国語の答えは分かるのに記述できない子へ|短くまとめられない原因
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国語の記述問題で、答えになる場所へ線は引けるのに、解答を書けない子がいます。この場合、文章を読めていないのではなく、必要な内容を選び、文字数に合わせてまとめる力が育っていない可能性があります。記述問題を書くために必要な「文の骨格」と「言い換える力」について、ときわの塾が解説します。

「答えになる場所は分かっているのに、記述問題になると書けません」
「本文をそのまま書こうとして、文字数に収まりません」
国語の記述問題について、このようなご相談をいただくことがあります。
記述問題を書けないと、
「文章を読めていないのではないか」
「読解力が足りないのではないか」
と考えたくなります。
しかし、実際に子どもへ、
「答えになるところへ線を引いてごらん」
と伝えると、正しい場所に線を引けることがあります。
何が書かれているかも理解できている。
それでも、自分の答えとしてまとめられない。
このような子に必要なのは、文章をもう一度最初から読ませることだけではありません。
答えの中心を見つけ、必要な情報を選び、指定された文字数にまとめる練習が必要です。
答えの場所が分かることと、答えを書けることは別です
記述問題では、本文から答えになる場所を見つけるだけでは正解できません。
見つけた内容の中から、
- 何を中心に書くのか
- どの情報を残すのか
- どの情報を省くのか
- 文字数に収めるにはどう言い換えるのか
を考える必要があります。
答えになる一文を見つけられても、その文章を最初から最後まで書き写そうとすれば、文字数には収まりません。
反対に、短くしようとして大切な内容まで削ってしまえば、何を答えているのか分からなくなります。
記述問題を書けない子の中には、本文を理解していないのではなく、必要な内容を選ぶところで止まっている子がいます。
最初に「文の骨格」を見つけます
例えば、次の文章があったとします。
私は、昨年亡くなったおばあちゃんが私のために作ってくれた自分専用の漢字問題集を見て、おばあちゃんを思い出して泣いていた。
この文で中心になるのは、
「私は泣いていた」
という部分です。
ときわの塾では、これを「文の骨格」として考えさせています。
長い文章を最初から短くしようとすると、どの言葉を削ればよいか分からなくなります。
そこで、まずは、
- 誰が
- どうした
という文の骨格を見つけます。
そのうえで、問題が求めている内容や文字数に合わせて、必要な情報を付け足していきます。
文字数に合わせて必要な情報を付け足します
先ほどの文章について、
「私は何をしましたか」
と聞かれたとします。
短い解答でよければ、
「私は泣いていた。」
と書けます。
もう少し詳しい説明が必要なら、
「おばあちゃんを思い出して泣いていた。」
と、理由が分かる情報を付け足します。
ところが、記述問題が苦手な子は、最初から、
- 昨年亡くなった
- 私のために作ってくれた
- 自分専用の漢字問題集
- おばあちゃんを思い出した
という情報を、すべて入れようとすることがあります。
どれも本文に書かれているため、本人には何を削ればよいのか分かりません。
その結果、文字数に収まらず、何も書けないまま手が止まってしまいます。
大切なのは、最初から長い答えを作ることではありません。
まず答えの骨格を作り、必要な情報だけを加えることです。
本文の言葉を短く言い換える力も必要です
記述問題では、本文をそのまま書き抜くだけでは文字数に収まらないことがあります。
例えば、本文に次のような内容が書かれていたとします。
一度考えた方法を試し、答えを確かめ、間違っていれば別の方法を考えて、もう一度取り組むことが大切です。
これを短い文字数で答える場合、本文をそのまま書くことはできません。
内容に合う言葉を知っていれば、
「試行錯誤すること」
と短くまとめられます。
しかし、「試行錯誤」という言葉を知らなければ、文章の内容を理解できていても言い換えられません。
このように記述問題では、読んだ内容を理解する力だけでなく、複数の内容を一つの言葉へまとめる語彙力も必要になります。
「短く書きなさい」だけでは書けるようになりません
記述問題が長くなっている子に、
「もっと短く書きなさい」
と伝えても、それだけでは改善しないことがあります。
その子は、どの情報が必要で、どの情報を削ってよいのか分かっていないからです。
また、模範解答を見せて、
「こう書けばいい」
と伝えるだけでも、自分で書けるようになるとは限りません。
模範解答を読めば納得できても、次の問題で同じ考え方を使えるとは限らないためです。
必要なのは、答えを覚えることではありません。
- 答えの中心はどこか
- その問いに必要な情報は何か
- 省いてよい情報は何か
- 短く言い換えられる部分はないか
を、自分で判断する練習です。
ときわの塾で大切にしている記述問題の考え方
ときわの塾では、記述問題の模範解答を教えて終わりにはしません。
子どもが書いた答えを見ながら、
- 文の骨格を見つけられているか
- 問われていることに答えているか
- 必要な情報を選べているか
- 不要な情報を入れすぎていないか
- 本文の内容を短い言葉へ置き換えられるか
を一つずつ確認します。
記述問題は、何となく文章を書ける子だけが解ける問題ではありません。
答えの中心を見つけ、必要な内容を選び、文字数に合わせて組み立てる問題です。
この順序を理解し、別の問題でも繰り返し使えるようになれば、少しずつ自分の力で書けるようになります。
記述問題に必要なのは、文章を組み立てる工夫です
答えになる場所へ正しく線を引けるのであれば、文章をまったく理解できていないとは限りません。
それでも記述できない場合は、
- 答えの骨格を作る
- 必要な情報を選ぶ
- 文字数に合わせて情報を加える
- 長い内容を短い言葉へ言い換える
という工夫が身についているかを確認する必要があります。
記述問題を書く力は、センスだけで決まるものではありません。
何を残し、何を省き、どのような順序で答えを作るのか。
その考え方を一つずつ練習することで、答えになる場所を見つけるだけでなく、自分の言葉で解答を完成させられるようになります。

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