子

間違えることを強く恐れている子には、

「分からない問題があっても大丈夫」

「一問で合否が決まると思わず、次へ進もう」

など、失敗しても立て直せることを伝えます。

緊張すると問題文を読めなくなる子

普段から問題文を飛ばしやすい子には、

「落ち着いて」という抽象的な言葉だけでは行動につながらないことがあります。

その場合は、

「最初に何を聞かれているか確認しよう」

「条件と単位に線を引こう」

「一度で分からなければ、もう一度読もう」

と、普段から練習してきた行動を短く確認します。

応援されると力が出る子

声をかけられることで気持ちが高まる子には、

「頑張っておいで」

「いつも通りやれば大丈夫」

と、明るく送り出すことが力になります。

その子が応援をどのように受け取るかを見ることが大切です。

私の子どもの中学受験で意識したこと

私の子どもが中学受験をしたとき、試験会場への付き添いは妻にお願いしました。

理由は、私よりも妻の方が子どもを笑わせるのが上手だったからです(笑)。

妻には、

「会場に着くまでに、3回以上笑わせて」

とお願いしていました。

もちろん、「笑わせれば合格できる」という話ではありません。

私の子どもの場合は、気合いを入れさせるよりも、普段に近い気持ちで会場へ入る方が力を出しやすいと考えたからです。

入試当日に新しい知識を大きく増やすことはできません。

しかし、

笑顔で会場へ入る。

落ち着いて問題を見る。

普段通りに考える。

その状態をつくるために、保護者ができることはあります。

試験直前に新しい注意を増やしすぎない

本番直前になると、心配から多くのことを伝えたくなります。

「問題をよく読んで」

「見直しを忘れないで」

「計算ミスをしないで」

「時間配分に気をつけて」

「分からない問題に時間を使いすぎないで」

どれも間違った内容ではありません。

しかし、試験会場へ向かう途中で一度に多くの注意をされても、子どもはすべてを実行できません。

むしろ、

「自分は、そんなに失敗すると思われているのか」

と不安になることもあります。

本番前に確認するなら、普段から練習してきたことの中から、その子に特に必要なものを一つか二つに絞ります。

直前に新しい方法を教えるのではなく、いつも行っていることを思い出せるようにするためです。

テスト後の言葉も次の本番につながります

本番前だけでなく、テスト後にどのような言葉をかけるかも大切です。

試験が終わってすぐに、

「できた?」

「何点ぐらい取れそう?」

「間違えていない?」

と聞かれると、子どもが失敗した問題ばかりを思い出すことがあります。

まずは、

「お疲れさま」

「最後まで受けてきたね」

と、試験を終えたことを受け止めます。

落ち着いてから、

  • 普段通りに問題を読めたか
  • 時間配分はどうだったか
  • 緊張したときに立て直せたか
  • 次の試験で変えたいことは何か

を確認します。

結果だけではなく、本番でどのように行動できたかを見ることで、今回の経験を次のテストに生かせます。

その子が力を出しやすい状態を考える

本番前に「頑張って」と言うことが、正しいとも間違いとも一律にはいえません。

「頑張って」で力が出る子もいます。

静かに送り出してほしい子もいます。

笑って普段の気持ちに戻る方がよい子もいます。

大切なのは、保護者が言いたい言葉を選ぶことではなく、その子が力を出しやすい状態を考えることです。

緊張している子には安心を。

不安になっている子には、積み重ねてきた事実を。

背中を押してほしい子には、応援の言葉を。

本番で必要なのは、直前に特別な力を加えることではありません。

これまで身につけてきた力を、いつも通り出すことです。

ときわの塾では、普段の学習だけでなく、緊張したときにどのような行動が表れるかも見ながら、一人ひとりが本番で力を出すための方法を考えています。

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