子どもに合った教え方とは?|答えより先に学習中の行動を見ます
「この塾では、うちの子のどこを見てもらえるのでしょうか」
「分からない問題を教えるだけでなく、つまずいている原因まで見てもらえるのでしょうか」
塾を検討するとき、授業時間や教材、教えてもらえる科目だけでは、実際の指導は分かりにくいと思います。
同じ問題を間違えていても、問題文を読めていない子と、計算方法が分からない子では、必要な指導が違います。
子どもに合った教え方を見つけるには、何を確認すればよいのでしょうか。ときわの塾が解説します。

教える前に、お子さんを知ることから始めます
ときわの塾を開いてから約10年になります。
その間、さまざまな子どもたちを指導してきましたが、私が最初から大切にしてきたことがあります。
それは、
教える前に、お子さんを知ることです。
問題を間違えたから、もう一度解き方を説明する。
計算が遅いから、計算問題を増やす。
文章題が苦手だから、似た問題を繰り返す。
このように、見えている結果だけから指導方法を決めても、原因が違っていれば改善にはつながりません。
まず、その子が問題に取り組んでいる様子を見ます。
答えよりも、答えに至るまでの行動を見ます
答案を見れば、正解か不正解かは分かります。
しかし、間違えた答えだけを見ても、なぜ間違えたのかまでは分かりません。
ときわの塾では、次のような学習中の行動を見ています。
- 問題文をどのように読んでいるか
- 何を聞かれているのか確認しているか
- どこで手が止まったか
- 図や途中式を残しているか
- 分からないときに何をしているか
- 教わった方法を使おうとしているか
- 間違えたあとに原因を探しているか
- 答えを閉じてもう一度解いているか
同じ不正解でも、そこに至るまでの行動は一人ひとり違います。
だから、正解と不正解だけで、お子さんの理解度を決めることはできません。
「計算が苦手」だけでは原因を決められません
例えば、保護者様から、
「うちの子は計算が苦手です」
と相談されたとします。
実際に計算しているところを見ると、次のような違いがあります。
計算方法を理解していない
繰り上がりや繰り下がりの仕組みが分からず、手順を覚えているだけかもしれません。
この場合は、問題数を増やす前に、計算の意味や基本的な手順へ戻ります。
途中式を書いていない
頭の中だけで計算し、途中の数字を忘れていることがあります。
この場合は、すべてを教え直すのではなく、必要な数字をどこに書き残すかを決めます。
数字や桁が乱れている
計算方法は分かっていても、数字が小さかったり、桁がずれていたりして、自分で書いた数字を読み違えている場合があります。
必要なのは計算練習を増やすことではなく、数字を書く位置や大きさを整えることです。
速く解こうとしている
時間を意識しすぎて、問題の数字を写し間違えたり、計算後の確認を省いたりしていることがあります。
この場合は、最初から速さを求めず、正確に解ける状態を作ってから時間を短くします。
このように、「計算が苦手」という結果は同じでも、必要な指導は異なります。
思い込みではなく、起きている事実を整理します
子どもの勉強がうまく進んでいないと、
「集中力がない」
「やる気がない」
「文章題が苦手」
「注意力が足りない」
と考えたくなることがあります。
しかし、これらは原因ではなく、結果をまとめた言葉になっていることがあります。
例えば「集中していないように見える」場合でも、
- 問題の意味が分からず手が止まっている
- 最初に何をすればよいか分からない
- 教材が今の理解度に合っていない
- 間違えることが怖くて書けない
- 疲れていて文章を読み続けられない
という可能性があります。
そこで私は、
「集中力がない子」
と決める前に、
「どの問題で止まったのか」
「止まったあとに何をしていたのか」
「声を掛けると、どこまで説明できたのか」
という事実を整理します。
人物を評価するのではなく、変えられる行動を見つけるためです。
原因に合った指導を考えます
起きている事実を整理したら、その子が前へ進むために必要な指導を考えます。
例えば、文章題で止まっている場合でも、指導は一つではありません。
問題文を最後まで読めていない場合
最後の問いまで読み、何を求める問題なのかを確認してから式を考えます。
条件を整理できていない場合
大切な数字や言葉に印を付け、分かっていることと求めるものを分けます。
解き方を思い出せない場合
いきなり答えを教えず、以前に解いた問題や基本の例へ戻ります。
説明を聞けば分かるが、一人ではできない場合
説明を閉じ、元の問題や似た問題をもう一度一人で解いてもらいます。
どの順番で学ぶか。
どこまで戻るか。
どのような声を掛けるか。
どこまで先生が支え、どこから本人に任せるか。
実際の行動を見ながら、その子に必要な方法を考えます。
一度でうまくいかなければ、方法を見直します
子どもの様子を見て指導方法を決めても、一度でうまくいくとは限りません。
声の掛け方を変えた方がよいこともあります。
一つ前の単元まで戻る必要が見つかることもあります。
課題をもっと小さく分けた方がよい場合もあります。
そのため、ときわの塾では、
- 学習中の行動を観察する
- 起きている事実を整理する
- 止まっている原因を考える
- 必要な行動を一つ変える
- 一人でもできるか確認する
- 必要なら指導方法を見直す
という順番で考えます。
一度考えた指導方法に、子どもを無理に合わせるのではありません。
実際の変化を見ながら、方法が合っているかを確認します。
「できた」だけでなく、一人でもできるかを見ます
先生が隣で順番に説明すれば、その場では正解できることがあります。
しかし、先生の説明どおりに答えを書いただけなら、次の問題では同じところで止まるかもしれません。
そこで確認するのは、
- 説明を閉じても解けるか
- 数字が変わってもできるか
- 聞かれ方が変わっても考えられるか
- 翌日も同じ方法を使えるか
- 分からない場所を自分で質問できるか
というところです。
先生と一緒にできたことを、子ども一人でもできる状態へ変える。
そこまで確認して、初めて指導が次の学力につながります。
病院の診察と似ているところがあります
体調が悪いとき、症状だけでは原因を決められません。
同じ「熱がある」という症状でも、必要な対応は同じとは限らないからです。
勉強も似ています。
同じ問題を間違えていても、つまずいている場所や必要な練習は一人ひとり異なります。
分からない問題の答えだけを教えても、その原因が残っていれば、また同じところで止まります。
だから私は、教える内容を決める前に、まず子どもの学習中の様子を見ます。
ときわの塾が見ているもの
ときわの塾では、テストの点数だけを見て指導を決めることはありません。
もちろん、点数や正解数も大切な事実です。
しかし、点数につながる前には、学習中の行動の変化があります。
昨日は読み飛ばしていた問題文を、今日は最後まで読めた。
教わった方法を、次の問題では自分から使えた。
「分からない」で止まらず、どこまで分かったかを説明できた。
間違えた答えを書き直すだけでなく、最初に違った場所を見つけられた。
先生がいなくても、一人でもう一度解けた。
このような変化が積み重なることで、正解が増え、点数にもつながっていきます。
ときわの塾は、点数を追いかけるだけの塾ではありません。
点数につながる行動を育てる塾です。
教える前に見るから、その子に必要な指導ができます
子どもに合った指導は、教材や問題の難易度だけでは決まりません。
どのように問題を読み、どこで止まり、分からないときに何をしているのか。
間違えたあと、どのように直しているのか。
先生が教えた方法を、次の問題でも使えているのか。
その様子を見て、初めて必要な指導が分かります。
だから私は、すぐに答えや解き方を教えるのではなく、まずお子さんを知ることから始めます。
観察し、事実を整理し、原因を確かめ、必要な行動を一つ変える。
そして、最後は一人でもできるかを確認する。
それが、ときわの塾が大切にしている指導です。
ときわの塾は、「できた!」を積み重ね、学ぶ土台を育てる塾です。
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